浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

世界が報道する comfort woman

2013-05-28 07:09:37 | 日記
先日橋下大阪市長が、戦時下の日本の「従軍慰安婦」制度について話した。人権感覚と国際感覚を持ち合わせていないであろう橋下市長の発言が、世界各地で報道され、大きな問題となった。

 昨日、外国人特派員協会で、彼は「弁明」した。早速ニューヨーク・タイムズが、東京発で発信している。

 見出しは「日本の政治家が戦時売春についてのコメントを見直す」というものだ。

 少し翻訳してみると、

 性奴隷が日本帝国の過去において必要悪であったという最近のコメントに関する騒動を鎮めようと、ポピュリスト政党のリーダーは、「戦時下の売春宿を正当化したり、日本兵による女性たちの受けた苦痛を否定しようとしたものではない」と、月曜日に語った。

 しかしその政治家、野党である日本維新の会の共同代表であり、また日本の第三の都市である大阪の市長である橋下徹は、次のように論じた。

 「不当にも、日本だけが、いわゆる慰安婦の使用について指摘されてきたが、他の国だって東京を非難する以前に自国の軍隊による女性の虐待について調べる必要がある」
 
 「過去における、日本兵によるこれらの女性に対する人権侵害を深く反省しなければならない」と、橋下氏は外国特派員協会で話した。しかしこうもつけ加えた。「日本だけを非難するのは公平ではない、あたかも兵士による女性への人権侵害が日本兵だけにあったようにされている」と。


 戦前・戦中期のアジアでの日本軍のふるまいは、今もこの地域で激しい話題であり続けている。日本の隣国の多くは、日本は戦時下の残虐行為をきちんと償ってこなかったと言明し、その一方で日本の支配層の一部は、日本が不当に悪者扱いされてきたと感じている。

 20万人の女性が日本兵にセックスを提供すべくアジア全域でかき集められたと、歴史家は評価している。また他の歴史家は、その数を数万人と評価し、そして女性たちは自分の意思でその仕事に就いたという。

 日本は1993年、女性たちに正式に謝罪した。

 「慰安婦」であった二人の韓国女性が、先週橋下市長との会談をキャンセルした。市長のひどすぎるコメントにより強く心が痛んだというのがその理由だ。歴史家は、日本軍の売春の仕事をさせられた女性たちは、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン、そして日本などから集められたという。

 あとは明日。

 

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