少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

博物学の時代

2013-11-27 22:24:33 | その他
もともとは技術屋(?)だったので、若いころには「専門性を高めて立派な技術者になりたい。」などと思ったものである。しかし、残念ながらメーカーに勤務して技術を徹底的に極めたわけでもなく、何々の分野の第一人者といわれるような専門性は結局身につかなかった。

しかし、いくつものプロジェクトに参加して、いろんな問題にチャレンジしてみると、対応している問題そのものは種々雑多であるものの、その問題の背景にある「構造」というのは、それほど多くのバラエティがある訳ではないことになんとなく気が付いた。それが何かということになると、ちょっと抽象的なイメージなので簡単には言うことができない。しかし、少なくとも、そういう問題の共通性に気づいてからは、チャレンジしてみようと思うテーマの幅が広がったように思う。

以前だったら、それは自分の専門外だからという理由だけで、逃げてしまっていたような問題でも、もしかしたら解けるかもしれないと考えるようになった。いや、下手に専門性がないことが幸いして、つまらぬ思い込みに陥らずに済むことも多いのではないかとさえ思うことも時々ある。

このような考え方が本当に正しいかどうかは、証明のしようがないので何とも良くわからない。しかし、専門性を高めるという話については、現代のように科学技術の進歩が非常に速い時代においては、その投資対効果というのはあまり高くないように思える。いくら最先端の技術を身に着けたとしても、数年後にはその技術が時代遅れになってしまうことはよくあることである。特に最近の技術というのは複雑化の一途をたどっているから、ある分野の専門性を高めるだけで膨大な時間がかかる。にもかかわらず、その知識の寿命は非常に短いというジレンマに陥ってしまう。

そんなことを考えていると、これからの時代は専門性の時代というよりも、むしろ博物学の時代なのではないかとさえ思えてきた。何々の分野と領域を限定するのではなく、実に様々な分野の事物を分類して整理していく博物学。もちろんウィキペディアと比べたら個人が触れることのできる情報の量としては大したことはないかもしれない。でも、それを自ら編集することによって得られる、世の中の物事のありようについてのざっくりとした共通の理解というようなものは、これからの時代において、より重要なのではないかと思うのだ。スマホに流れ込んでくる膨大な量の情報は、実はそうした本質的な理解の様々なバリエーションに過ぎないと言ったら言い過ぎだろうか。ビジネスでも政策でも「選択と集中」と言われて久しいが、どんなもんだろうと思う今日この頃である。

コンテストアナライザー

2013-11-25 21:07:47 | アマチュア無線
昨日のコンテストのログを無事提出。関連して面白いサイトを見つけた。どのようにしてデータを集めているのかよくわからないが、コンテストの時にいつ頃どのくらいのコンタクトがあったかがグラフで見れる。日本からの交信についても指定できるので、各バンドで何時頃に頑張って交信すればいいかもよくわかる。ちょっと見た限りでは、28MHzの場合

北米:8時ごろ
南米:8時から午前中
ヨーロッパ:16:00ごろ
オセアニア:11:00頃だけど広い時間帯
アフリカ:17:00ごろだけど確率は低い

この辺りが各地方との交信可能性のピーク。
昨日のコンテストでのイメージともまあまあ一致する気がする。通信相手ももっと細かく設定出来るので、もう少し詳しく見てみたいところだ。

CQ World Wide DX Contest CW

2013-11-24 16:29:04 | アマチュア無線
超軽量アンテナは、何となくうまくいかず結局バンザイダイポールをベランダから上げてコンテストに参加した。28MHzだけに参戦したが、太陽活動が活発なお陰で結構いろんなところと交信できた。たった5Wでたいした高さでもないダイポールアンテナでも、下記の17エンティティ、14ゾーン、合計50局と交信できた。

9M2 9M6 BV BY
CX DU HS JT
K KH0 KH2 LU
PY UA UA9 VK
ZL

Worked 17 entities

初日午前中は中国しか交信できなかったが、お昼ころになるとアルゼンチンやウルグアイなどの南米が聞こえてきた。午後2時を過ぎるとだんだん聞こえなくなってきて交信できるのはロシアばっかりになった。夜はお出かけしたので交信はせず、よく朝7時過ぎからトランシーバーの電源をいれると、今度はアメリカがガンガン聞こえてくる。しかし、9時を過ぎるとアメリカはだんだん聞けなくなって、南米と南アジアが中心になってきた。午後を過ぎるとまただんだんロシアと中国に戻ってきた。最後にモンゴルと交信して終了。電波伝搬の状態がどんどん変わっていく中で、いろんな国と交信できて最高に面白かった。
そういえば、南米からの信号は、なんかエコーがかかったように聞こえるときがあった。たぶんショートパスの音の後でロングパスが聞こえていたんじゃないかと思う。

超軽量ダイポール

2013-11-18 21:05:38 | アマチュア無線
今週末も大きなコンテストがあるので、例によって28MHzに出てみようと思っている。そのために超軽量ダイポールを作ってみた。風が吹いても、高くしても全然気にならないようにエレメントは0.5φの電線を使い、ケーブルも1.5D2Vという細いものを買ってきた。給電部にはT50-6という小さなトロイダルコアにより線を5回巻きつけたソータバラン。もちろん細いケーブルを使うと損失は大きくなるが、HFでどのくらい実用になるか試してみたいと思っている。たかだか5Wしか出力は出さないし、案外使えるんじゃないかと期待している。