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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ブッダはいない?

2025-04-07 09:29:53 | 社会

 昨日の『東京新聞』、草薙龍瞬さんの「ブッダを探して」は、ミャンマーの地震に関わって、草薙さんがミャンマーに行った頃のことが書かれていた。

 草薙さんは、2008年にミャンマーに入った。ちょうどそのころ、オルギス台風で多くの人々が罹災した。海外からの大量の援助物資は、人びとにはわたらなかった。スナック菓子一箱だけだった。

 ミャンマーは軍政府が支配し、海外からの物資を軍が山分けしてしまう。民主的でない政府が支配していると、人びとは救われない。

 これは日本も同じ。北陸で大きな地震が起こり、一年以上たっても復興しないのは、カネにまみれた自由民主党という、民主主義とは縁もゆかりもない政党が支配し続けているからだし、それを仏教政党である公明党が支えているからだ。

 ミャンマーで、草薙さんが尋ねた。多くの人々が罹災し苦しんでいる姿について、一方では軍政府を批判する人たちもいたが、「死んだ人たちは前世の行いが悪かった」からだという。

 日本の庶民が物価高で苦しんでいても、仏教政党・公明党は「前世の行いが悪かったから」だと思っているのだろうか。

 草薙さんはこう書いている。

ひたすら堅実に生きてきた人々にとって、自分たちの平安を最後まで妨害しているのは、上に圧(の)しかかる権力者たちであって、その心に巣食う際限なき強欲と、それを正当化する妄想ゆえの視野狭窄だ。彼らはその妄想を“仏教”と呼んでいる。

 なるほど、わが家の近所には祖先の墓を持つ人びとの苦しみの声が聞こえてくる。何々をなおしたから〇〇万円、今度はホールを建てたから〇〇万円・・・・・際限なく「寺」からの催促がくる。それが“仏教”なのか。現世で苦しければ、「前世の行いが悪かったから」か。“仏教”はミャンマーでも、日本でも、いいようにつかわれている。

 草薙さんは、こうも書いている。

いまだに時代錯誤の妄想にとりつかれ、その巨体を人々の上にはべらせて、欲望赴くままの贅と惰民を貪り続ける者たちがいる。

 と。そういう輩が庶民にのしかかっている。それを取り除かなければならない。“仏教”など宗教の力では取り除くことはできない。

 草薙さん、こういう。

人災は闘って変えてゆくしかない。

 

 


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