「青空の社会学」

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★検証!「原発」!(3) 日本を世界一「電気料金の高い国」にした!

2011年05月18日 | 政治
原発は「不経済」、「非効率」の極み物!  日本を世界一「電気料金の高い国」にした!  
日本の「電気料金」は2000年頃まで、ずばぬけて世界一高い国としてつとに有名ですが、その理由は
(1)日本の電力会社が国策として、国家独占事業体としてあること、
(2)膨大に予算を喰い尽す「原発優先政策」に(火力、水力発電を次にして稼動させない)あります。                                                                                                    
そして「原発」は国策による独占事業のために、国民の血税によって賄われているにもかかわらず、
国民への責任としての「情報公開」が全くなされず、秘密主義のベールの中で事業が進められてきました
そのため国民の目に触れずに「原発利権者」のために、
予算はつけ放題、電気料金は上げ放題の放漫事業になっているのです。

又独占事業のために、情報公開もなく、公平で、自由な競争もなく、日本のエネルギー政策として、何の発展も、進歩もない、時代遅れのムダな「税金と電気料金を喰い尽す老廃物」になっているのです。国民にとってはまさに
「百害あって一利なし」の存在です。
〈関連リンク〉「電気料金」は中身が見えないブラックボックス!                                                                        

原発から全面撤退しない政府
こそが、政官財の「原発利益共同体」と財界を守り、国民生活を危険にさらし、国民の税金を喰い潰す最大の原因になっています。
        

<原発は不経済の極み物!>                               
東京電力は「原発の超危険性のために」最大電力を必要とする首都圏に原発を設置せずに、東北の福島や、新潟の柏崎、刈羽に設置してきました。首都圏から何百キロも離れた所にです。そのために送電ロスが大きく、多くの電気は漏電します。これ以上に不経済、非効率的なものはありません。
                                                                                      

青森県の
六ヶ所村では(見通しのない)使用済み核燃料の再処理工場の建設と称して数兆円の予算を注ぎ込まれてきました又高すぎる日本の電気料金の中に含まれる「電源開発促進税」はその大方が稼動したこともない高速増殖炉「もんじゅ」に湯水のごとく注ぎ込まれてきました。(既に数兆もの)そして原子力船「むつ」には5000億円もの予算が投じられましたが、動くことがありませんでした。                                                                                 

極み付けは、原発はそれ行けドンド
で造ってはきましたが、一度稼動してしまうと放射能が強すぎて、廃炉にも解体することもできないのです。そのため発電を止めて、核燃料を取り出して「閉鎖」するしかないのですが、これがまたやっかいなのです。

この放射能まみれになり「閉鎖」された原発はこれから放射能が漏れ出さないように、そして無くなるまで冷却し続け、半永久的に管理し続けなければなりません。
もちろん定期検査も続けなければなりません。                                                                                              
一基あたりの費用は建設時も大変な額に及びますが、その後の稼動もしない核廃棄物の管理の年月と費用は莫大になります。
                                                                                   
(一基の建設費用、3000~5000億)
                                        

<原発は効率が最も悪い>                                    
原発は燃料であるウランを燃やして発熱する装置です。そしてそれにつながった発電機で電気を起こしているだけの装置です。しかしウランを燃やして作った発熱は、利用できるのは三分の一にすぎず、残りの三分の二は、海に捨てているのです。
この発熱効率が大変悪く、逆にこの排熱は夥しいもので環境破壊の大きな原因にもなっています。                                                                                                           

エネルギー効率では旧来の火力発電も原子力と同じく排熱の問題を抱えていたが、
近年の石油、石炭、ガスなどの火力発電は効率をぐんぐんと高めているのです。2000年までに原発の1,5倍までエネルギー効率を上げることに成功しています。                                                                    
さらに東電の川崎発電所のような
ガスコンバインドサイクルによる発電法が実用化されてきています。これはエネルギー変換効率が55%以上(原発の2倍)にものぼり世界最高のレベルにも達しています。また環境的にも排熱が少なく有害排出物も0に近いとのことです。
こうしたガスコンバインドサイクルは、東北電力の東新潟火力発電所でも、九州電力の新大分発電所でも使われ始めています。これらは
クリーンな発電プラントであるだけでなく、同じ出力の原発に比べて、建設費も四分の一で済むとのことです。                                                                

東電の千葉県、富津火力発電所は一台目が2008年7月に、二台目が2009年11月に運転が開始されていますが、やはりエネルギー変換効率は、世界最高レベルの59%にも達しています。                                  
                      
<新しい発電システム>                                                  
コンバインドサイクル発電 コージェレーション、システム マイクロガスタービン クリーンコール(石炭 をガス化) 燃料電池
 など。     

隠蔽され続けてきた原発事故(トラブル)隠し!     
                        
                                                                  


「安全神話」のための、原発事故とトラブル隠し                                    
(原発事故とトラブル隠しは数限りなくありますが、その幾つかだけを紹介します)  
1991年2月9日に関西電力美浜原発2号機で起きた、ギロチン破断事故。              
熱交換を行う蒸気発生器の細管の一本が切断された状態(ギロチン破断)により、核燃料の冷却放射能を帯びている冷却水が漏れ出した事故。最悪に事態には至らなかったが、甘い定期検査で、原子力安全委員長代理の都甲泰正教授が三菱重工のプラントに安全の指示を出していた。(老朽化のためにいつ破断事故が起きてもおかしくない状態になっていた)            
2004年8月9日、関西電力美浜3号機配管破断による死亡事故。                    

  1. 建屋全体に100度の高温蒸気が充満して、作業中の4人の下請け業者が窒息死。他の6人も大火傷の事故。
  2. 福島第一原発でも老朽化のために、何度も何度もトラブルを起こしては、東電は16年にも及び、隠蔽とデータ改竄を繰り返していました。
  3. また原子力安全委員会はそれを認めていました。福島県の佐藤栄佐久知事は何度か東電に抗議しましたが、東電は全く聞く耳を持ちませんでした。   
  4. 1995年12月8日夜、高速増殖炉「もんじゅ」でのナトリウム火災事故。                  
  5. ステンレス製の器具から大量のナトリウムが漏れ出して、空気と触れることで燃えながら流れ出しました。「もんじゅ」はプルトニウム、ウラン混合物を燃料に使い、原子炉には長崎原発200個分をかかえ、出力400%を超える運転に入っていました
  6. この緊急事故には実に4時間半もかけて火災を終息させることが出来ましたが、しかしその後、科学技術所は一貫した秘密主義を取り、資料の記述改竄、ビデオテープの偽造や隠蔽までやっていました。
  7. 1999年9月30日に起きた東海村JOC(株式会社JOC)バケツ臨海ウラン放射能被曝事故。                                        
  8. バケツでウラン溶液を注いでいて起きた臨界事故。死者2名、被爆者数百名に上ったJOCの事故です。翌日、野中官房長官(当時)は関係者に「原子力は安全であるという神話が崩れてはいけない」と述べ、その後政府も原子力安全委員会も事故の詳細については公表しませんでした

    政府や電力会社による「原発事故やトラブル隠し」は限りなしにありますが、安全委員会、保安院も一体としてやっています。
  9. 国策事業として徹底した秘密主義を取り、偽装された「安全神話」だけを大宣伝していますが、実際は膨大なムダ金を注ぎ込み、何人もの人が亡くなったり、被爆しているのです。
  10. この秘密主義こそが国民の損害と被害を甚大にしています福島第一原発も起こるべき事故として起きた人災ですが、その責任は政府関係者も安全委員会、保安院も誰もとっていません。       


                



                                                  


★検証!「原発」!(2) 超危険な「原子力」=「核」は破壊と戦争の道具!

2011年05月09日 | 政治
超危険な「原子力」=「核」は破壊と戦争の道具!   もともと「安全」と「平和」を破壊する為に造られた!    

日本人の人なら誰でも知っていると思いますが、原子力が世界で初めて利用されたのが、他ならぬこの日本の国です。
1945年8月、6日に広島に、9日に長崎に原爆が米軍により投下されました。「原子力」=「核」の殺傷力は凄まじく、多くの人が命を失い、後々まで原爆の後遺症に苦しむことになりました。

このような
「原子力」=「核」は戦争の中から、夥しい殺戮、破壊する道具として生まれてきたものです今や地球そのものを脅かす存在になっています。            
戦後列強大国は、核実験を続け、名目は「平和利用」に活用するなどとして「原子力発電」を進めてきましたが、その実「原発」は軍事増強、軍事戦略のために作られたものです。

超危険な「原子力」=「核」は科学的にも人類の手に負えるものではなく、数々の原子炉大事故を起こしてきました。(英ーウィンズケール大事故、米ースリーマイル島発電所事故、ソビエトーチェルノブイリ発電所事故など)、広島、長崎以降も現在に至るまで、数多くの人が原発事故の放射能のために、生命を落とし、夥しい自然環境が破壊されているのです。
                              
            

 ウランからでる猛毒の放射能!                       

ウランを核分裂させてできる「放射性物質」は猛毒であり、極めて微量で人間のみならず、全ての生命体を破壊することが出来ます。そしてこの猛毒を濃縮された放射線物質は半永久的に、強い放射線を発し続ける為に人間には管理することが出来ません。

地下300Mに閉じ込めようが、海底に閉じ込めようが、猛毒の放射線を発し続け放射能汚染を拡大し続けるからですこの「放射線物質」を作り続けること自体が人類と地球の滅亡に向かっているのです。                                 
そしてこの放射性物質を作り出し続けているのが「原子力発電所」の「原子炉」です。今世界ではその超危険性のために原発から次々と撤退しています。しかし日本の国だけは、浜岡原発を撤退するとはいえまだ50基近くの原発が稼動しています。しかも
これらの原発の中にはるかに危険なプルトニウム混合燃料を燃やすプルサーマルが進められているのです。     

原発から出る夥しい「死の灰」(放射性物質)と  海に放出される夥しい「排熱」!   

原発でウランを燃やせば当然「死の灰」(核のゴミ)が作られ続けます。その量たるや、専門家の広瀬隆氏によりますと、
100万キロワットの原発で毎日、広島原爆3個分の「死の灰」が原子炉の中で生まれるそうです。日本全体では広島原発20個分、一年間では4万個分の「死の灰」が作り出されます。そして何といったらよいのかこうして出来た使用済みの核のゴミは、最終的に処分することも、捨てる場所もないということです。使用済みの核燃料にはさらに高レベルな放射性物質もあります。               

青森県六ヵ所村ではこうした核の廃棄物を「最終処分場ではない」としながらも、行き場のない核廃棄物の貯蔵を認めていますが、原発から毎日出される「核のゴミ」により第一貯蔵庫も、第二貯蔵庫も既に満杯の状態になっています。
そのため各原発の敷地に設けられたサイトに保管されていますが、もはやその
各原発内に設けられたサイトでさえ一杯の状態になっています。これらの現実を東電と政府は一体どうしようと思っているのでしょうか?                    


原子力の専門家によりますと100万キロワットの原発からは300万ワットの熱が作られますが、電気にすることができるのは三分の一の100万キロワット分だけだそうです。
残り三分の二の200万キロワットの熱は常に海に捨てているとの事です。こうした
200万キロワットの排熱は1秒間に70トンの海水にして、温度を「7度」も上げているそうです。こうした夥しい排熱は海の生態系を破壊するどころか、地球の生態系破壊と、環境破壊の大きな原因になっています。                                                          


★検証!「原発」!(1) 原発54基は、全てを止めてもOK!

2011年05月07日 | 政治
余り過ぎている日本の発電施設!  原発54基、全て止めてもOK!  
     
電力会社と政府は、日本の原子力政策を「国策」として「安全神話」を振り撒きながら、国民に実態がわからないように、秘密裏のうちに進めてきました。そのため、ほとんどの日本人は原子力発電を廃止すれば電力不足になると思っています。しかしこれは初めに「原子力発電ありき」で最優先の政策をとってきたからです。

その理由は後述にまわしますが、
現在日本の原発は54基全てを、即廃止しても発電力は十分間に合っているのが現状です。                                                        
日本では、およそ電力の30%弱が原子力で供給されていますが、総発電設備の能力は原子力発電は全体の18%しかありません。そして火力や水力発電など十分な設備と能力があるにもかかわらず、初めに「原発ありき」で最優先にしているのです。

「火力発電所」などほとんどを停止させているのが現状です。原発の発電量全てを火力発電でまかなったとしても、火力発電量は稼働は7割にしかなりません。
それほど日本の発電力は有り余っているのが現状です。                   
               

                               
                                                       
(上図は「隠される原子力=核の真実から」小出裕章から)

何故?原発を最優先させるのか??  原発は「予算を最大限に喰う」ことができるから!        

それでは一体何故?危険極まりない「原発」を最優先に稼動させるのでしょうか?
                                               
その大きな理由の1つは原子力産業のなかの
「原発予算」の利権にあります。
原発は一基の建設費だけでも3000~5000億の費用がかかり、さらに使用済み核の再処理計画やプルサーマル計画などでは何十兆という
膨大な(ムダ)予算を食い潰します。
日本のエネルギー予算のなかでも大半は、原発予算に吸い取られます。
                                                      

日本の電力会社は、
国策の独占企業体として、絶対損することのない「総括原価方式」で利権を守られています。これは国の保護の下に電力会社が電気料金の設定などをできるとしたものです。原価に応じて電気料金の価格が設定できる為(国民負担)、膨大な予算を食い潰す「原発予算」には巨大企業が群がってきます。

独占企業体の電力会社を中心にして、電力メーカー(三菱重工、日立、東芝、GEなど)、ゼネコン(鹿島、大林、熊谷、大成建設、清水建設など)、鉄鋼、資材メーカー、銀行などが群がり、そして利権を守る為にいわゆる
「スーパー談合」が形成されます。またそれぞれの巨大企業は政治献金により、官僚と政治界の原発族議員で癒着する「政財官利益共同体」が形成されます。                                                              

こうして国家独占企業の電力会社を中心とした「利益共同体」は予算をドンドン吊り上げる為に、発電力が有り余っているにもかかわらず、予算を食い潰す原発事業にどんどん突き進むことになります。その財源の負担は国民が毎月支払っている電気料金です。                                                          
その結果「日本は電気料金が圧倒的に世界一高い国」になっています。(世界のどの国よりも2倍近い料金になっているのが事実です)
  
     
                        
  

  

                  

 


元気一番!!