質問1
人を褒めることを知っていますか?
質問2
人を褒めることをできますか?
質問3
無意識に人を褒めることができますか?
この3つの質問、どのような意味があると思いますか?
誰でも質問1の「褒めること」は知っていると思う。
小学生でも、中学生でも、大人でも「褒めること」は知っている。
しかし、「褒める」効用を知らないために、褒めない大人が結構いる。
褒めることは、「自分の沽券に関わる」と感じている大人がいる。
そのような大人は、「褒めること」をしないために、いざというときに褒めることができない。
質問2に対して、多くの人はYESと答えるだろう。
その際、質問3との違いは、意識するか、無意識かである。
多くの人が、褒める大切さを知っているが、無意識に褒めているかどうかわからない。
私も、この点において、考えることが多々ある。
名刺交換をした際、どうであろうか?
名前を読み、会社名を確認する。
それで終わり、という人が多いのではないだろうか?
逆に言うと、ここで相手を褒めることができたら、相手はその人を好きになる。
人間関係も良くなり、その後の仕事もスムーズにいくだろう。
「このお名前の意味は・・・ですか?ご両親の思いが詰まっているのですね」
と褒めれば、自分名前を通じて、自分の両親をも誉めてくれるので、この上なく嬉しい。
質問3にあるように、無意識にできる人は、そのスキルは高い。
質問1、質問2、質問3と段々とレベルが高くなる。
考えてみると、「褒める」ということは、野球やゴルフと同じように、スキルである。
であるならば、ゴルフが上達するには、練習が必要なように、「褒める」ことのスキルアップするためには、トレーニングが必要である。
質問3のレベルを目指すならば、日々トレーニングをする必要がある。
会社の中で、家庭の中で、スポーツクラブで、様々な機会を通じて、「褒める」練習をしよう。
ゴルフでは、最初は空振りやダフリの連続である。
しかし、あきらめずにひたすら練習すれば、100の壁を破り90台で回ることもできる。
さらに、練習を重ねることで、80台、70台を目指すことも可能である。
どのスポーツでも同じだが、ゴルフをちょっと練習しただけで、100を切り、90台、80台、70台という訳にはいかない。
そこには大きな壁がある。
そこにどのような壁があるか、個人によって異なる。
よく見極めた上で、練習する必要がある。
「褒めること」も同様である。
質問1、質問2、質問3とレベルが上がるに従い、壁が存在する。
どのような壁なのか?
人それぞれ、経験も違うし人生観も違う。
よく、個人の考え方や価値観を分析して、対応する必要がある。
どのような方法をとればよいのか、見極める必要がある。
後は、ひたすら練習である。
「褒める」ことが不得意なおじさんでも、練習を重ねることで、無意識で褒めることができるようになる。
ゴルフクラブを「人」に置き換えるだけである。
相手が気づいていない点を無意識に褒めることができれば、相手はその人が好きになるだろうし、尊敬の眼差しで見てくれるだろう。
その結果、良好なコミュニケーションを取ることができ、より良い人間関係を築くことができる。
褒めることは、人生を豊かにするためにキーワードである。