goo blog サービス終了のお知らせ 

はる風かわら版

たかぎはるみつ の ぼやき・意見・主張・勝手コメント・コラム、投稿、原稿などの綴り箱です。・・・

NPOの事業と評価レジュメ

2011-01-19 23:36:55 | NPO活動全般

 今日は、室蘭市の市民団体の研修会。講義レジュメです。

事業の企画と評価  室蘭市まちづくりリーダー養成講座 第4講 レジュメ

◆自己紹介 
◆ 今日のお題について → 「事業の企画と評価」は、難しいお題です。事業を継続
  させ、目的を達成する過程をマネージメントしてゆく「経営」の観点から、どのよ
  うに事業を評価すべきかを話します。

◆おさらい   時代は大きな変革期にある、その社会問題とは
        人口構造が大きく変化する近未来
        地域からできることを考え実行しよう・・協働について
        市民と行政との新たなる関係性へ 
        NPO・市民活動とは・・・ 
        社会資本の整備から社会関係性資本の基盤整備
        私達が養う力は何か

◆明確な定款と理念はあるか? → なければ事業企画、実施、評価はできない。
 
「範囲限定型」・・特化できるが応用性、協働性が低くなる
「範囲抽象型」・・事業の多様化・異なる領域のNPOと協働がしやすい、
事業の安定性を求められるが、専門性が曖昧となりやすい。

※自らが評価軸を作れるか、それを評価できる人材や仕組みがあるか?

 ・ 理念の土台となる考え方 (活動原理)
 ・ ホリスティックな関連性への理解、多様な価値への理解、共感力を育む
 ・ 協働により目指す社会像 

生態的に永続可能である、社会的に公正・民主的である、精神的に充足している

 定款は対役所的にやや難解・・対象者に合わせた翻訳版が必要

※ねおすの定款とその翻訳版、
「自然と人、人と人、社会と自然の「つながり」づくり

◆具体的な事業は何か? → 大きな事業の柱はあるか?

◆事業を将来的に展開してゆくストーリーはあるか?

◆経営の原理原則、心得や目標
※一朝一夕にできない → 活動して行く過程の試行錯誤で明文化される

ねおすの例 ・・個人として → 職員に求める人材像、伝える力TEXT、自己評価表、
                経営者としての経営原則
        組織として → 経営原則(ねおす活動のエコロジーの8原則)
                ねおすツーリズム憲章
        個人と組織 → 銀河ネットワーク構想

◆なんのために評価するのか
   ・自らの事業の目標達成のための 経営やプログラムの改善のためなのか
   ・賛同者を作る(新しい公共性をうむ)ための説明責任が果たされているか
   ・事業の継続性、経営資源の確認のためか (人、金、モノ、情報、)

◆評価は誰がするのか?  事業のクライアント・顧客は誰か?
       → 事業によって異なる。

 評価とは、提供する(社会的)サービスの効果、満足度

第一次顧客(サービス受益者→人、環境や自然そのもの)、
第二次顧客(スポンサー)
第三次顧客(事業実施当事者)・・CS(顧客満足)でなくてES(従事者満足)
第四次顧客(結果ではなく、プロセスに価値を認めてくれる人達、機関など)
  
 ・北海道自然体験学校NEOS時代・・プログラムに参加する人 
                   ・・NPOを分けた時にわかった。

◆何を評価するのか・・・評価軸は何か?

①何を評価するのか NPOの活動主旨によって異なる → 自らが設定する
  a)事業の実績? → 参加人数、売上→継続性にもつながる
            プロセス、結果を報告する成果物
            モデルケースの提示
            想定された社会課題の解決度合・・植林規模、被支援者数
  b) 事業のプログラムやアクティビティの事前準備、段取り、進行、質
  c) リスクマネージメント  ・・例 ねおすプログラム運営安全管理の手引き
  d) 提案する政策? 
  e) スタッフの成長   社会貢献できる人材の育成
  f) 経営のプロセスそのもの → ビジョン、使命の達成度、
                  ネットワークや協働が進んだか?

  g)NPO活動の展開に関する「サーキット理論」

②どのように評価するのか
  ・絶対的評価  目標数字の達成度、6段階評価
  ・相対的評価  アンケート、ヒアリング、スタッフの能力自己評価表、

  ※実績であっても、既存の価値基準と比べられないことがある 
     → 滞在時間、学習・気づき

③ふたつのふりかえり ・・ コンテンツとプロセス

④3つのデザインを評価する
  プロセスデザイン、プログラムデザイン、参加のデザイン

⑤事業進行のファシリテートの仕方を評価する

******
◎お知らせ
 第5期 社会起業・NPO中堅職員スキルアップ研修(内閣府基金事業)
   2012年2月17日から3月25日 募集中 
  「人が集まる場づくり・・○○x交流で起業、NPO事業開発」
   ○○は・・商店、教育や塾、カフェ、自然学校、観光、福祉、農業等々
   http://www.hit-north.or.jp/hokkaido/index.html
  
 NPO法人ねおす,ぶなの森自然学校 代表                    
 高 木 晴 光    harusan@neos.gr.jp
  Twitterのユーザー名  hokkai_tarou (follow me!)
 HP 検索キーワード 「黒松内ぶなの森自然学校」「ねおす」
 高木ブログ     「高木晴光の日々こうかい記」
 

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。