ものの考え方が180度変わってしまうことを、ある天文学者の名前を使って「誰的転回」というでしょう?
・ニュートン的転回
・ガリレオ的転回
・パスカル的転回
・コペルニクス的転回
→ コペルニクス的転回
哲学者カントが最初に使ったとされている言葉です。考え方の大転換のことを、天動説に対するコペルニクスの地動説にたとえて言っています。
転回と言う意味は、次の国語の定義の通りで、この言葉自体に180度変わる意味もある。
①がその意味を表す。
コペルニクス的転回とは、コペルニクスが唱えた転回と同じ転回と言う意味なのか?
Wikipediaで調べて見た。
コペルニクス的転回(コペルニクスてきてんかい、独: Kopernikanische Wende)とは、物事の見方が180度変わってしまう事を比喩した言葉で、こういう言い方がすでにあるようだ。
てんかい【転回】( 名 ) スル
①正反対に方向を変えること。また,大きく方向を変えること。 「船の針路を北に-する」
②ぐるぐるまわること。回転。 「小車の-するが如きもの/三日月 浪六」
③〘音〙 音の上下を移しかえること。
㋐音程をなす二音のうち低い音を八度上に,または高い音を八度下に移すこと。例えば五度の転回は四度となる。
㋑ある和音の根音以外の音を最低音として和音を構成すること。例えば三和音では,第一転回,第二転回の二通りができる。
㋒旋律を構成している音程に応じて上行と下行を逆にすること。
④体操で,体の軸を移動させて回ること。
なお、コペルニクスは、地動説を主張したことで有名である。
当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説(地動説)を唱えた。これは天文学史上最も重要な再発見とされる。
コペルニクス的転回、Wikipediaに書かれた概要は次の通り。
元々は哲学者のイマヌエル・カントが自らの哲学を評した言葉であった。
ニコラウス・コペルニクスは、それまでの常識であった地球中心説に対して太陽中心説を唱えた天文学者である。
認識論において、人間の認識は外部にある対象を受け入れるものだという従来の哲学の常識に対し、カントは人間は物自体を認識することはできず、人間の認識が現象を構成するのだと説いた。人間の認識自体を問う近代的な認識論が成立した。
これから派生して、物事の見方が180度変わってしまうような場合にも使われる(パラダイム転換と同じような意味)。現在ではカントの哲学の事ではなく、この派生した使い方で主に用いられる。
なお、実際にはコペルニクスに先行して太陽中心説を提唱した学者は大勢おり、コペルニクスの独創ではない。またコペルニクスも天体は円運動をするという固定観念に縛られており、これを修正し実際には楕円運動をしている事を発見したのはヨハネス・ケプラーであった。
従って、派生した使い方なので、コペルニクス的と修飾詞がついた転回となっているようだ。