goo blog サービス終了のお知らせ 

目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

昨日の茨城県の地震

2016-05-17 | 地震

5月16日、21時24分頃に発生した地震は、茨城県。

この地域も、中央構造線上であることを知って欲しい。

http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/subindex03.htm

関東平野は、扇状地であり、フォサマグナでにあるので、明確には分かっていないが、その線上である。

熊本県と茨城県では、遠く離れていますが、同じ中央構造線上であることは、意外と知られていない。

地球全体で見れば、ほゞ、隣に近い。

日本列島全体のひずみが起こって、それを修正するための地震が中央構造線上で発生していると考える。

 

地震の発生する確率は、X%と言われ、何か分かったような気でいるが、その%の意味を考えて頂きたい。

地震が発生すれば100%、発生しなければ0%である。

%で言えば、100か0しかない。

地震の確率は、次の論文を見て頂きたい。

http://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/01b/kaisetsu010607.pdf

確率の考え方は、次の図のとおり。

 

700年から730年までの30年間の確率は、この図では、黒くなっている部分(b)。

全体の確率(この論文では集積確率と言っています)は、b÷(a+b+c)となります。

しかし、700年間、地震が起こっていないとすれば、今後30年間の確率は、次の式になります。

b÷(b+c)。

つまり、この山の部分のb+cに占めるbの割合です。

当然、小さい数字です。

 

BPT(Brownian Passage Time)分布でみた確率です。

平均1000年とは、平均1000年周期で地震が発生すると仮定しています。

αは標準偏差。

この場合のα=0.25とは、250年を意味します。

250年としても、このグラフ(太い線)を見ると、マックスの確率は20%。

つまり、1000年周期で、500年経過した時、今後、500年間におこる確率は、10%です。

低い確率です。

低い確率でも、危ないということです。

統計の確率に騙されてはいけません。

 

地震の確率で、87%と言う地震発生確率の裏話は、ここを参照してください。

http://www.anlyznews.com/2011/05/blog-post_11.html

 

地震確率が低くても、地震が発生します。

発生すれば、100%です。

 

『備えあれば、憂いなし』で、対応しましょう。


熊本地震‐その後

2016-04-27 | 地震

熊本地震はは、少し落ち着いてきたのかな。

地震回数のグラフは、次のとおり。

box4

しかし、昨日までに、震度1異常の地震の回数は、927回。

この間、13日。

927回 ÷ 13日 ÷ 24時間 = 2.97回

1時間に3回と言う事は、平均しても、20分に1回、地震が発生したことになる。

 

私も、2011/3/11の東日本大震災の時、横浜にいましたが、その時も余震が多かった。

福島第一原発がメルトダウンした関係もあり、翌週の月曜日に、大阪に移動しました。

移動して良かったのは、頻繁に起こっていた余震を体感しなくなったことでした。

余震が収まらないと、精神的には大変と考えております。

 

今回は、SNS普及により、今迄にない対応があった。

・今、何が不足しているのかを発信できる

・TV局の横柄な対応が曝露される

等。

 

九州新幹線も復旧し、何とか連休までには、間に合いそうである、

少しずつ、復旧しているのは、ニュース等で感じます。

壊れた家の人が住む、仮設住宅設置迄には、今暫く、かかりそうである。

 

風評被害も大変な様である。

大分のどこかの温泉街は、建物も、温泉も被害がでていないが、キャンセル続出で、閑古鳥が鳴いている。

佐世保のハウステンボスでもキャンセルが続出している。

熊本、九州への応援で、九州地方への旅行を考えることにします。


断層ができた現場(地図)

2016-04-22 | 地震

4月16日、1時25分に発生した地震(本震)でできた亀裂の写真です。

綺麗に断層ができています。

 

Google Mapの場所は、ここです。

https://www.google.co.jp/maps/@32.7971239,130.8529397,197m/data=!3m1!1e3

断層は、最大で、2メートルぐらい動いたようです。

地球の力は、凄いの一言です。

 

このGoogle Mapを縮小(広範囲)すると、緑の山に沿って断層ができたのが、分ります。

この断層が、日奈久断層帯です。

宇宙からの写真は、今迄以上に俯瞰して見えるので、断層の全体が見えると思います。


今回の熊本地震(活断層)が起こる確率は?

2016-04-21 | 地震

足元の活断層を診断するサイトがあった。

http://www.asahi.com/special/saigai_danso/

このサイトで、九州・沖縄地区を選択。

このページの一番下に、各地の震度詳細データが表示される。

 

この震度詳細データに因ると、熊本地震は、次のとおりであった。

・断層の名称:布田川・日奈久断層帯

・予想される地震規模(M=マグニチュード):M7.6程度

・30年以内に地震が起きる確率:ほぼ0~6%

このサイトで当たっていたのは、地震規模ぐらい。

今回の最大震度は、M7.3。

30年以内に地震が起きる確率は、0~6%と低い予想であった。

 

つまり、この程度の予測でしかない事である。

この程度と分かった上で、今、住んでいる住所を入力して、結果を見るのも良いと考えます。

地震は、いつ、起こるか分からない(天災は忘れたことにやってくる)ということを理解することが、大事。


熊本地震

2016-04-18 | 地震

熊本地震で、現地の映像を見ることができる。

そこで、気付いたのは、直下型地震なので、地震速報の警告音が、地震発生より後で、鳴り始めていること。

地震発生で、建物の外に出た後、地震速報の警告音が鳴っていた。

直下型地震では、揺れたら、その場で判断しなくてはならないということです。

九州新幹線が脱線したのは、地震速報より、揺れが直ぐに起こったからと考えます。

新幹線は、地震のP波を感知し、S波が来る前に停止するようにできているが、今回の様な直下型には対応できないのが、露呈されました。

(P波は、Primary wave(第一波)、S波は、Secondary wave(第二波)の略です。)

 

今後、予定されている災害は、次のとおり。

・通電に因る火災

 → 阪神大震災の時も、通電後に火災が発生しました。通電と火災発生との因果関係が明確になっています。

・ガス再開におるガス漏れは、多分、大丈夫

 → マイコン付きのガスメーターは、メーターから先の家の中でガス漏れを検知すると、自動で供給を停止しますので、大きな二次災害になる危険は多分ないと考えます。

 

今回の地震で分かったこと

・地震の間(ま)を造ると、強度が増すこと

 地震の間は、壁構造で、耐震性を高めた部屋をつくることです。

 これにより、建物全体の強度も増します。

 youtubeで検索しましたが、動画か見つかりませんでした。

 強度が飛躍的に強くなる映像は、TVで放送しておりました。

 彦根城の「地震の間」は、底が舟形で、土台とシッカリとつなぎとめられていない構造です。今でいう免震構造そのものでした。

 

・熊本城の屋根瓦は殆ど落下したが、落下した方が、耐震性が良いこと

 今は、瓦が落ちないように釘止めされているので、民間の住宅はその瓦の重みで潰れています。

 熊本城の天守閣の瓦が落ちたので、天守閣そのものの被害が少ない結果になっています。

 

・エキスパンションジョイントは、複数の建物を繋ぐ方式で、躯体と躯体の間にすきま(クリアランス)を持たせる工法。

 地震の揺れを分散させたり、吸収したりするため、あえてすきまを作り、躯体の被害を守る構造であり、実際に、それがチャント機能することが証明された。

 

個人で家を立てる時には、参考にした方が良い方法かと考えます。

また、建築家も耐震にすぐれた家の設計に、努めて欲しいと思いました。