「青空の社会学」

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★検証!「原発」!part2(4) 「ストレステスト」は問題だらけ!

2012年03月24日 | 政治
検証!原発!(30) 検証!原発!part2(10)  消費税の本質(16)  財界の内部留保と法人税
政治とカネ (8)  新自由主義とTPP(4) 橋下「維新の会」の正体(9) 書籍案内(50)選 
「小選挙区制」の大罪(3)  小沢一郎の罪(4)  社会保障  

「ストレステスト」は問題だらけ!                                           
「ストレステスト」は今までどおりのなれあい審査!
福井県おおい町の大飯原発3、4号機のストレステスト(耐性試験)の一次評価について、原子力安全、保安院が「妥当」とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。

しかしその内容は極めて部分的な調査しか行われていません。ストレステストは「すべてが筋書き通りうまくいった場合の机上のシミュレーション(模擬試験)にすぎません。
地震で他の機器の故障や人為的ミスが同時に起こったときの問題などは一切検討されていません。また地震で地盤が変動し、建屋そのものが基盤ごとずれる危険性も評価されていません。
大飯原発のある若狭湾には原発13基がひしめいています。福島原発のように複数の事故に発展する危険も十分あります。

                                  
福島原発(人災)事故の責任と反省まったくなし!
福島原発事故の原因が未だに解明されていません。東京電力が人災事故を否定して、情報公開を遅らせているのが原因です。
溶融した核燃料が今どこに、どんな状態であるかもわかっていません。福島原発は現在もトラブル続きで、汚染水などの処理状況もどうなっているのか公表されていません。いまだ事故調査委員会が調べている最中です。

原子力安全委員会の斑目春樹委員長は、福島原発当時保安院の委員長をしていた人物です。広瀬隆氏にして(斑目)デタラメ委員長と言わしめた人物です
福島原発(人災)事故の責任を取っていないばかりか、反省も毛頭ありません。                                    
おおい町長(時岡町長)は原発関連会社の創業者、筆頭株主!
おおい町では、関電などの原発関連工事を受注する「日新工期(株)」の創業者で筆頭株主の時岡忍氏が町長を務めています。時岡氏は大飯原発の再稼動を容認する態度を表明しています。

「日新工機(株)」は2003年4月から11年3月にかけて、関電などから受注した「大飯3,4号機ETA廃水処理設備冷却水配管」などの原発関連工事は73件で総額は少なくとも4億6800万円。関電からの受注はそのうち3億400万円にのぼります。
こうした立場の人がはたして大飯原発再稼動の行政判断に中立性を保てるのでしょうか?                                    
また同町には表に出せない巨額の匿名寄付金が(おおよそ電力会社から)入っています。
<関連リンク> 検証!「原発」!(18)バラ撒かれる巨額の「原発交付金」!

                           
原発再稼動、原発輸出に暴走する野田政権!
野田政権は昨年12月16日に福島原発の事故収束宣言を行いました。 さらに12月臨時国会末に、原発の海外輸出のための原子力協定の承認案を自民党の協力を得て強行しました。(ヨルダン、ロシア、韓国、ベトナム)

しかしこれらの行為は福島県民や国民の世論を無視し、原発産業界の利益のみを追求する政治の暴走です。原発財界の利潤のためだけに超危険な[原子力=核]を世界中に売り込み、撒き散らす最悪の政治です。
イランや北朝鮮を非難する前に自分の恥ずべき行為を改めるべきです。

原発の使用期間を60年まで延長!

さらに野田政権は1月17日にまとめた「原子力安全改革法」で原発の使用期間を60年まで延長できるように改悪しました。
これまで運転開始から30年以上たった原発は10年ごとに原子力安全、保安院が技術的評価を行い運転継続が認められていたのですが、今後は40年たって初めてチェックを受け、「安全」と認められればさらに60年までも運転できるとしたものです。

野田政権は福島原発の事故調査委員会の結果を受けて、責任と反省をしっかりと取るべきです。そして(財界の立場からではなく)国民の立場から電力会社の改革とエネルギー政策の転換を進めるべきです。
     

元気一番!!