アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

『食の一句』(櫂未知子・著)

2005年06月30日 14時57分40秒 | 歌集・句集を読む
櫂未知子さんが本を送ってくださった(感謝!)。

・『食の一句』(櫂未知子・著)ふらんす堂発行1800円。

実はこの本、初版発行年月日が2005年7月1日。
つまり明日。
できたてほやほや(感激)。

365日入門シリーズ①として出されたもので、1年365日の一日ごとに
食べ物にまつわる俳句1句が引用され、櫂未知子さんの文章が添えられている。
櫂未知子さんの文章はとてもすっきりしていて読み心地がいい。


たとえば2月22日に引用されている句は、

・杉折ににじむ春の日卵焼  長谷川櫂

そしてこの句に添えられている櫂未知子さんの文章がまた味わい深い(あえてここに転載はしない)。
ほんとうに美味しそう。

ちなみに今日6月30日には、

・食ひ物の名は限りなしつゆの雨  石川桂郎

またこの句に添えられている櫂未知子さんの文章が、泣けるのだ。


できれば多くの人にこの本を手にとっていただけたらと思うので、櫂未知子さんの文章はここに載せないでおく。
俳句を作ろうとする人たちだけでなく、歌を志していて普段俳句にあまりなじみのない人たちにも是非読んでほしい本だと思う。

明日(7月1日)のページにはいなり寿司の句が載っている。
ああ、いなり寿司だー。しかも百個だー・・・(<あとは本書をご覧ください)。
とにかく句も文章も美味しそうな一冊。




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