ロンドンでジャーナリストをしているムスメは、“キーワーカー”だった私に書いた通り、3月中に我家に戻っていました。
せっかく帰宅したものの、在宅で仕事を続けるようでしたから、仕事の日はとても忙しそうでしたけどね。
ムスメに使っていないダイニング・ルームをオフィスに使っても良いんだよ?と言ったけれど、最初はムスメ、「自室で大丈夫~」と
自分の部屋で仕事をしていました。
机と椅子はなくて、床に座って大きいコーヒーテーブルをちゃぶ台みたいに使って。
ところが5月に入って、ビデオ会議をすることになりました。って、突然言われても困るのです。何せ我家は、あちこちが古ぼけてトホホな状態・・・
唯一マトモらしく見える壁(ビデオ会議中のムスメの背景)があるのはダイニング・ルームなので、
あわてて端に寄せてあったダイニング・テーブルを引張り出し、上に載っていた私のペーパーフラワー作りの道具類を片付け、
ビデオ会議に備えました。大事なのは背景となる壁ですから、ぶっちゃけそれ以外はどうでもいいのです。
ムスメ、一度テーブルと椅子を使ってみたら、やはりそちらの方が仕事がしやすいと悟り、その後はダイニング・ルームを自分の仕事場に。
(椅子の上に載っているのは私の住み込み介護キットです。)
仕事がオフの日は、庭でリラックスしたり、居間で休んだり。友達と会ったり出掛けたりできないのが、すごく残念そうでした。
ムスメの雇用主であるメディア・グループは3月末に、コロナによる危機的状況のため「全従業員の給料を一律10%カット」することを発表。
ムスメ、失望はしたけれど「首切りを避けるためなら仕方ないね」と。
でも結局その後、グループ全体で500余名が人員整理されることになってしまいました・・・
幸いまだ駆け出しのムスメは、年棒が低いからでしょう、首切りは免れました。
結局ムスメの編集室から解雇されたのは、1名だけで済んだそうです。
ビデオチャットしたときに元気がなかったからと、ムスメのレスター大学時代の女友達が、可愛らしい植物をムスメに贈ってくれました。
晴れてジュニア・ドクターになった彼女は、局地的にロックダウンが続いているレスターでお医者さんをしています。
自分の方こそ大変だろうに、こうして人を気遣えるって、何て優しいの・・・と感心させられました。
先月はムスメ、一週間の有休を取ってあったんです。例年通り、サマーキャンプ(ムスメが撮影・編集した2017年の動画はコチラ)に参加するつもりで。
(参: “スターリングス・キャンプ” / プロムとスターリングス・キャンプ / 募金活動の結果報告)
2013年に初参加して以来このキャンプが大大大好きになったムスメは、毎年心待ちにして欠かさず参加してきました。
ところが今年は、コロナのせいで、まさかのキャンセル・・・
そのためキャンプするはずだった週は、毎日午後3時と7時に、キャンプするはずだった皆と、ビデオでチャットしたりゲームしたりしていました。
その一環として出されたのが、『名画に似せた写真を撮る』チャレンジ!
限られた時間内にありあわせの物を使って仮装し、庭で写真撮影です。ムスメ、最初は三脚を使って自撮りしていました。
が、私も撮ってみてあげたところ、最終的には私撮影のやつがベスト なーんだ私、やればできるじゃん
あはは~、楽しかった!
さてムスメのオフィスは現時点で10月末までの閉鎖が決まっていますが、先月末、ムスメはロンドンに戻っていきました。
田舎暮らしに飽きたのか、それとも親の顔を見飽きたか。
フラットに戻ったって自分だけの空間は自室のみ。キッチン(隅に居間的スペースあり)もバスルームも共同だから、
ここにいた方が少なくともスペースはたっぷりあってくつろげるんじゃないかと思ったんですけどねぇ・・・
ちなみにムスメのフラットの家賃は、月700ポンド、約9万7千円(水道光熱費とWiFi料金は別途で住人5人が割り勘)です。
もちろんこっちに来ていた間も、家賃は払っていました。4月からの水道光熱費は、フラットにいなかったのだからと他の住人たちが
免除してくれましたが。
ムスメの部屋にはベッドと本棚とミニ箪笥とクローゼットしかなかったので、ムスメは帰宅後さっそく仕事用に、安い机と椅子を注文。
あいにく届いた翌日は、この夏最高の暑さを記録した日(ヒースローで37.8℃を記録したそうです)。
「暑い日の組み立て、ほ~んっと大変だったよぉ~~~」 とメッセージが来ました。
ムスメ、「もしロンドンでも退屈するようだったら、また家に戻るね!」 とも。
うんうん、待ってるから! いつでも戻っておいで
もう子離れは完全にできたつもりでいたけれど。
やはり4ヶ月強も戻って来られると、去られるのが寂しいです・・・
でも同時にムスメのこと、見直しもしました。
上げ膳据え膳の生活を気に入りすぎて、「ロンドンのフラットは引き払ってここで暮らすわ」なんて言われたら、それはそれで困りますから。
わが町ダーズリーは、眠ったような田舎町。仕事もろくにないから、あくまで個人的な意見ですが、若い人が暮らすのはどうかと思うんです。
今でこそ用事がない限り行きたいとも思いませんが、私も若い頃は、ロンドン大好きだったんですよね。
都会暮らしをしてみるなら、やはり若いうちがよろしいかと。だからムスメには、頑張って自立していて欲しいと思います。
ムスメが4ヶ月強の里帰りにも忘れず連れ帰り、仕事中はベッドで留守番させていた“ラビット”。
ムスメの4歳の誕生日に買ってあげたものだから、もう20歳超え!
今でも可愛がっていてくれて、ちょっとスヌーピー・シリーズに出てくるライナスと毛布みたい!?
5ポンド(700円弱)だったから、十分すぎるほど、モトは取れました!