野鳥の雛

野鳥の雛は孵化した直後は大変グロテスクで、およそ「可愛い」という範疇には入らない。しかし大抵の野鳥の雛は羽毛が生えてくると最初は真っ白で、猛禽類でもふわふわの幼鳥は大変愛くるしく見飽きない。
　中でも好きなのはフクロウ類だ。今回の転地療養先で、巣立ってかなり経ったトラフズクの雛に会いに行った。まだ産毛が残る3羽の雛たちは、小さな公園の太い木に分かれて止まっていた。木下では小学生の子どもたちが大声をあげて駆け回り、とても安眠できる環境ではないが、ほとんどの雛は無視するようにじっと動かなかった。
　地元の人によると一番上の雛が活発で、子どもたちの声に反応して首を大きく動かしながら動きを追っていた。その仕草がまた何とも言えず滑稽で観ていて飽きない。
　今年もいろいろな野鳥の雛を観ることが出来た。

トラフズク一番上の子

二番目の子

三番目の子

葉に隠れている親