歴史とドラマをめぐる冒険

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韓国ドラマ・ライフオンマーズの感想

2021-07-02 | ライフオンマーズ
韓国ドラマ、ライフオンマーズ、アマゾンプライムで見られる。面白い。

現代の有能らしき刑事が、過去にタイムスリップして働くうちに、過去を生きる自分の方が、本当の自分でないかと思う物語。

過去とは1988年。韓国にはまだ軍事的避難訓練があったりする。日本だと1988年は2020年と「似たような社会」だが、韓国は急速に成長したからまさにマーズ、火星である。
日本の場合、1972年ぐらいに戻ると火星のような気がする。ただし1988には日本にも韓国にもPCもケータイもネットもない。PCの普及は1995年以降。

コアソンという女優さんが可愛い。容姿はさほどでもない。でも演技、動き、発声、表情が優美である。キムゴウンのように、作中だと光り輝く。
役名は「ユン」、通称ミスユン。

非常に優秀な警官だが、女性ゆえにお茶くみ、洗濯要員とされている。しかし最後には硬派の「係長」もミスユンを認めていく。

原作のBBC版だと、過去から戻った主人公が「ここは俺の世界じゃない」と思う理由はなんだったか。見てけど覚えていない。韓国版だと、そこだけがよく分からない。

分かるのは、主人公がミスユンや係長を助けに戻るということ。2018年にはない「強い人の絆」を彼が感じた。これは私の解釈。

韓国ドラマ定番の「父の死の真相」も明らかになる。でも復讐ものではない。なぜかというと父も結構「悪いやつ」だったからである。実際、主人公は犯人に復讐はしない。逮捕はする。

主人公とミスユンの関係は恋愛というより「強い絆」で、でもそれが恋愛ものよりも強く、人の本当のつながりを示しているような気がする。そんな作品である。


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