京都に5泊したムスメと私には、観光に使える日が丸4日あり、
そのうち一日は、奈良にも足を延ばしました。
奈良駅前からバスに乗って、東大寺へ。
奈良に行ったら、大仏様にご挨拶しないわけにはいきませんものね。
鹿がごく自然にそこここにいて、周囲に溶け込んでいました。
人には無関心そうにクールを装う鹿たちですが、鹿せんべいを持っている人を見ると豹変します。
ムスメはわりと平和に、鹿せんべいをあげることができました。
鹿とツーショットまで試みたりも。
それに反して私は、コートの裾に食いつかれたり、お尻をどつかれたり。あまりの状況に、我ながら爆笑しちゃいました。
そのせいか、おとなしめの鹿に対しても、腰が引け気味になる私。
大昔に修学旅行で行ったときや、31年前にオットーと行ったときに見た鹿は、あそこまで押しが強くはなかったように思うんですが・・・
何が鹿を変えたのかっ!?
ランチは、東大寺近くのお店で、牛まぶしをいただきました。ん・ま~っ!
鹿たちとの別れを惜しみつつ、風情ある木造家屋を眺めながら、奈良公園を後にしました。
近鉄奈良駅近くのアーケード商店街(ひがしむき商店街というみたいですね)に折れ、そこを抜け、高速餅つきで有名な中谷堂さんのよもぎ餅をGET。
高速餅つきは見損なったけれど、よもぎ餅はふんわり柔らかくて、とっても美味しかったです
でも食いしん坊な私は、そのあとすぐ、中谷堂さんから100mほど離れた御菓子処優月さんにも寄って、よもぎ団子をふたつ購入しました。
というのも、以前デイリーポータルZの小堺丸子さんの記事内でおススメされていたのを、しっかり覚えていたからです。
奈良では絶品よもぎ団子を買ってシカと絶景を見るべし ~地元の人頼りの旅 in 奈良~
(お薦めスポット4: 予約しとこう「優月」のよもぎ団子)
・・・あれ?今記事を読み返して気づいたけれど、小堺さんのよもぎ団子にはきな粉がまぶされてないですね。あんこもちと一緒に
串刺しにされているし。もしかして私、よもぎ団子ではないものを買っちゃった?よもぎ餅とか?
・・・まぁ私が買ったものも美味しかったので、気にしない、気にしない。
(優月さんのよもぎ餅は、宿に帰ってから夕飯の一環として美味しくいただきました)
近くのローソンが奈良仕様でいい感じでした。
その後は貪欲に観光をすることもなく、少しばかりショッピングを楽しんで、京都の宿に戻りました。
というのも私たちには、前週にした取材内容の処理という業務が、たっぷり残っていたからです。
ちなみにムスメと二人で観光した週の夕飯は、毎晩コンビニ食で済ませました。
しっかりと食事を取るのは一日一回で十分と、意見が一致したもので。
それに実は私たち、日本のコンビニが大好きなんです。
手頃な値段で美味しいものが買えますからね
* * *
今回感銘を受けたのが、京都駅です。近代的で、広くて、開放感があって!
吹き抜けの上にある空中経路も歩きました。ライトアップされた京都タワーが綺麗でした。
空中経路を抜けたあとには、こんな綺麗で静かな空間にも出られて、デートにもってこいじゃ?なんて思いました。
31年前の京都駅がどんなだったかなんて、まったく記憶に残っていませんでしたが、こんな風に素敵に生まれ変わってくれていて、
本当に嬉しかったです。
* * *
《 オマケ: 世直しオバサンになった私 》
あれは、奈良公園沿いの歩道を、近鉄奈良駅方向へと歩いていたときでした。
私の肩越しに公園の鹿を名残り惜しげに眺めていたムスメが、
「やだ、あの子、何やってるのっ!?」
振り返ると、30mくらい公園内に入ったところで、真黒な髪のアジア系らしき男の子が、
おとなしく立っているだけの鹿の頭にグーでパンチしたり、脚を蹴ったりしていたんです!!
それを見たら一気に頭に血が上って、脚がその子に向かって歩き出していました。
日本人には見えなかったので、その子を睨みつけながら英語で、
「何してるの!やめなさい!動物には優しくしなきゃ駄目でしょう!
またやっているのを見たら、お巡りさんを呼ぶからね!」
みたいなことを、怒りのあまり、まくし立てました。
その子、口のなかで何かモゴモゴと言いつつ、きまり悪そうに離れて行きました。
私は何度か立ち止まり、その子を振り返っては睨みつつ、ムスメの元に戻りました。
何だったんでしょうね、あの子!?
周囲にけっこう人がいる中で、あんなことをするって!
もちろん、誰にも見られていないならしていいってことじゃないですよ。
でも人に見られることを承知で、あんなことができるって、何なのっ!?
あの子のもっと近くにいた人たちが、止めに入らなかったのがちょっと不思議です。
離れた所にいたムスメが気づけたのだから、もっと近くにいた人で気づいていた人は、絶対いたと思うんですが。
あの子、近くに親なり保護者なりはいなかったようです。
モンスター・ペアレントにご登場された可能性だってありましたが、
そしてその考えは、あの子に向かって突進(笑)していく際にちらっと頭に浮かびましたが、
(その時はその時だ)と思いました。
鹿に危害を加えるのを止めさせることが先決でしたから。
ところでその日の私は、京都に着いて早々に負ったケガのため、片目がこんな状態だったんですよね。
[ 注: 内出血し腫れ上がった私の右目の画像が出てきます。]
こんな、乱闘に巻き込まれてパンチを食らったみたいな目をしたアブないオバサンに叱られたから、
あの子、おとなしく退散したのかな?
だとしたら、これぞまさしく、ケガの功名でございましたわね、ホホホ・・・