昨日、大学診療所と合同になっている大学宿舎に、木曜日なので、ジョーティ医師が来たが、いつも、患者がいない時は、親しく話しをしているのに、英語の本を持って来て、読書していたので、邪魔をしないように話しかけなかった、これまでは、私のヒンディー語訳、瀬戸内寂聴『デスマスク』の校正をしてもらったりしていたのに、ひょっとして、私が、彼女の診断してくれた薬を飲むと眠くなり、翌日も倦怠感があるから、最近は飲んでいないと言って、アーユルヴェーダの薬を飲んでいるというのを快く思っていないのかもしれない。
確かに、かの女の処方してくれた薬は、翌朝には、蕁麻疹をなくすが、2日ほどするとまた、出てくるし、続けてのむと倦怠感が強く出るので、私としては困惑していたのである。そこで、時間をかけて治せればと思い、アーユルヴェーダの生薬を飲んでいるが、これは、三年前の古い薬を売りつけられ、しかも、ジョーティ医師に言わせれば、「無駄な役立たずの薬」だから、それを飲むのは私の勝手であるという判断では、彼女には快くないのかもしれない。このアーユルヴェーダの薬は、十日分くらいであり、まだ、蕁麻疹は出てはいて、それでも心なしか、少し減って来ているような気もする。この薬が効くようであれば、彼女にたいして、何らかの言い訳が必要かもしれない。次回、ジョーティ医師が来た時に、読書用の本を持って来ない事を願っている。