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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

リンゴ

2013-01-29 09:59:53 | 日記
 今日、長野県中川村からリンゴが届いた。中川村の富永農園がつくったリンゴだ。驚いた。箱を開いたら、籾殻が詰まっていた。籾殻の中にリンゴが顔を出していた。

 最近のリンゴは、箱を開けると、リンゴを並べられる紙製のつくりものにきれいにならべられているのがふつうだ。ボクが歴史的事実を調査して協力しているおばあさんから、山形のリンゴを箱でいただいたけど、それにも籾殻はなかった。

 でも昔は、リンゴは木製の箱に籾殻が詰められ、そのなかにリンゴがあった。

 さっそくリンゴを食べた。とてもおいしいかった。10㌔送料込みで3500円、品種はふじである。贈答用ではない「自家用ふじ」である。

 以前、富永農園から玄米も購入したことがある。良心的な農家である。

http://nagano-kudamono.com/

 なぜ富永農園か。それは富永農園が中川村にあるからだ。中川村の村長さんは、なかなか良い仕事をしている。良い仕事をしている村長さんを擁している中川村を支えなければならないと思ったからだ。

http://www.vill.nakagawa.nagano.jp/index.php?f=hp&ci=10685

 中川村は天竜川の上流にある。中川村にも天竜川は流れている。ボクの地元中野町にも天竜川は流れている。天竜川はふるさとの川だ。どこからか帰ってくる時、天竜川をみると「ああ帰ってきたなあ」と思う。幼い時から、天竜川で遊びながら育ってきたから、天竜川には特別の思い入れがある。

 天竜川の対岸に、豊岡村があった。今は磐田市に合併してしまったが、そこでボクは徴兵書類や兵事関係の書類を発見した。そのことは『朝日新聞』の全国版でも報道された。戦争末期、日本軍部は戦争責任を免れようと、全国各地にあった戦争関係の書類の焼却を命じた。全国各地で、書類を焼く煙が長い間立ち上っていた。しかし、戦争関係の書類を燃やさなかった町村がいくつかあった。富山県でひとつ、そして中川村、さらに豊岡村だ。

 そういう縁も感じた。

 こうして中川村のリンゴ農家からリンゴなどを購入できるのも、インターネットがあるからだ。中山間地域には、こうした農産物がある。農産物を全国各地に販売するためには、インターネットは重要な手段になる。昨日も、市の担当者に中山間地においてインターネットのインフラ整備は必須であることを指摘した。当局ももちろんそういう認識をもっていた。

 どこに住んでいても、普通の生活を営むことが出来るようにすることが政治だと思う。大都市ばかりに注目が集まるのは、どこか歪んでいる。そういう歪みは、正さなければならない。

 中山間地から農産物を購入するのも、その一環である。

 そういえば、お茶は大井川上流の川根茶を通販で購入している。