今日の太陽：Today's Sun (Hα)

太陽黒点はN極とS極がセットになっている。南半球の黒点ではセットの黒点のうち、西寄りにある黒点がN極になりS極があとからついてくる格好になる。北半球では逆になるということらしい。今日のスケッチにある1800と1805群は南半球になるので、西寄りにN極ができているはず。まあ、見た目はではそんなことはちっともわからない。

およそ11年周期で繰り返される黒点の周期では、新しい周期が始まると赤道から離れた位置に黒点が出没し、周期が進むに従ってだんだん赤道に近づいた場所に現われるようになる。今日の黒点も大分赤道に近づいてきている。

ついでにもう一つ新しい周期が始まると太陽の北極と南極の磁極が反転するらしい。

今日の太陽：Today's Sun (Hα)

Spaceweather.comによると、そろそろ太陽活動のサイクル24がピークを迎え、その活動は過去50年間で最低になりそうとのこと。確かに以前の活動期にはもっとでっかい黒点がぼこぼこ見えていたような気がする。ただ、今回のサイクルではピークが２回起こる可能性も指摘されており、このまま活動が終息するかはよくわからないとも言われている。さらには活動が弱かった時には、大きなフレアが観測されることも多いということで、観測は気をぬけないという。こちらも、がんばりましょう。

健康診断

年に一回の健康診断の日。去年に比べて3Kgの体重増加に、肝機能の低下。先生からは運動をして、体重を減らし、酒を減らしなさいとのこと。ごもっとも。

今日の月：Today's Moon

秋を思わせる涼しい夜に、すっきりとした月が昇ってきた。お月見日よりだ。今日のスケッチは水素を発見したイギリスの科学者の名前のついたクレーター。湿りの海の西方向にある小ぶりなクレーター。スケッチ時間一時間ほど。

ルーマニアからＱSL

21MHzで交信したルーマニアからのQSLが送られてきた。すごいアンテナを上げている局のよう。相手がこのくらいすごくないと5Wの弱小局では交信できない。それにしても、たった5Wでヨーロッパまで電波が飛んだと思うとびっくりだ。

今日の月：Today's Moon

どうも3連休は雲が広がりやすく、スケッチが落ち着いてできなかった。ちょうど月齢はスケッチに好適だったので、ちょっと残念。今日も半月だが、雲で霞がかかったようなかんじだった。いつ見えなくなるかわからなかったから、大急ぎで大きなクレーターをスケッチした。

今日の太陽：Today's Sun (Hα)

雲が広がってきたので、ダブルスタックフィルターモードではなく、明るく見えるシンプルＰＳＴで観察。像が明るくなったことで、見えなかった細かいダークフィラメントも見えてきた。スケッチのタッチもちょっと感じが違う。

BANGKOK

今日の太陽：Today's Sun (Hα)

日焼け対策をしっかりしないとスケッチしている間に真っ黒になってしまいます。午後には雲が広がるということで朝のうちにスケッチ。大きな黒点が裏側に回って、少しさみしい太陽です。

仕様と仕様の隙間について

エンジニアリング会社でなくても、仕事を受注する時には仕様をしっかり決めることが重要だ。後になってあれが無いとか、ちょっと長すぎるとか、そういうことが起こらないように、あらかじめ寸法などをきちんと定めておく。当然の事だろう。仕様を公開して入札を行ったりする時でも、曖昧さが生まれないように仕様を工夫することも大切だ。

ということで仕事をする上でとても大切な仕様なんだけど、改めて仕様って何なんだろうと考えてみた。出来上がった製品というのは、仕様に書かれている明示的な事柄、たとえば縦横高さという寸法だけで出来上がっているわけではない。もう少し細かく見れば、その寸法だって、角の部分の仕上げの仕方をどうするかということもちゃんと決めないといけないかもしれない。その角の仕方を決めればおしまいかというと、もちろんそんなことはない訳で、触った感じとかそういう微妙なニュアンスも最終的な物理的な製品にはあるのである。そのように考えていくと、仕様というのはどこまで行ってもきりがないということになる。逆説的にいえば、製品の仕様を全て記述する仕様を決めることは有限の時間では出来ないと言ってもいいかもしれない。

こんな風に考えてみると、仕様の項目と項目の間には隙間があると言えるだろう。物を作るときには、そこに隙間があることを十分に認識することが大切なのではないかと思うのだ。いくらきちんと仕様を決めても、その隙間については、発注した人と受注した人との間での合意形成はなされていない。書いてないのだから仕方がない。もちろん、そこには“常識”というセーフティネットが張られているので、あまり突飛なことが起こる可能性はそれほど高い訳ではないが、仕様に書かれていない隙間の部分の誤差を集めて行くと、最終的には看過できないような誤謬が顕在化してくる可能性は十分ある。

明示的に書かれている仕様をきちんと満たしていないと、お金を払ってもらえないので、納入者は時間と金をかけてその仕様を達成する。ちょっとでも仕様に満たないとまずいので、そこまでやるのかと思うほど仕様に敏感になるのも致し方ないことなのかもしれない。でも、そういう風にして仕様を満たした製品には、仕様の隙間への配慮は全くないので、ちょっとでも仕様が想定していないようなことが起こると、極めて脆弱な特性を露呈してしまうのではないかと思うのだ。

じゃあ、どうすれば仕様と仕様の隙間は埋まるのか？もちろん簡単な答えがあるわけではないけど、古いワインには底に澱（オリ）が溜って全部を飲めないように、ちょっとだけ神様に捧げものを供えるように、少しだけ仕様に遊びを持たせることも大切なのではないかと思うのだが、どうだろうか。そしてもう一つ大切なことは歴史だ。今まで動いていたという歴史は、動かすことはできない。その上に新しいものを少しずつ新しいことを載せて行く。慎重に。少しずつ。