ぐうたら主婦 きっとの暮らしと遊び

ヘタレな主婦の山歩きとぐうたらな生活の中で思ったことなどを書き連ねてみました。

おくりびと

2017-11-05 06:25:39 | 日記
1日に父が亡くなり、通夜、葬儀が終わった。

長男である弟がある程度式場のめどはつけてあったものの、やはりドタバタもあり。

「御臨終です」
と言われるや否や病室の外に出され1時間半近くじーっと待ち、葬儀社に連絡をし
支度が済んだら霊安室に運ばれ霊柩車を待った。

霊安室で父を眺めながら
「こうやって老衰で時間をかけて亡くなっていく人間を送るのは結構冷静でいられるけれど、
急に事故や災害で亡くなった人を送るのは相当辛いだろうなあ(当たり前だが)」と
考えていた。

葬儀社の方と通夜などの日取りを決めるのにおっさまに連絡すると
2日も3日も4日も法事がつまっており、5日、6日にしてほしいと言う。
それでは困ると言うので何とかしてくだされ〜と言うと
(おっさまは3人兄弟なので)
それでは法事の合間を縫って、と言う事で3日通夜、4日葬儀という事に。

日程が決まれば決まったで斎場に連絡すると一足違いで予定の時間が埋まってしまい
すこし遅い時間になってしまった。

しかし、それが決まってもう帰れるかと思いきや
香典返し、通夜返し
花、供物などまあ大変。もっと簡単かと思っていたので目が白黒してしまった。
結局その日は実家に泊まったのだが、母と一緒に父が寝ている部屋の隣で仮眠をしていると
襖の隙間から線香の煙が漂ってきて息苦しい。
まあ予想はしていたものの、実際にドタバタと時間が過ぎて行き、
親戚にも連絡がついたりして通夜を迎えた。

納棺の儀、というのを見せてもらったのだが、
実際に目の前で納棺士の方がじいさんの体を拭きながら肌を見せないように美しい所作で着替えさせて行く。最後に化粧をしてくれて出来上がった。
まさか目の前で見せてもらえるとは思っていなかったので感動した。

まあそれこそどこの家でもドタバタと過ぎて行くらしいが、
この、納棺の儀の時だけは厳かに時間が過ぎて行った。

さて、おっさまが体調不良で来られず、3人兄弟の1番上の兄さまが来てくださった。
この方は3軒の寺院を兼任しておるとか(長篠の医王寺もあり)で先代の田舎のおっさまの声とか
よく似ていて、久しぶりに先代のお経を聞いているような錯覚をしてしまった。
なつかしかった。

あれやこれや慌ただしく過ぎていったが、葬儀所も良いところで非常に良心的で
簡素だけれども充実した、来客にも失礼にならない良いところだった。

「 おくりびと・のお葬式」
って初めて知ったが、不満なところは何もなかった。