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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

アメリカとの交渉

2025-04-12 09:06:07 | 国際

 トランプが関税問題で世界を震撼させている。

 『日刊ゲンダイ』が、「「トランプ関税」でいよいよ日米交渉へ…石破政権は禁じ手の「米国債売却」に踏み込めるか」という記事を載せている。

 そりゃあ米国債を売却するということになると、おそらくアメリカの金融経済界は激震に見舞われる。現在、米国債を所有する国のトップは日本である。しかし、そんなことはしないだろう。

 日本の支配層は、ひたすらアメリカの支配層のご機嫌を伺い、「御説ごもっとも」という姿勢でアメリカに対してきた。戦前、戦中、「鬼畜米英」を唱えていた日本の支配層は、戦後はアメリカを「殿」として、みずからを「家臣」として過ごしてきた(支配層は、このようにコロッと変わることが出来るのだ)。日本国民がアメリカ軍兵士、軍属にひどいめにあわされても、形式的に「遺憾」ともぐもぐ言うだけで、放置してきた。

 そんな日本が、米国債を売却するわけがない。

 ただ、世界で2番目に米国債を持っている中国はわからない。もし中国が売却すれば、アメリカの金融経済界を動揺させることは十分可能だろう。

 アメリカは、自国の金融経済が、他国の対米投資によって支えられていることをきちんと認識すべきである。したがって、トランプ政権の関税政策は、いずれ落ち着くべき所に落ち着くことだろう。

 わたしたちは、日本の唯一の輸出産業である自動車業界の心配をするより、自分達の生活の心配をしたほうがよい。自動車産業など輸出企業は大儲けで多額のカネをしまい込んでいる。労働者や下請け企業にもそのしまい込んだカネ、「内部留保」を放出しない、だからこそ、日本の労働者の賃金が30年もあがらずに、日本は外国に買いたたかれる国になってしまった。何がインバウンドか!

 こんなにも価格があがり、米も買えない、そんな厳しい状態になっている日本の庶民は、足元の危機を直視すべきである。

 減反政策をやめろ、消費税をなくせ!そういう声をあげる時である。

 


1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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たぶん (能天気)
2025-04-12 16:18:45
今回は、多分農林中金がアメリカ国債を大量に売ったではないですか?少し前に、損失覚悟で大量に売っていますよね・・・今回も慌てて売ったのでは?
農林中金は、世界最大のファンドと認識されていますよね。
アメリカも貿易赤字がそんなに嫌なら、基軸通貨を放棄すれば良いのに・・・・。
中国もこれ以上貿易戦争が長引くなら、大量のアメリカ国債を売ると売ると思いますよね、リスクフェッチのため金を大量に買っているし。
日本も、減税やバラマキをすると危険ですよ。アベノミクスで大量にお金を刷って、外国に円が出て行ってしまっていますから・・・下手に動くとイギリスのようになりますよ。債務危機で、国が倒産危機?政権が吹っ飛びましたよね。できる政策が狭まっています。防衛費を減らして予算の振替で対処療法しか無くなってきていますよね。特別会計も廃止しないと・・・。
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