hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

3年目の壁

2015-04-06 | 人生観

3年目の壁

 

入社して3年目になると、転職をしたいと思う人が多いようである。

自分は一生懸命にやっているのに、先輩にガミガミ怒鳴られ、嫌気がさしてくる。

毎日怒られるのが辛くなり、会社に行くのが嫌になる。

私もそのような時期があった。

もう30年以上も前のことである。

その時の解決方法は、酒を飲んで先輩に愚痴を電話で延々と話したのである。

1時間以上話したのではなかろうか。

その先輩は、ひたすら私の話を聴いてくれたのである。

説教もせずに、私の悩みを受けとめてくれた。

その結果、私はすっきりし、3年目の壁を乗り越えることができた。

その先輩に今でも感謝している。

 

一般に「7・5・3」という言葉がある。

中学卒業で7割、高校卒業で5割、大学卒業で3割の人が、3年以内に転職している。

その理由は様々である。

一番多いのは仕事の量や質であり、人間関係の悩みも大きな要因である。

 

私が経験したいくつかの考え方(対処方法)を紹介したい。

 

●考え方その1

「10人十色」という。

10人の人がいれば、10個の価値観がある。

「価値観の違いを受けいれる」必要はないが、「違うのだな」認識する必要はある。

「このような考え方もあるのだな」と違いを認めることで、学ぶこともある。

そこに人間的成長がある。

 

●考え方その2

先輩の指摘をどのように受け止めるかである。

「ああ、また怒られた。自分は劣っている」と考えると辛くなる。

一方で、

「先輩が指摘していることは、私の課題なのだ。この課題を克服すれば、ワンランク成長できる」と考える。

前者が、マイナス思考で負のスパイラルがはたらく。

後者は、プラス思考で、正のスパイラルがはたらく。

先輩の一言をどのように捉えるかである。

マイナス思考で捉えるか、プラス思考で捉えるかは、人それぞれ自由である。

しかし、その捉え方により、その後の展開は大きく異なるのは当然である。

 

●考え方その3

物事の多くは、スキルと考えている。

スキルとは、トレーニングを積むことで、徐々に成長するものである。

サッカー、野球、ゴルフ、などスポーツすべてスキルである。

料理も音楽も絵画もスキルである。

このように考えると勉強もスキルである。

英語、数学、理科、社会、繰り返し勉強することでレベルアップすることができる。

 

同様に、仕事もスキルである。

様々な仕事はある。

私のような土木技術者、病院の看護師さん、営業マンなどほとんどすべての仕事をスキルと考えることができる。

スキルであれは、失敗を繰り返して成長している。

仕事も、繰り返し繰り返しトレーニングし、レベルアップを図るのである。

 

仕事の基礎となる文章力や思考力もスキルである。

レポートが上手く書けない人は、今まで書いた絶対量が少ないだけである。

文章をたくさん書くことで、その質はレベルアップする。

 

コミュニケーション力もスキルである。

基本が傾聴でこれもスキルである。

繰り返しトレーニングすることで、レベルアップすることができる。

 

思考力も同じである。

人に言われたことだけやる指示待ち人間は、自分で考える訓練をしていない。

そのために、先を読むことが苦手である。

これも能力でなく、トレーニング不足である。

今までこの能力を使っていなかっただけである。

使っていない能力は、鍛えることで成長する。

 

まずは、自分の課題に気づくことである。

その課題を知っているのは、身近な先輩では、ないだろうか?

 

先輩に謙虚に聴いてみることで、新たな成長のきっかけとなると思う。

 

人生は長い。これからである。

自分の課題を見つけて、3年目の壁を打ち破り、成長してほしい。

 

 

 


100歳スイマー

2015-01-08 | 人生観

長岡三重子さんという100歳スイマーをご存知だろうか?

 

長岡さんは、月刊誌“致知”の2015年2月号に登場しているので紹介する。

80歳からリハビリのために水泳を始め、最初は25mも泳げなかったという。

その後練習を重ね、91歳から泳ぐたびに記録更新し、花咲いたのが95歳という。

現在では世界記録を24個も保持し、1500mを泳いでいるスーパー100歳である。

 

その長岡さんの言葉をいくつか紹介する。

 

・目標を持って突き進んでいかなければならない。

・年を取って輝く人は、ある程度努力した者である。若い時と同じように、年老いてからも一生懸命努力しなければならない。

・苦は楽のため、楽は苦のため。

・私は上杉鷹山の言葉を心に留めて生きてきました。

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」

・何事も一生懸命にやりさえすればできる。実際この年まで生きて思うのは、情熱を持って努力さえすれば何でもできる、出来ないことはない。

・目標を定めて、それに向かって実現させる。やり抜くことが未来を拓くために大事である。そのためには、日常から一生懸命に努力しなければいけません。

・死ぬまで自分の目的を達成するように努力しなきゃダメということです。

 

 

大先輩の言葉は、非常に重たいものである。

 

年老いてからも一生懸命努力しなければならない。

死ぬまで、目的達成のために努力を続けること。

 

これが未来を切り開くための秘伝である。

 


年賀状の目的

2014-12-29 | 人生観

年賀状を書き上げた。

枚数にして約100枚。

1枚1枚に、心を込めて、手書きをしたために、3日間かかった。

 

今までは、パソコンを使い印刷していた。

年賀状ソフトから、適当な図柄を選び、文章も定型文。

宛名は、パソコンのフル活用で、ボタンを押して印刷するだけ。

 

このような年賀状を何年も続けていた。

 

年賀状の目的は何であろうか?

形式的に出すのが、目的なのだろうか?

時間を短縮して、見栄えを整えるのが目的なのだろうか?

 

近年の年賀状を顧みると、目的を忘れていることに気付いた。

本来の目的は、新年の祝いのためにだす書状である。

お世話になっている人や旧友に対して、心を込めて出すものだと思う。

相手のことを懐かしく想い、1年の健康を祈る気持ちを込めて

新年の挨拶状として年賀状を書くものと考える。

 

今年は、その原点に戻り、手書きの年賀状にした。

日常、手書きの手紙など書かない小生にとっては、少々ハードルが高かった。

お世辞にも上手な字とは言えない。

しかし、一人ひとり昔のことを想いだし、心を込めて書くことができた。

 

手書きの年賀状を通じて、私の気持ちが伝われば嬉しい。

 

これからも、体裁にこだわらず、思いやりを持って、

手書きの年賀状にこだわっていきたい。


変化するとは?

2014-11-11 | 人生観

変化を求めるとは?

 

変化とは、変わることである。

例えば、コンビニであれば、1週間もあれば商品が変わっている。

売れる商品は陳列棚に占める割合が増え、売れない商品は1週間で消えていく。

衣料品店でも、陳列を変える。同じ商品でも配置換えする。

配列替えするだけで、見た目には変わる。

なぜ、変わるのだろうか?

手間をかけても変えていくのである。

お客様の欲求を満たすために、常に変化していくのである。

マーケティングの基本と思う。

 

一方、個人においても、変化を求めている。

旅行に行く人、ゴルフに行く人、コンサートに行く人、様々な人がいる。

日常の生活から変化を求めて、行動を起こしている。

食事においても変化を求める。

毎日昼食に、ラーメンライスを食べている人は少ないと思う。

野菜炒めもあれば、餃子もある。中華だけでなく、

日本ソバやカレーライス、コンビニ弁当もある。

たまにはレストランでランチという人もいるだろう。

人間は、このように変化を求めている。

逆に言えば、変化のない一定の生活は、好まれないのであろう。

 

このように、旅行だ、ゴルフだ、レストランだ、と

外部に変化を求めるのが、一般的であろう。

しかし、世の中には、旅行にも行かない、毎日コンビニ弁当という人もいる。

お金がないため、という人もいるだろう。

無駄使いをしないため、という人もいるだろう。

 

この人たちは例外であり、

ほとんどの人が外に変化を求めているのだろうか?

 

 

最近それ以外の人がいることに気づいた。

 

“外部の変化”があれば、その対となる“内部の変化”がある。

 

“内部変化”とは、

価値観の変化であり、

考え方の変化であり、

能力の変化であり、

心の中の変化である。

 

私が考える内部の変化とは、個人の心の成長である。

 

心の変化を求めている人にとって、

外部変化が無くても不満は起きない。

 

外部の刺激が無くとも、

常に心を見つめることで、

人間性を高めていくことができる。

 

人格者と言われる人は、

このような行動を取っているのではないだろうか?


読書の必要性

2014-08-01 | 人生観

河合栄治郎氏は、『学生に与う』の中で、読書の必要性について、

その本質を見事に書いてあるので、紹介する。

 

自分の人間形成には、古典を読む必要があるという。

 

古典は、時間・空間を超えて多くの人の心に触れる普遍性を持っている。

古典とか価値ある現代書は精読する。

机にきちんと向かって、読みながら考え、考えながら読む。

横にノートをおいて要領を短く書き留めておく。

読後あらためてそれを読み、静かに思い返してみる。

そうして初めて読んだことが身に付く。

名著は何度も読むべきである。

その時々に充填の置き所が違ったり、感銘の受け方も変わってくる。

そこに進歩の跡がはっきり現れる。

 

読書をするという「する」は、「なる」ためである。

漠然と読書してあれこれ知識をかき集めても、偉くも賢くもない。

真に書を読む人は、自己の問題を探し求めなくてはならない。

 

一人の人間が真の問題とするものは、究極においては成長の問題である。

自己の成長のために何を問題にすべきか気づいた者は、その解答を求めなくてはならない。

そのために先師の門をたたいて教えを求める気持ちで、書物を開くのである。

ここでは決して他人の回答に流され、満足してはダメである。

あくまでも自分が納得し、自らの腹に落ちた解答でなければいけない。

こうして先人の書に接していると、書は生きているかのように我々に語ってくれる。

 

河合栄治郎「学生に与う」現代版:『現代の学生に贈る』 編者:河合栄治郎研究会より

 

実は、この本との関係は40年前に遡る。

大学に合格した際、「この本を読め」と

父がこの本の原本をくれたのである。

原本は旧かな使いで、難読であった。

そこで、私は読まなかったのである。

というよりも、「読めなかった」というのが事実である。

今考えれば、私の能力が、そこまで行き着いていなかったのだと思う。

 

この原本は、約70年前に発行されている。

その後、この本はどのような運命をたどったか、私にはわからない。

 

2011年に、河合栄治郎先生の教え子たちが、

河合栄治郎研究会として、現代の学生にもわかるよう改めて出版したものである。

 

改めて読んでみると、「読書」の真髄をついている。

その抜粋が、上記に帰したものである。

 

内容として、次の項目が挙げられている。

 

1.読むこと

2.考えること、書くこと、語ること

3.講義・試験

4.日常生活

5.修養

6.親子愛

7.師弟愛

8.友情

9.恋愛

10.学園

11.同胞愛

12.社会

13.職業

14.卒業

 

学生時代にこの本を読んでいたら、人生は違っていたと思う。

目の前に、チャンスがあったにもかかわらず、掴めなかったのは私の実力である。

 

しかし、今、この本に出会えてうれしく思っている。

この10年間、自分探しのために、様々なことにチャレンジしてきた。

その中で、多くの本を読んできた。

 

自分で考える時間が非常に多い。

分らなかったことが、ふと納得することもある。

おそらくそれは、小さなことかもしれないが、

私の成長につながっていると、感じている。