hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

キャリア・コンサルタント

2013-08-06 | スキルアップ

今、キャリアコンサルタントの試験勉強をしている。

学科試験は、3種類ある。

学科1は、選択問題

学科2は、穴埋め問題

学科3は、小論文

 

そこで、今回、「キャリア」について、考えるために、穴埋め問題を作成した。

全部で40問ほどある。

 

キャリアとは、何かである。

人生の各ステージ(段階)で担うことを期待される【Q1】の連鎖。

【Q2】のプログラムの中で、労働への個人の関与である【Q3】と、【Q4】の他の【Q5】を含んでいる。

 

別な言い方をすれば、

仕事の面から見た人生そのもの、仕事人生。

職歴、経歴。

一生にわたる一連の職業上の活動や行為。

 

次に、キャリア形成とは何かである。

「【11】を知ることで始まり、【12】を拡大しながら進むプロセス」といわれる。その【13】において、個人の適性、【14】、興味、【15】、経験などを吟味し、それを描き、【16】を立てることによって、【17】を促進することができる。その方法の一つが【18】であり、【19】(職務経歴書)である。

 

次に、キャリア開発とは、何かである。

【21】(あるいは人生)において、自分についての理解を深め、自分の【22】を発見し、【23】・【24】に、キャリアの【25】を目指して実践を進めること

 

次に、キャリア・コンサルティングとは何かである。

在職者や求職者が、【31】や【32】を効果的に行えるように、相談に応じることにより、【33】や【34】を行うこと

 

個人が、その適性や【35】等に応じて、自ら【36】を行い、これに即した【37】や職業訓練の受講等の【38】を効果的に行うことができるよう、労働者の必要に応じて実施される相談その他の【39】をいう

 

最後に、キャリア理論とは、何かである。

キャリア【41】やキャリア【42】に関する様々な現象を【43】し、一般化した【44】の【45】のこと。

 

 

キャリアについて、理解することは難しい。

なぜ、難しいのか?

理由は3つある。

一つ目は、言葉が抽象的である。

例えば、「キャリア形成とは、【12】を拡大しながら進むプロセス」

この意味が「なるほど」、という人もいると思う。

しかし、多くの人が「?」と感じるのではないだろうか?

自分の人生観がしっかりしていれば、納得できるものである。

 

二つ目の理由として、

抽象的な言葉を具体的な体験に、置き換えることができるかである。

自分の体験に置き換えられるか、どうかである。

また、具体的に、自分の体験に置き換えることにより、理解度は増す。

 

三つ目の理由は

将来のキャリア形成が描けるかである。

将来の夢、目的、目標を語れる人は、将来のキャリア形成が楽しみである。

一方で、何となく生きている人にとっては、将来像も何となくである。

この人にとっては、時間はただただ流れていくだけである。

中長期的目標をしっかり描き、それに基づいて短期目標を描いて、PDCAを回すことで具体的な成果を上げることができる。

 

ということであるが、キャリア・コンサルタントとして理想的な姿は、キャリア・コンサルタント自身のキャリア形成を具体例として、クライアントに語ることである。

自分自身のことであるから、具体的に苦労したこと、楽しかったこと、工夫したことなど、語ることができる。クライアントにとっても活きた教材を生で聞けるから、これほど良い教科書は無いだろう。

 

ということで、私自身がこの10年間やってきたことはまさにキャリア形成であり、キャリア開発である。

いつか一つの事例として、話したいと思う。

 

穴埋め問題の解答は次の通りである。

 

【Q1】役割

【Q2】生涯発達

【Q3】職業

【Q4】人生

【Q5】役割

 

【11】自己

【12】自己

【13】過程

【14】能力

【15】価値観

【16】キャリアプラン

【17】自己理解

【18】履歴書

【19】キャリアシート

 

【21】職業生活

【22】可能性

【23】自律的

【24】計画的

【25】質的向上

 

【31】職業選択

【32】職業能力開発

【33】雇用の安定

【34】再就職支援

 

【35】職業経験

【36】職業生活設計

【37】職業選択

【38】職業能力開発

【39】援助

 

【41】発達

【42】選択

【43】概念化

【44】科学的知識

【45】体系

 


中高年への愛

2013-03-12 | スキルアップ

●綾小路きみまろさん

 昨日から、日経新聞夕刊の「人間発見」は、漫談家の綾小路きみまろさんである。

私も何度もTVやDVDを見て、腹を抱えて笑った経験がある。

漫談を収録したCDやDVDの販売枚数は500万枚を超え、関連書籍の売上げも193万冊に上るそうだ。

それだけ、中高年に人気がある証拠である。

話芸だけで、これだけ人気があるプロも少ないのではないか?

日本のチャップリンと言っても良いと思う。

きみまろさんは、プロ中のプロである。

 

そんなきみまろさんもメジャーデビューしてやっと10年。

それまでは不遇時代はあったそうだ。

ご本人は「潜伏期間」と呼んでおり、地道な努力を続けてきたと言われている。

 

今回、きみまろさんが好きだから、ブログに取り上げたが、それ以外にも理由はある。

話し方のプロを目指す私にとっては、貴重な体験談が書かれており、成長するための課題が盛り沢山垣間見ることができる。

  

●きみまろさんの経営戦略

 

きみまろさんの経験を経営戦略として考えてみよう。

 

○市場戦略

まず、狙った市場である。

多くも漫才が、若者を対象にしているが、きみまろさんは中高年を対象としている。

中高年市場には、「心から笑える場所が少ない」と分析している。

別な見方をすれば、若者対象の市場は、供給過剰であり、一方中高年市場は供給不足である。つまり、将来、中高年市場は有望であると戦略を立てている。

 

○差別化戦略

新聞記事にあるキーワードは

「毒舌漫談」

「独自の芸風」

「講演で1時間ずっと笑ってもらう私の芸風は、かなり違う」

これは、まさしく差別化である。

他の芸人との違いを出しており、一番大切な戦略である。

他人と違うことを如何に行うことができるか、これが今一番求められている。

その点、きみまろさんと同じ芸風の人は、見たことない。

おそらくきみまろさんの毒舌漫談は日本でただ一人、世界でただ一人である。

ブルーオーシャン戦略そのものである。

 

○達成手段

次のどのように達成するかである。

そのヒントになるキーワードは、様々あるので2つに分ける。

 

・問題点

問題点として、きみまろさんは、次のことを上げている

「話の順番を覚えるのも大変」

「たくさんのファンを満足させる構成を考えるのは本当に難しい」

「ネタを作るのは本当に大変」

「100思いついても使えるのは一つ」

「お客さんに受けるかどうかは、やってみないとわからない」

 

・具体的対策

問題点を解決するための対策として、様々な切り口から実施ししているようだ。

「地道な努力」

「ステージに上がる数時間前、一番良かった講演の録音を聴き、集中力を高めるトレーニングをしている」

「自分のライブはすべて録音している」

「講演が終わったらすぐに録音を聴き返す」

「ネタを忘れた・滑舌が悪い・リズムに乗れないなど反省ばかり」

「夫婦の日常にありそうな、ごくありふれた話を選ぶ」

「ネタ作りは毎夜、布団の中」

「枕元にメモ帳と鉛筆を置いて、ふと思いついた言葉を書きとめる」

「巣鴨や浅草で「生態観察」をしていた」

「新聞や本を読んだり、TVを見たり、あらゆる機会を通じて、中高年の姿や行動を凝視し、イメージを膨らませる」

 

●決め言葉

「特別の才能がない私は、努力を惜しみなく続ける以外にない」

 

きみまろさんのようなプロが、このような言葉を述べている。

自分を振り返ってみると、まだまだ努力が足りない。

 

きみまろさんのこの言葉に対して、返す言葉はない。

 


「野球型意思決定」と「サッカー型意志決定」

2013-02-28 | スキルアップ

小山政彦氏著「9割の会社は人材育成で決まる!」

 「人財育成」をテーマにしている私は、この本を本屋で手に取るとすぐに購入した。

まずは、買うことで一安心(?)

後は、時間がるとき、ゆっくり考えながら読む。

最初は、目次をながめ、中身をパラパラとみる。

その後は、熟読である。

小山氏氏は、船井総合研究所の会長職にある人物である。

コンサルタントとしては、超一流な人物である。

 

●遅読のすすめ(?)

速読ではなく、熟読である。

熟読よりも遅いかもしれない。

一つのテーマは2~3ページである。

それを読むと、考えだす。

この時間が長い。

自分の過去の経験を思い起こし、自分の考え方、経験が正しかったどうか、さらに良くするためにはどうしたらよいのか、と考え始める。

そうすると、2~3ページ読むのに1日や2日かかる場合が多々ある。

その結果、読書スピードは「遅読」となる。

しかし、頭の中は、おそらく(?)フル回転している。

 

●サッカー型思考

ビジネススキルを表現するのに、よく野球とサッカーを例えに使う。

このブログ内でも「傾聴はサッカーだ!!」(1/15)で、使っている。

http://blog.goo.ne.jp/hakuun101/e/b553d964cbf15f7d5ade52640a2ec018

今回は、「野球型意思決定」と「サッカー型意志決定」である。

TVなどでプロ野球や高校野球を見ていると、監督やコーチがサインをよく出す。

それに従い、ヒットエンドランなど攻撃のバリエーションを変えていく。

極端な言い方をすれば、一つひとつの動作に、上司である監督・コーチの意思が加わる。

一方、サッカーはどうであろうか?

サッカーでも、フィールドで声を上げている監督を目にする。

しかし、あの歓声の中では、選手にはほとんど聞こえないだろう。仮に聞こえても一部だけである。監督の意思が選手に届くのは、ハーフタイムと3人の選手交代だけである。

あとは、選手個人の判断で、プレーは進められる。

「選手個人の能力が、全てである」といっても過言ではない。

 

●ビジネスもサッカー型意思決定

ビジネスの場合でも、上司が常に部下に付き添っていることは少ないだろう。

営業マンが顧客先に行けば、様々やり取りがある。

その際、「野球型」のように、一つひとつ上司に伺いを立てていれば、顧客は怒りだし、出入禁止になるだろう。

営業マンが、顧客の意向を受け止め、自分で判断し、即決することができれば、顧客も喜ぶし、営業成績も上がる。

まさに、サッカー型意志決定である。

 

●経営理念が行動基準となる

営業マンは、顧客先で、様々な判断をすることがあろう。

その際、行動基準、判断基準となるのが「経営理念」である。

「利益至上主義」の会社であれば、自社の利益を優先し、「顧客満足」は二の次となる。

一方で、「顧客満足」「顧客感動」を「経営理念」に取り入れ、日々教育している会社であれば、営業マンはそのように判断するだろう。仮に利益が出なくても、「顧客満足」「顧客感動」を満たすことができれば、リピート客になるし、他の客も紹介され、次のビジネスにつながる。

 

●経営理念の3つの要素

経営理念には、3つの要素がある。

・ミッション(責務)

・ビジョン(夢・希望)

・バリュー(価値観)

この3つの要素は、以前説明した。

http://blog.goo.ne.jp/hakuun101/e/658f80a2968d7572854288d961f7fade

 

しかし、バリューに対しては、分かりやすい説明ができなかった。

と言うよりは、私の中で消化されていなかったのだと思う。

消化するとは、「子供に説明ができる」ということである。

ニュースキャスターの池上彰氏のように、誰にでもわかるように説明できて、初めて自分のものになると考えている。

私も、池上氏のように、子供も大人も納得できるように説明したいと考えている。

その課題の一つとして、経営理念のバリュー(価値観)があった。

今回、「サッカー型の意思決定」を小山氏から学ぶことで、腑に落ちた、というのが実感である。

 


ほめて育てる

2013-02-06 | スキルアップ

最近、柔道界を含めてスポーツ界では、選手の育成方法が話題になっている。

 ●スポーツ界の育成方法

今回の話し方教室では、「育成方法」が話題となった。

Uさんの1分間スピーチでは、

日本の柔道界は、選手の「欠点」を修正するやり方である。

一方で、海外では、選手の「長所」をほめてのばすやり方をしている。

また、Y先生の話では、相撲界でも同じだそうである。

その昔、武双山という力士がいた。

アマチュア時代には、タイトルを総なめして角界に入門してきた。

しかし、そこでの指導方法は、欠点の修正である。

左足の親指の力の入れ方が芳しくなく、指導の親方はそこばまり指摘したそうである。

その結果、強みである押し相撲に磨きをかけることがなく、ただの力士で引退したということである。

 

●話し方教室も良い点をほめる

 Y先生は、常に笑顔である。

その笑顔を見ながら、あっと言う間に、2時間が過ぎてしまう。

それだけ、中身が充実しているし、人間的魅力があるのだと思う。

その証拠に、Y先生の音調はいつも明るい。

明るい音調は、心が明るいことを証明している。

その結果、顔も明るくなるという連鎖が起こっている。

 

指導方法の極意は、相手の良い点を見つけてほめること。そして明るく話すことである。

 

これが意外と難しい。

人間の欠点は、誰にでも容易に見える。すぐに口に出して指摘すれば、人間関係が崩れる。

昔の私を言われているようで、穴があったら入りたい。

 

対策は、逆をやればよい。

良い点を見つけてほめる。そうすれば人間関係が良くなる。

 

この当たり前のことをするのも、スキルと考えた方がよさそうだ。

頭で解っていても実際に実行できないことが多い。

この「長所をほめる」もその一つである。

 

●Y先生の指導方法 

Y先生のすごいところは、忍耐強いところである。

どんな生徒でも、優しく指導する。

決して生徒の欠点を言わない。

できない生徒に対しては、同じ目線に立ち、繰り返し優しく理解できるまで教える。

横から見ていると、その忍耐力には頭が下がる。

おそらく今話題になっている柔道界では、頭ごなしに叱りつけると思う。

Y先生は、絶対に叱らないし、良い点を見つけて、ひたすらほめる。

先生の話によると、良い点が伸びることで、欠点が隠れるという。

例えば、「え~」「あ~」という言葉が多い人が、言葉を言い切ることで、その欠点が見事に治る。

まさに、練習の成果が見えてくるから、この話し方教室は面白い。

 

このように、「ほめて育てる」方法は、素晴らしいスキルである。

Y先生は26年間、話し方教室の講師をしているそうだが、このスキルが強みとなり、他者との差別化となっていることは言うまでもない。

 

私も、Y先生のような「ほめて育てる」スキルを身につけて、研修講師、講演講師を目指したい。

 


「野村監督ID野球」 と 「気づき」

2013-02-05 | スキルアップ

日経新聞 スポーツ欄にある「スポートピア」から

タイトルは、「キャンプ頭も鍛えよ」

書いているのは元ヤクルトスワローズの高津氏である。

今は、野球解説者として、講演活動も行っているようである。

 

●野村監督のID野球

 その題材が、当時監督だった野村氏のID野球。

ID野球は、当時は独特な理論だったようである。

メインはデータ分析。

過去のデータを分析することで、将来を予測する。

また、具体的データを集めることで、普遍化することができる。

 

その例がいくつか書かれている。

 

『カウントごとに打者と投手どちらが有利か』

これは、カウントの奪い方や走者の有無で状況が変わる、そうだ。

 

●研修講師の教え方

研修講師として行うのであれば、一方的に教えることはしない。

まずは個人ワークである。

各選手に、実際にシュミレーションさせて、考えさせる。

さらに、グループワークで討議させる。

同じ状況でも、異なる応えが返ってくる。

その結果、今まで考えなかったような解答があるかもしれない。

その気づきによって、人間は成長する。

 

新聞記事では、このようなことは書いていなかったが、野村監督はやっていたと推察する。

 

その結果として、新聞記事には次のように書かれている。

『客観的数字を見ながらシュミレーションするだけで脳が刺激され、野球が上手くなっている感覚になった』

また、

『毎日、毎年講義を受ければ当然知識が蓄積され、選手の“偏差値”も上がる』

さらに、

『野球を考えることが日常になっていった』

 

これは、野球だけではない。

他のスポーツにも応用できる。

ゴルフ、サッカー、卓球、ラクビー、など何でも使える。

常に課題を与えて、個人で考えさせる。

その後、グループワークを行い、お互いに意見をぶつける。

そうすることで、今まで気づかなかったことに気づく。

この気づきが血となり肉となって成長する。

 

これは、教える側の考え方によって左右される。

 

もし、監督・コーチが自分の都合や実績・名誉を中心に考えていれば、目線は自分にある。

選手の気持ちを無視して、自分中心の考え方で、自分のやり方を押し付けることになる。

 

一方、教える選手に対して愛情があれば、選手の気持ちを考えるだろう。

選手は、「成長したい」という気持ちを強く持っている。

その気持ちに応えることができるのは、一方的に教えるのではなく、「気づいてもらう」ことである。

 

教える側が「気づきの効用」に「気づいているか」が重要なテーマとなる。