Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

躰を起こすアラーム設定Alarm setting that wake up the body

2021-05-29 | 姿勢

『武術では防御は反射的に、攻撃としての動きを伴うから 

 それが一連の動作に成るように、

 「躰が覚えるまで」反復練習して

 日々同じ動作を延々と繰返し習得していく』

“In martial arts,

defense is reflexive and involves momentum as an attack,

practice a movement until it becomes a sequential motion.

Do the same practice repeatedly and endlessly every day

until your body learns it.”

 

上記は榮久さん(ペンネーム)が

前回の記事に関連して書いてくれたコメントである。

The above-equated comment is written by Mr. Yoshi (his pen name)

according to the previous posting.

武術の稽古を導いてくれた彼の祖父の教えであるようだ。

It seems to be the teaching of his grandfather

who conducted him the practice of martial arts.

 

同じ動作を延々と躰が覚えるまで反復するのは

簡単におこなえるものでない。

It is not so easy to repeat the same practice endlessly

until the body gets it.

特に、理屈屋の私は理論的に納得してないと

反復演習がストレスになるから、

何らかの技もまずは知ることから始めないと気がすまない。

In particular, as a logical person, I am,

if I am not theoretically backed up

the repetitive exercises can be stressful,

so for the foremost, I have to start by knowing

what-so-ever-technique to make myself satisfied.

 

学生時代は体育の時間が死ぬほど嫌いだった。

When I was a schooler,

I hated the physical education time to death.

避けることができたら避けて通ってきた。

If I could avoid it, I did all the way.

 

それが大学では体育が必修科目だったため、

卒業するため死ぬ気で取り組み、

やっとのおもいで単位をとった。

Inevitably, physical education was an obligatory subject at university,

so I tried desperately as if my life were dependent on it,

for the sake of it, I could get the required credit somehow to graduate.

 

たが、皮肉なことに卒業単位を取って、

もう強制的に運動をする必要が無くなった時に、

体を鍛えることに興味が湧いた。

But how ironic it was,

when after I took graduation credits

and no longer need to force me to exercise,

I became to have interesting to train my body.

それでジム通いを始めた。

That is how I started to go to the gym.

 

思えばバレエもジムのスタジオレッスンの一つだったので、

姿勢を正すのにいいかなと思って始めた覚えがある。

To think back then, ballet was one of the studio lessons at the gym,

I thought that the ballet lesson would help to improve my posture.

ただそれだけの動機つけだったから、

日本でもアメリカ移住してからも

バレエはやれる時にやるだけで、

ステップを覚えるとか、

振り付けを覚えるまで反復するとかも全くしなかった。

With such motivations,

even I lived in Japan or moved to the United States,

I did ballet practice only when I could,

and never repeat the steps or choreography until my body gets it.

 

それがコロナパンデミックになり、

通っていたバレエスクールが3ヶ月ほど閉まっていたあいだは、

何の運動もしなかった。

When the COVID pandemic started,

the ballet school I was attended,

was temporarily closed for three months,

during the time I did not do any exercise.

 

体は使わないと硬く縮こまる。

If the body is not used, it shrinks and hardens.

体が硬いというのは

筋肉のまわりに脂肪がついていることを意味する。

The stiffened body means the muscles are covered with fat.

 

筋肉が硬いから体を動かす可動域も限って狭くなる。

The hardened muscles limit the range of motion and narrowed mobility.

筋肉が縮んでいるから

可動範囲を超える動きをすると痛みが生じる。

The shrinking of muscle causes pain

when the body works out of range of mobility.

 

だからか、バレエスクールが閉まっていた時は

体の不調が絶えなく何もしてないのに体がアッチコッチ痛かった。

I assume that that was why I had constant pains here and there in my body

while the ballet school closed even though I did not work.

 

去年7月に、バレエスクールがやっと再開されて、

縮こまった筋肉をほぐすことに集中している。

The ballet school finally reopened last July,

since then I have been concentrating on loosening muscles

which is shrink and shortened.

 

榮久さんの祖父さまの教えである反復演習をするのは

次の段階に計画しているが、

筋肉は大分使えるようになった。

The repetitive practice that Mr. Yoshi’s grandfather teaching,

I plan to do it as the next stage,

but I have become able to use my muscles effectively.

 

以下は、筋肉を意識化していく過程で気づいたことをまとめである。

The following is a summary of what I learned

in the process of awakening muscles to consciousness.

 

①使っていない筋肉を使い始めると脳は注意して動かすことを痛みで知らせる。

 When you start using unused muscles,

 your brain warns with pain to let you know carefully carry on it.

 

②刃物で切られるような鋭い痛みは進歩への第一歩である。

 The sharp pain like cut with a knife is the first step toward rogress.

 

③筋肉は体重の重さを感じ始めてやがて動きだす。

 Muscles begin to be movable when it feels bodyweight.

 

④自らの体重の重さを耐えるようになると、地球の重力を感じ始める。

 As the body can hold its own body weights,

 it starts to feel the gravity of the earth.

 

⑤地球の重力に負けないようになると、やがて鋭かった痛みが重くなる。

 As overcoming the earth’s gravity,

 the sharp pain soon becomes get heavy.

 

⑥痛みが重くなるにつれ、鋭い痛みが和らぐ。

 As the pain becomes heavier, the sharp pain easy off.

 

⑦痛みが和らぐと痛みが徐々に爽快さに変わっていく。

 As the pain is relieved, the pain gradually turns into brisking.

 

⑧筋肉の可動域が広がるにつれて、閾値も最大化していく。

 As the mobility range increases, the threshold level also maximizes.

 

⑨可動域が広がると体の構造上の限界に近くなる。

 As the mobility range widened,

 it gets close to the structural limitation of the body.

 

⑩体の構造上の限界に達することができるとそこに全ての可能性の扉が開く。

 When the body can reach the structural limit of the body,

 the door of all possibilities will open.

 

 

不思議な相関関係の一つであるが、

坐禅の座り方を極限まで正しく保つことができるようになると、

上記の⑩項目中の10の段階に達した時と心的に似たような状態になると思っている。

On e of the mysterious correlations would be,

if you can keep Zen-meditation sitting form as correctly as possible,

you will experience a similar mental condition of the 10th  stage

that I mentioned 10 lists above, I guess.

 

 


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14 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (閑斉)
2021-05-29 15:34:38
私は学生時代に合唱をしていたので、楽譜で音取りすることが習慣になっています。
それで、定年後に地域のシニアコーラスに入ったら、先生がピアノで音を弾いての音取りになりました。
皆さんはこれでメロディーを簡単に覚えるのですが、私は一度楽譜で読まないとダメでした。

最初覚えた習慣は恐ろしいものと思いました。
返信する
Unknown (risukurumi48)
2021-05-29 15:59:30
リコです‼️
お元気ですか
この三角の段階をリコは昔、自身で気が付いて手書きで書いたことがあります。
何か懐かしい絵です。
何かの本に載っていたのですか。
今はパソコンで描けるようですが。
返信する
Unknown (朴竜)
2021-05-30 00:06:15
いつもありがとうございます。
朴竜でございます。
アマチュアのオッさんボクサーでも同じことが言えるなあと拝読させて頂きました。
日本語と英語を交互に読むとより腑に落ちます。なんだか不思議だなぁ。
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-30 03:10:46
閑斉さん
楽譜の日(閑斉さんしか受けないジョーク)ですかあ。

そうですね、英語の発音もそうです。
英文を音読するとアジア人のアクセントが取れるのですが、
普通の会話になると習慣、習ったことが邪魔して
訛りがとれません。
それも恐ろしいなあと思っています。
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-30 03:17:27
risukurumiのリコさん
添付した図はグーグルから借りました。
似たような図がいっぱいでしたが、
この図の色がしっくりきたので、拝借しました。
まあ、私はリコさんの歩んできた道を後で追っているようですね。
既に道ができているから楽ですね。
今はペイントショップアプリで何でも描けると思いますが、
私は編集する作業が嫌いで、格好悪くてもオリジナルが好きです。
でも、昔はワードの挿入機能を使って図は結構作ったことがあります。
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-30 03:21:23
ShonanBoxingの朴竜さん
和文と英文の通訳スタイルまで読める方ですね。

まあ、厳密に言えば、
和文も私にとっては通訳ですけどね(元々韓国生まれだから)
なら、通訳の通訳になりますね。
不思議ですよね。言葉って!
返信する
Self-defense attacks and escapes (榮 久)
2021-05-30 05:11:55
稽古とは
ご承知のように
『古(いにしえ)を稽(かんが)える』という意味です
祖父の教えは、
『危うきに近寄らず・先ず避ける・逃げる』の前提として武があり
Relaxed life「ふつうの生活」の中に武の稽古が
不要不急の時だけ外出し、奢らない生活の中で
『Relax』した姿勢、何事にも力まないで対応でき
「武」とは無縁で生涯用いない事を望み鍛錬します。

「舞」と「武」
『能』が武術の歩行に似ていたり
「花伝書」を武術の方法論として読んだりもします。

◎私は単なる引きこもり生活者で
暴力常習者・乱暴者では有りませんので御安心を
返信する
Unknown (桂蓮)
2021-05-31 06:43:51
韓国では(今は分かりませんが)
私が小学生だったころ、韓国の武術テッコンドを習わなくてはならなかったです。
伝統舞踊も必修でした。
それで、運動会の時に、みんなが踊ったり
武術を披露するのです。

それはただ伝統だから
韓国人として習うだけで
何の武術そのものの防衛、攻撃と関係がなかったと思います。

本当に武術を習うなら
テッコンドの道場に行かなければならなかったです。

私が嫌いだとか、不得意とかは別の問題ですが、
今になっておもうことは
習ってよかった、と思うし
ちゃんと習っておけばよかったと思ってます。

だから、日本では空手を習いました。
ただ伝統だからです。
日本舞踊は習う時間がなかったでしたね。

昔、飲み屋でバイトしたことがあって、
同僚の年上の人から
トイレに呼び出されて
いきなり、ビンタを食らったことがあります。
で、何も考えずに
私も反撃して殴りかかりましたね。
私より背が高くて
殴り返しても
胸辺りしかなぐれなかったのでしたが、
私は無言で戦いました。
後は人たちが群がってあの人を私から離して
なんとかお終いになりましたね。

要はその人は私がもてて妬みを持って
にくかったと後で言われました。
あの人から後で仲直り要求されましたが、
何も答えなかったでしたね。

不思議に、反撃したからか
悔やみとか残ってないです。

思い出しましたね。
返信する
Unknown (真聴)
2021-05-31 12:08:36
桂蓮さん
『仏説無量寿経』に、
「身心柔軟(シンジンニュウナン)」「触光柔軟」の言葉があります。
仏教は、人間学・人間道ですね。
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Unknown (くりのみ先生へ)
2021-05-31 16:21:29
仏説無量寿経、検索してみました。
分からなくて恥ずかしいです。
心身柔軟、本当に私にぴったりですね。
そうなりたいし、そうなるために日々修業しています。
貴重なコメントありがとうございました。
恐縮です。
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