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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

岩盤

2015-05-24 08:48:00 | 国際
 今日の朝刊、トップはNPT決裂の記事だ。核兵器を使用した場合、どのような事態が引き起こされるかは、すでに日本が身を以て証明している。ヒロシマやナガサキの悲惨は、決して繰り返してはならない。

 だが、核兵器を所有している国際連合の常任理事国などは、核兵器の軍縮や廃絶をしたくはないのだ。とくにアメリカという国際的に認定されたテロ国家は、である。
 2009年、オバマ大統領はプラハで核兵器廃絶に向けた演説をおこなっている。そのアメリカが、核兵器廃絶の方向には動き出さない。彼はなぜノーベル平和賞をもらったのか。しかしオバマの演説はウソだったのだ。政治家は平気で大きなウソをつく。

 イスラエルは、国連の勧告を全く無視して、中東で残虐な行為を繰り返し行っている。そしてイスラエルは、アメリカの援助によって核兵器を持っている。
 中東は戦火の絶えないところだ。石油産出地域だからであるが、欧米の主要国が何度も軍隊を派遣して中東の平和を潰してきた。そして第2次大戦後、国際社会、とくにキリスト教国はみずからのユダヤ人差別の長い長い歴史に頬被りをして、中東にユダヤ人国家を押しつけた。イスラエルは周辺のイスラム国家に侵略して版図を拡大してきた。
 イスラエルは、中東における唯一の核兵器保有国である。しかしイスラエルは、核兵器の使用のフリーハンドを確保しておくためにNPTに加盟していない。
 世界でもっとも核兵器を使用しやすい国は、野蛮なイスラエルである。イスラエルから核兵器をなくすことは重要な課題である。
 ところが、それにアメリカは反対するのだ。「中東非核地帯構想」はあるべき姿であるにもかかわらず。

 世界が平和へと向かうときに必ず立ちはだかるのが、アメリカ合州国である。まさにアメリカは世界平和を邪魔する岩盤なのだ。その岩盤を壊さない限り世界平和は遠いというしかない。


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