少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

テクニックと勘

2004-11-26 23:14:43 | 写真
本を読むと写真をとるための様々なテクニックが書いてある。フレーミングや露出など様々なノウハウが書いてある。でも、そうした知識が分かったからといって写真が上手くなるわけではない。

写真が上手くなるためには、シャッターを押す瞬間「ああ、いいなあ」と思えるような勘を磨くことが大切だと思う。こまごましたテックニックの寄せ集めではなく、体にしみこんで覚えるような感覚が大切だ。

でも、もしかするとそうしたテクニックと勘というのは対極に位置する概念ではなく、実は同じことなのではないかと思うのだ。

つまり、勘だと思っていることも、必要な分析を非常に短い時間に行っているに過ぎないという考えだ。勘もテクニックの積み重ねに過ぎない。本を読んでテクニックの知識を見につけることもその意味においては決して無駄なことではないのである。

ゾーンシステムはアンセルアダムスが開発した写真撮影の手法で、一言で言えば写真を撮るときに最終的なプリントのイメージを持つためのシステマティックなアプローチだ。つまり、彼の本に紹介されていることは、テクニックなのだが、彼によると、一度この手法が身につくと、それはだんだん直感的にプリントをイメージできるようになるという。つまり、テクニックが勘に変質するというのである。

音の認識について

2004-11-25 23:05:35 | 写真
写真とは関係ないけど、人ごみの中でヘッドフォンで音楽を聴いているとき、周りの雑音レベルがある程度以上になると、音程が分からなくなること気づいた。

音楽自体はまだ聞こえているのだけれど、音程がわからなくなる。

音を聞こえるメカニズムは周波数に敏感な耳の中の構造が関係していることはよく知られているが、そこで分析された信号がそのまま人間の知覚にはなっていないようだ。

明らかに、聞こえた音が頭の中で再構成されたイメージが知覚となっているのは疑いようがない。そうでなければ雑音があろうがなかろうが音楽は音楽と聞こえるはずなのに、実際はそうなっていない。聞こえる音は、”本当の音”ではなく、自分で作られた”フィクションの音”に過ぎないのだ。

昨日買ってきたアンセルアダムスの本にも視覚に関して似たような現象があることが書いてあった。つまり、なんとなく景色をみたとき、真っ黒な色をしていると思っている部分を、そこだけ注目するとクロの中にもトーンがあることに気づくようになるという話。

視覚も目に入ってきた光をそのまま脳が認識しているように思いがちだが、決してそうではない。不要と思われる部分については、大胆な情報の圧縮が行われている。私たちは決してリアルな世界をみているのではなく、自らが作り出したバーチャルリアリティを認識しているに過ぎない。

それでは、その情報の圧縮を行っているのは果たして誰なのだろう。少なくとも私自身の意識ではないことは確かだけど。

本もきました

2004-11-24 23:09:02 | 写真
アマゾンに注文しておいたアンセルアダムスの本が2冊届きました。

CameraとNegativeの2冊。ペーパーバックなので2冊とも2000円ちょっとでした。

英語なので少し時間はかかるかもしれないけど、写真家アンセルアダムスが何を考えて写真を撮っていたのかを垣間見れればいいなあ。

こういう本は、端からよんではだめ。面白そうなところをつまみ読み。鉄則です。


照度計完成

2004-11-24 23:05:53 | 写真
秋月の照度計キットにオペアンプのドライバをつけそれでアナログインジケータを動かすシステムが完成した。メータは、嘘発見器のキットについていたものを流用。

箱はダイソーの100円タッパー。

なかなかかっこいいと思うんだけど。

これでネガの濃度を管理するつもり。ゾーンシステムの理解が深まるといいなあ。

左に小さく見えているのがシリコンフォトダイオード。光センサね。

メーターの上には暗視用赤色発光ダイオード。これがナイトメータの値が読めません。

ネガの濃度

2004-11-23 15:02:48 | 写真
TC-1の写真を焼くとき、この間作った照度計を使ってみた。まだ、校正もしていないので、なんとなく使ってみただけだが、写真ごとにシャドーやハイライトの濃度に微妙な違いがあることが分かった。

どの程度の感度にしておくのが便利なのかも大体感じがつかめた。メータが真っ暗になると見えなくなる問題も分かった。これで照度計のチューニングもできる。

これからネガの濃度のデータを取っていこうと思う。撮影や現像の条件とネガの濃度の関係がつかめるようになるだろう。

TC-1の写り

2004-11-23 14:57:30 | 写真
TC-1で撮った写真を焼いた。クラッセと比べると全体にやわらかな感じ。クラッセの写真はもっとピッとキレがある。

どっちがいいと悪いとかいう話ではない。個性の問題。でも、レンズってやっぱり違うんだなって改めて実感した。

焦点距離もちょっと違うクラッセは38mmなのに対してTC-1は28mm。やっぱりTC-1の方が広がりがある。ポートレートとかのフレーミングは38mmの方がやり易いかな。

コペルニクス

2004-11-22 22:24:05 | 天体観測
久しぶりに望遠鏡を出して月を見た。

コペルニクスという最大級のクレーターをスケッチした。何段にも重なったクレータのふちのスケッチはなかなか大変。

クレーターから少し離れた場所に同心円状に散らばった小さな穴の列を見つけた。写真では、その存在を知っていたのだが、なぜか肉眼では今まで見つからなかった。今日初めてその場所を確認。一度分かってしまうと、なんでこんなにはっきりしているのにわからなかったのだろうと不思議な感じ。

色を塗らないスケッチは少しやわらかい鉛筆(2B)で。

空気も水もない月の世界。宇宙の果てから飛んできた隕石が、インパクトした瞬間の状況をそのまま写真に撮ったように月の表面は固定されてしまっている。

白い筋が放射状にクレーターから広がっていく。白っぽい表面もあれば黒っぽい部分もある。何億年もの間、全く動かずじっとしている月の表面にも、かつては溶岩が流れたり山ができたりするダイナミックな変化の時代があったのだ。

コペルニクスと対比されるティコというクレーターは、月で最も新しいクレーターのひとつ。このクレーターの場所に隕石がぶつかったころに、地球では恐竜が滅んだらしい。ティコと同じような隕石が地球にもぶつかったのだ。

そんな風に考えると、月は地球の歴史を写し取ったもののようにも思える。月を観測することの意味。それは本当の自分を知るためなのだ。それは地球を知ることであり、観測する私自身を知ることでもある。

今まで書いた月のクレーターのスケッチ。だいぶたくさんになったが、その時々の気持ちでスケッチもずいぶん違う。鉛筆のタッチや大きさ、陰の書き方から緻密さまで、まさにいろいろだ。

いつもできるだけ正確にそのままを書こうと思っている。スケッチというのは、できるだけ詳細に観察をして、見た地形をいったん頭の中でイメージとして再構成するプロセスだ。単に視覚だけの感覚で観察するのでは十分ではない。対象に没入して、そこにあたかもいるような状況まで自分を追い込む。めったにそういう風にはならないけど。イメージと実体が渾然一体となる瞬間。それがスケッチの醍醐味だろう。

タカハシの短焦点アイピースで高倍率を出してみているが、視野が狭いのでチョコチョコ望遠鏡を動かさなければいけないのがちとつらい。やっぱりナグラーかなあ。




TC-1その後

2004-11-21 22:27:52 | 写真
TC-1を使って取ったフィルムを現像した。今日は照度計作りで時間がなく引き伸ばしをすることができなかったが、ネガを見た限りでは結構ピントが抜けているケースが多いことに気がついた。人物を至近距離で撮ったときにピントが合っていないのだ。

ファインダーには距離計をついているから、それで確認すればいいのだろう。ちょとまだなれない。

スポット露出もうまく使えば逆光の人物像などでは威力を発揮しそうだが、これもなかなか。

それにしてもシャッターが軽い。半押しは相当微妙なタッチになる。

露出補正やISO感度など、クラッセでは到底できないような機能が満載である。でも、これらをいつもフルに駆使して写真を取ることがどれくらいあるだろうか。機能の少ないクラッセですら、しばらく使うと結局、AEでパシパシスナップというところに落ち着いた。

TC-1、とてもかわいくて機能満載のカメラ。使い込めばそれなりに味わいが出てくるのだろう。でも、僕にはクラッセの方が似合っている気がする。シャッターの感触や女性的で手にしっくり来る大きさやフォルム。もちろん趣味というか慣れの問題であるのはわかっているんだけどね。

秋葉原

2004-11-21 22:18:47 | 写真
照度計に使うスイッチや箱を買いに秋葉原にでかけた。

子供のころは、いつも部品屋さんにかよってラジオやいろんなものをいつも作っていた。
今日千石通商で部品を探しながら、そのころの気持ちがよみがえってきたのを感じた。あっという間に時間がたつ。大したものを探しているわけではないが、頭の中に作るものをイメージを浮かべながら部品を探した。

別に高いものを使う必要はないのだが、出力端子には金メッキの上等なやつにした。気持ちが大切だからね。

アナログメータは、結局適当なものがなく、嘘発見器のキットについているメータを流用することにした。T型のものをカッコだけできめた。

箱はダイソーの100円タッパー容器。これは最初から決めていた。アルミとかにすると穴あけが大変。プラスチックなら釘をガスで加熱して穴をあければすむ。

アナログ出力を出すところまでは一発で動いた。さて、メータをどうやって動かすかだ。

なんだか人生が半分終わって、時間が折り返してしくような気がする。今は中学校くらいまでもどったところ。これからどうなっちゃうんだろう。そんなに心配はしていないが。

照度計

2004-11-20 20:03:22 | 写真
ネガの濃度を調べたいと思って秋葉原の秋月電子で照度計のキットを買ってきた。
一応回路は組み立てたが、箱やスイッチがないのでまだ動かしていない。

できればアナログのメータが欲しいんだけれど、いまどきアナログメータなんてなかなかいいのがない。ただの電流計をつないだのではインピーダンスが低くて上手くいかないし。とりあえずテスターで電圧を見ることにしよう。