少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

今日の太陽:Today's Sun (Hα)

2013-12-29 11:45:45 | 太陽観測
今年最後の太陽観察。1936群は最も複雑なβγδになりつつあるようで、今後大きなフレアが出る可能性もあるらしい。Hαでまだ、それほど激しい感じではない。

あまり詳しい科学的な理解はないままに、今年も一年太陽のスケッチを続けてきた。帯のように流れて行く黒点を中心とする太陽活動を眺めるのは楽しいし、いろいろ感じるところもあった。これから太陽活動は下り坂を迎えて行くが、引き続きどんな様子になっていくのかを見続けて行きたいと思っている。もう少し詳しい現象の理解をしていくと、さらに面白くなるような気もするし、地球での電波伝搬との絡みも考えてみたいと思っている。このスケッチを楽しみにしていて下さった方がいるかどうかは定かではないが、とにかくお付き合いいただきありがとうございました。よいお年を。

フィールドスコープで天体観測

2013-12-28 22:31:24 | 天体観測
正月に沖縄に行く予定で、その時にちょっと星みをしようと思ってVixenのフィールドスコープAROMA 52-Aを購入した。どのくらい星見に使えるかをAL15アイピ―スを使って確認した。明るい世田谷の空でもしっかりオリオン大星雲も見えて大満足。これなら小さくて軽いので、お出かけスコープとしてはいい感じ。

成功の神様のささやき

2013-12-23 22:05:36 | その他
科学の発達というのは、これまでに多くの人が気付かなかったところに意識を向けた人によってなされる。これまで誤差と思われていた、わずかな理論と実際のデータの差異を見事に説明する新理論の発見などは科学の歴史の中では枚挙にいとまがない。ニュートンの力学理論は、我々の普通の生活の範囲では極めて上手く現象を説明できるが、ものすごいスピードになったり、すごい大きさ(すごく小さい場合も)になったりすると、だんだん上手くいかなくなる。そこでアインシュタインの相対性理論や量子力学が、その誤差を埋める理論として登場してきたというわけである。

後からその過程を見ると、天才科学者のすごいひらめきと執念で、新しい理論を打ち立てた素晴らしい研究ということになる。でも、それが現在形で目の前にあると話が違ってくる。目の前にあるデータや現象は、これまでに確立された理論によって我々は理解しているので、そこからはみ出たデータを受け入れることはできない。要するにそれは“おかしなデータ”である訳だから、思考の中から捨て去られなければいけないのである。自分の思考のフーレムワークの外にある現象を受け入れることは容易なことではない。

そんな頭痛のしそうな科学研究の分野で素晴らしい成果を上げる人は、自らの理解する世界像が必ずしも全てではないことを認めているのだと思う。そういう謙虚さを持たない科学者に科学の女神がほほ笑むことはないのだろう。

実は、こういう考え方は科学の分野だけには限らない。ビジネスの世界でも全く同じだ。自らのシナリオに基づくビジネス展開や、市場調査に基づく製品の市場投入など、経営者は何とか市場を理解しようとしてモデルを構築し、それを試す。でも、社会科学の分野というのは極めて複雑であり、人の心理まで入っていると、なかなか予想道理の展開というわけにはいかない。もちろん、そんなことは分かっているから、結果を見ながらいろいろと方策を考えて苦労していると、経営者からは言われるかもしれない。

でも、科学の分野同様、自らの理解の外に真実があるということを理解することは、それほど容易なことではないのである。分かっているつもりでいても、分かってはいない、多分。じゃあ、どうすればいいかということになるのだけど、私は“偶然”に注目して見ることが大切ではないかと思っている。偶然に起こったことは、定義により意図的に起こったことではない。何かを考えている時に偶然そのことがテレビのニュースで流れたとか、同じようなことが立て続けに起こったとか、そういうことである。ちょっと神がかってきたけれど、自分の理解を超える何かを見つけるためには、“偶然”という成功の神様のつぶやきに耳を傾けてみるのはどうだろう。良いお年を。

今日の月:Today's Moon

2013-12-10 23:15:29 | 天体観測
どうしてもAbbe-Orthoなるアイピ―スを試してみたくなって、クリスマスセールをやっている国際光器で6mmのアイピ―スを買ってきた。折角いい感じで月が出ていたので今日は、その新しいアイピ―スでスケッチした。このアイピ―スは、ナグラーのような広角ではないが、シャープさやコントラストがすごく良くて惑星や月の観察に向いているという。レンズの張り合わせが難しく、職人さんが手で一個づつ作らなくてはいけないため、あまり市場に出回らないらしい最近国際光器だけでなく、スターベースでも少し高いがAbbe-orthoが発売になった。

使ってみた感じは、確かにコントラストが高くてぱちっとした感じがする。目を近づけてみなくてはいけないので、こういうレンズに慣れていないと使いにくいかもしれないが、スケッチするにはほとんど気にならなかった。視野角が狭いので、これ以上短い焦点距離にすると、ちょこちょこ望遠鏡を振らなくてはいけないので6mmくらいがいいところかなと思う。アイピ―スのあまりの小ささに望遠鏡に付けるとなんとも情けない感じにはなるが、噂通りなかなか良いアイピースだと思う。これから活躍しそうだ。

今日の太陽:Today's Sun (Hα+Visible light)

2013-12-07 14:15:18 | 太陽観測
赤道の下側を帯のように活動域がつながっている。1909群のあたりは、細かい黒点がたくさん散らばっていて、Hαで見ても明るい筋がリング状になっている。この辺りからフレアが出そうな感じがするが、地球ではHFハイバンド(28MHz)の伝搬はぱっとしない。IBP BEACONで聞いても、VR2B(香港)だけが強力に聞こえるだけで、あとは全く駄目。ところで目と鼻の先にあるJA2IGYがほとんど聞こえたためしがない。ちょうどスキップする距離なんだろうか。