「潔癖症」という胡散臭さ

昨日放映された日本テレビの「有吉ゼミ」

滅多に見ない（というか見られない）番組だけど、昨日は「結婚できない男ＳＰ」というのをやっていた。

出演していたのは、石神秀幸、戸次重幸、神田利則の３名


石神はラーメン評論家として有名だけど、１日３食すべてが外食で、彼女が作る手料理なんか「いらない」と言う。

理由は「人生において食事ができる回数は限られている。それを素人の手料理で１回ムダにするなんて冗談じゃない」ということらしい。

うん、別にそういうヤツがいたっていい。

「彼女においしいものを食べさせてあげる」というのが、この男の楽しみなんであれば、そういう女性を探せばいいだけの話。

ただ、結婚はムリだろう。

本人だって「別に一緒に住む必要はない」と言っているのだから、だったら「結婚したい」なんて言わなければいいのに。


次に出てきた戸次と神田は、いずれも「潔癖症」というやつ。

レギュラー出演している坂上忍と「同じ穴の狢」ということになる。

一緒に出ていた専門家とやらが「潔癖症なのはセロトニンが足りないから」とか解説していたけど、はっきり言えば「病気」だろう。

本人たちからすれば、部屋をきれいにしていないと、あるいは手足から体まで丹念に洗わないと「気持ち悪い」のだろうけど、じゃあ汚いとまではいかないまでも普通の部屋で暮らして、あるいは手を２～３分しか洗わなかったとして、何か起こるのか、と言えば何にも起こらないはず。

少なくとも毎日手洗いしていれば、病気（潔癖症以外の）にかかる可能性はかなり低いだろうに。

でも「気に入らない」というのだから、もうどうしようもない。

そんなことより、そこまで潔癖なヤツが、力仕事（神田の場合は、冷蔵庫の設置作業）をしている時点で、矛盾しているだろう。

もしかして、仕事中に体に付着した菌などは、表面についているだけで、体の中には入ってこない、とでも思っているわけか？

空中に浮遊しているさまざまな菌は、手足だけでなく、口から鼻から皮膚から、どっからでも入り込む可能性がある。

そういうのをまったく心配しないで、仕事ができている時点で、「別に気にしていない」のと同じことだろう。

見ていて、何だかウソ臭い。


そして、彼ら（特に戸次）が師匠と慕っている坂上忍も、巷では「潔癖症の権化」みたいな存在だけど、これもウソ臭い。

なぜなら・・・

いつぞやのどこかの番組で「坂上は韓国料理が大好きで、わざわざ韓国まで食べに行く」というナレーションがあった。

そして、それをおいしそうに食べている坂上の姿も。

この時点で「あり得ね～」だろう。

あんな衛生観念の欠片もないような連中が作る、何が入っているかもわからない料理を平気で食べられる神経がわからない。

私なんぞは、部屋が少々汚くても平気だけど、あの国の料理なんか食べたいとも思わないし、ましてや、わざわざあの国にまで行って食べようなんて、まったく思わない。

考えただけで気持ち悪くなるからだ。

坂上が、もしホントに韓国料理が大好きなのだとしたら、ホントの意味での「潔癖症」じゃないだろう。

だって、ツバとか変なものが入っているかも知れないんだぞ。

どう考えたって、潔癖症の人間が口にする料理じゃないと思う。

まあ、あえて彼を擁護するとしたら、テレビ局の連中から「ゴリ押し」があって、「お前は韓国料理が大好きだ、ということにしろ！」という指示が出たから仕方なく食べている、という場合。

潔癖症である彼が、「じゃあ食べますけど、ちゃんと衛生管理した食材で、料理はあの国の人たちじゃなくて、日本人に作られてくださいね」くらいのことを言っていたとしたら、逆に感心するのだけど・・・


いずれにしても、「潔癖症」を売りにしている芸能人って、ほとんどウソ臭い。

もし本当なら、無菌室で暮らすしか生活できないだろうに、わけのわからない芸能界で生きている時点で、実は生命力がかなり高いという気がする。

たぶん、無人島で一人で生活できるレベルかも知れない。