1970年 「新婚旅行へ行くのは止めよう。」
とイギリスの医学協会が警告しました。
その理由についてですが
離婚の原因は、新婚旅行の最中に芽生えることが多い。
とのことです。
一昔前の日本でも新婚旅行から帰国して
早々に離婚をする夫婦が少なくなかったようで
『成田離婚』なんて呼ばれていたことが有ります。
最近では言われなくなっていますが
減ったのか、注目されなくなったのか
どうなんでしょうか。
成田離婚の原因は、夫婦それぞれですが
国内では頼りがいを感じていた夫が
新婚旅行先で起きたトラブルへの対処の仕方とか、
妻のエスコートの仕方とか、
頼りなく感じる夫の行動が喧嘩の原因となり
離婚に至ることが多かったようです。
互いが海外旅行に慣れていない場合は、
海外は、互いにとって非日常の異世界で
さらに現地の言葉を話せないとなると
想定外のトラブルに対処するのは大変です。
当時の海外旅行では、シャワーから温水が出ない等の
日本のホテルでは有り得ないような
トラブルが起きることも少なくないようですし、
言葉通じる日本では簡単に解決する小さなトラブルも
海外では言葉の問題によって
スムーズに解決できなかったりして
口論の原因となったりしたようです。
日本で宿泊する場合は、
料金が安いホテルに宿泊したとしても
まず施設のトラブルはありませんし、
トラブルがあったとしても
一期一会、おもてなし精神で
対応してくれるのが普通の感覚ですが、
今の海外の状況は分かりませんが
当時は、少し言葉が話せたとしても
海外の旅行先でホテル側やレストランや交通機関等で
交渉が上手くやれずに事がスムーズに運ばないとの話を
聞くことも少なくありませんでした。
日本の感覚なら
そう言ったトラブルが起きた場合には、
その責任はホテル側やレストラン等にあるはずで
責められるのは夫ではないはずなのですが
●ホテル側やレストラン等への不満や怒り。
●起きたトラブルに上手く対処できず
事をスムーズに解決できない夫への不満や怒り。
●異世界での心細さからの不安。
等が全部、感情をぶつけやすい夫に向かって
始まった口論が大きな亀裂を生んで離婚。
夫がトラブルをスムーズにかっこよく
解決出来れば一番良いのだと思うのですが
夫側が妻の怒りや不安や心細さを
汲み取ってあげることも
トラブル解決と同じ位に重要かと思われます。
また妻側も不安や怒りや心細さから起きた
感情を遠慮なく夫に向けて放ち、
妻を守る夫であろうとする気持ちを
へし折るような言葉を向けてしまうと、
逆鱗に触れられた夫は、
妻の気持ちを理解するとか、汲み取るとか、
不器用でもトラブルを解決しようとする気持ちよりも
妻への反撃へと方向が向かうことで
口論が激化しやすいのかと思ったりします。
スキー場の魔法、白衣の魔法と言われる
非日常のシチュエーションで惚れて
日常の世界で恋が冷めるの
逆バージョンのようなものですね。
とは言え、
「新婚旅行に行くのは止めよう。」
と言うのは言い過ぎのような気も………。
慣れない海外旅行では、
ある程度の準備をしていても
所詮は、付け焼き刃なので
互いに想定外のトラブルは想定内だと
心の準備をしておけば許容範囲が広がり、
離婚にまで繋がらないのかと思われます。
でもまあカッコつけずにツアーに申し込むと
細かなトラブルや食事や観光の段取りは、
言葉が通じ現地事情に慣れた
スタッフが対応してくれるので
一番手堅いかなと思ったりするんですよね。