なりふり構わず必死に何かをするという意味の「おおわらわ」。この語源となったものは何でしょう?
・料理
・薬の調合
・鳥の習性
・髪型
→ 髪型
漢字では「大童」と書きます。童とは元服前の、結っていない子どもの髪型のことです。大人は髪を結っていますが、戦場で必死に戦い髪がほどけて乱れている様子を「大童」というようになったのが語源といいます。
大童の語源:
http://gogen-allguide.com/o/oowarawa.html
【意味】 大童とは、夢中になってすること。なりふりかまわず、一心にすること。また、そのさま。大わらわ。
由来:
大童は、髪の乱れの形容から生まれた語である。
「童」は元服前の子供(3歳から10歳くらい)のことであるが、子供が髪を束ねないで垂らしているその髪形もいう。
大人はきちんと髪を結っているが、戦場で兜を脱ぎ捨てると髪が乱れ、童のようになることから、髪を乱して奮戦するさまを「大きな童」で「大童」と言うようになり、一心不乱になって行うさまも「大童」と言うようになった。
「童」の語は「乱れる」という意味に由来するため、髪形に関係なく、取り乱して大慌てすることから「大童」になったとも考えられるが、『平治物語』の「冑も落ちて、おほわらわになり給ふ」など、髪の乱れをいったものが多いことから、子供のように乱れた髪に由来すると考えた方が良いであろう。