097:話うた 2008年02月29日 | 題詠2007感想 3月15日 やがて会話はとぎれるようにゆっくりとわたしのなかにとけこんでいた 富田林薫 それっきり給湯室の話題にはのぼらぬ人がカップ洗えり 瑞紀 富田林薫さんの会話は、とても流動的で空気中にたゆたっています。会話の持つ意味や存在感を伝えようとすると、こんなふうに曖昧に描くことはなかなか難しいと思う。 瑞紀さんの作品は、ドラマにもならない小さなドラマを。社会の小さな無神経さと孤独さが、些細な仕草のなかにほのかに残ります。最後にカップに視点がいくのが自然。 « 096:模様うた | トップ | 098:ベッドのうた »
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