元さんの日々是好日

日々感じたことを徒然なるままに。

ルツェルンの氷河公園

2008-07-31 20:17:39 | 旅行記

氷河に特別な興味を持ったのは、1997年に出版された「アルプス・花と氷河の散歩道」(小野有五著・東京書籍)を読んでからだ。その2年前ヨーロッパアルプスで初めて間近に見た壮大な氷河に心を奪われ、アルプスに関するガイドブックや研究書を片端から読み漁っていた時にこの本に出会った。環境科学者である筆者の本が、単なる憧れの対象として見ていた私のアルプスに対する見方を変えた。「世界の山々」(古今書院)などを著している筆者は、世界各国の氷河を研究しまた環境問題に詳しい。フランス、スイス、オーストリアなどの氷河を訪ね、本の中にあったことを思い出しながら現実を見ると、単に景色の一部という見方では済まなくなった。今からほんの100数十年前(小氷期)まで氷河は前進していた。それがこの100年のうちに大きく後退をしている。旅の最後にルツェルンにある氷河公園を訪ねたとき、さらに詳しいパネルを見て思いを新たにした。環境問題が世界中で言われている今、氷河博物館と呼ぶに相応しいこの公園には是非足を運んでほしい。

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     オーバー・グリンデルワルト氷河の約100年前と現在の姿(氷河公園内の写真パネルから以下同じ)

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     グローサー・アレッチ氷河の100年前と現在の姿

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     ローヌ氷河の100年前と現在の姿 

     これらの氷河がいつまで氷河として存在していられるかは私達の努力にかかっている

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     クレッチャーガルテンの入り口  中にはこんな遊び心十分な鏡もあった

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巣立ち

2008-07-30 19:10:31 | 野鳥

連日の猛暑にいささかうんざりである。地球温暖化を少しでも食い止めようとささやかな努力を続けているが、この暑さに団扇だけではとても対抗できない。エアコンをやめて扇風機に替えても電気を食うことに違いはない。そこで緑の中に出かけた。3日前から父親と母親が揃って枝に止まりだしたので、鳥屋仲間は直ぐに巣立ちが・・・と色めき立ったが、今日もまだアオバズクの子供は顔を出さなかった。カイツブリの子供たちは3羽がすくすくと育ち、自立の早かった子は餌獲りの潜水も上手くなった。羽がすっかり生え揃い体力が付く頃には、親の池から追い出されるのだろう。殺人のニュースが連日のように報道される。人間の親も子も野鳥から教わることが多いのではと思う昨今である。

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アオバズクのお父さんとお母さん そしてお父さんの左目にスズメバチが近づくハプニング 急いで目を閉じて難を逃れた

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羽ばたきの練習もやりましたがお気に入りの杭の上で休むのが一番  池の近くの湧水で給水するモンキアゲハ

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今日のランチはコーニュのホテルでお土産に頂いたタイアリンのパスタとボッカリーナでワインと洒落ました ポルチーニ・トマトソースでいい味!!

 

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壁絵

2008-07-29 20:38:41 | 旅行記

ルツェルンは壁絵の宝庫である。前回1999年に訪れた時は限られた時間だったが、今回ゆっくり廻ってみると壁絵の多さを改めて実感した。9年も経つと壁絵のオーナーが代わっていたり、また当時のままのもあり大変懐かしかった。壁絵に初めて気がついたのが十数年前、ドイツの最高峰ツークシェピッツェに向かって移動している時だった。家の壁に描かれた絵がとても印象に残り、帰国後神田の本屋街を探し歩いて手に入れた「壁絵のある家」(松味利郎・京都書院)など、絶版となっている何冊もの書籍を時間をかけて入手して調べた。もともとは識字率の低かった時代の店の看板やキリスト教の教えを説く役割を果たしていたと言われている。ヨーロッパのアルプス周辺の村や町にも多く存在することが分かり、以来歩く楽しみが広がった。今では建築デザインの一つとして見られているが、前掲のような専門に扱った書籍は残念だが他に無い。

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聖書にある「カナの婚礼」 現代版の肉屋  銘文(注)の掲げられたレストラン ホテル・ヴァーゲ(天秤とか秤の意)

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スイス建国の初期ルツェルンが加わった 魚料理専門店 ゲーテが泊った宿 薬屋の壁絵はスグラフィッティ風

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紋章の木のレストラン  往時の狩りの様子  二階のバルコニーの下 庇の下にまでも描かれていた

(注)銘文の書かれていたレストランの「銘文」“この酒場に恋人を連れてくるなら、愛とワインは永遠のものとなる”

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ルツェルン

2008-07-28 22:02:35 | 旅行記

旅の終わりはルツェルンにした。チューリッヒに近いこと、もう一度市内を観たいことがその訳である。同じように前者の理由でここに滞在する日本人の観光客も多く、滞在中何組もの団体に出くわした。以前この街に来たのは移動のための一泊だけだったが、今回は3泊したためゆっくり観て回ることが出来た。ルツェルンはスイスの中でも歴史のある街で、フィーアヴァルトシュテッテー湖の北に位置し美しい街並みと、城塞都市としての景観が残る興味深い所である。

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代表的な観光資源のカベル橋 橋の梁には造られた当時の絵が描かれている もう一つのシュプロイヤー橋

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カンムリカイツブリの幼鳥とユリカモメが歓迎   堂々とした市庁舎  夕陽に映えるイエズス教会

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どうしたのかしら?

2008-07-27 17:55:47 | 日記・エッセイ・コラム

今日は走る仲間といつもの場所で緑陰懇談会を持った。蚊取り線香を用意しないと座っていられない所だが、この蒸し暑さにも拘らず一匹も現れなかった。また雷鳴はあるが一向に降らない日が続いている。先日も親しい友人と「今年は蚊がいない。昔から言われている天変地異の前触れではないか」という話をしたばかりだ。青森・岩手に激しい地震があったのはつい先日のことで、39℃を記録する猛暑が国内のあちこちで聞かれるのも異常だ。ツバメのお宿の八百屋の主人が「昨日で11羽が巣立っていったよ。今年は餌が少ないから次の子供は作らない」と言っていた。地球が何某かのサインを出しているのだろう。気になっているアオバズクも、予定では先週のはずが、まだ二世が顔を出さない。

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姉から今が旬の果物が届いた  ほんとは眠いのに下でウロウロするから目が覚めてしまう(アオバズクのお父さん)

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