アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

イスラーム大学は音楽禁止!

2005年11月09日 09時10分35秒 | Weblog
 就学前からうわさは耳にしていたのですが、イスラーム大学では音楽を聴くことが禁止されています。
 でもヘッドホンをつけて聴くぶんには、そう問題はないようです。音楽を聴く学生は皆そうしています。ただ、管理人にバレたらなにかしらの『おしおき』があるとのこと。もっとも私の住んでいる建物の管理人は怠慢で見回りなどしないため、チクリでもされない限りバレないと思いますが。
 私もパソコンのハードディスクに大量の音楽を保存してあって、時には日本の音楽を他の学生に聴かせてあげることもあります。
 ちなみに私は往年(デビュー後まもない頃)の中森明菜の曲が好きなのですが、よくよく聴くと歌詞の内容ってかなりすさんでますよね(はぁ、これも若い子にはわからないんだろうな)。

ミミズ文字の解読

2005年11月08日 19時30分57秒 | Weblog
 アラビア文字は『ミミズのような文字』などと例えられることがありますが、新聞や本などでキレイに印刷されているものであれば、慣れてしまえばなんてことなく読めるようになります。
 問題なのは手書きの文字だといえるでしょう。私はアラビア語学習に本格的に取り組みだしてから3年半ほど経ちますが、手書きでぐりぐりと書き散らされた文字は未だに解読不能なことがあります。学院での講義の際も先生がホワイトボードにビャーっと書いた文字は、時にとてもアラビア語のようには見えません。未学習者が目にしたらそれこそ波打った線と点とにしか映らないことかと思います。
 こんな時、強い味方はパキスタン人の学生。パキスタンの公用語であるウルドゥ語の文字はアラビア語と同じため(正確に言うとウルドゥ語にはアラビア語にはない表記の文字もありますが)、彼等には難なく読めてしまうのです。私の隣に座っている『アブドルアジーズ』君にはいつもお世話になっています。
 ですが講義を欠席したときなど、彼等のノートをコピーさせてもらったとしても、並んでいる文字はやはり解読困難なミミズ状態・・・ノート作成は他力本願というわけにはいきません。

リヤードまでの道

2005年11月07日 18時48分28秒 | Weblog
 ラマダーン明けにリヤードまで遊びに来ました。乗り合いタクシーは時速160キロですっ飛ばしたため、マディーナから900キロの距離も休憩時間を含めて6時間程度で着くことが出来ました。
 でもこのわずか6時間の移動の間に、発生してまもないと思われる横転・衝突事故の現場を3件も目撃しました。かなりの事故発生率ですよね。
 無事に着くことができてよかったです。

辞書が届きました

2005年11月07日 18時46分21秒 | Weblog
 ラマダーン中、エジプト留学時に同じ寮に住んでいたバングラデシュ人が小巡礼でサウディアラビアにやって来ました。
 実はサウディ留学というのは話としては以前からあったのですが、自分としてはエジプトで学習を続けるつもりでした。そのためすべての荷物はエジプトに残したまま一時帰国をしていたのです。
 サウディアラビアに来て手元にアラビア語の辞典がないという不便な思いをしていましたが、先日そのバングラデシュ人の友人がエジプトから持ってきてくれたためこの問題は無事に解決しました。アルハムドリッラー(アッラーに讃えあれ)。

ベンガル語の利点

2005年11月06日 05時45分17秒 | Weblog
 さて。サウディアラビアに出稼ぎ労働者が多いことは前述してありますが、仲良くなるといろいろとよくしてくれるものですね。
 私はエジプト留学時、寮ではよくバングラデシュ人と一緒に過ごしていたため、ベンガル語も少しだけわかります。学校の食堂で働いているバングラデシュ人とも数少ないボキャブラリーを駆使してベンガル語で話すようにしていると親しみを感じてくれるのか、自分にだけ1品しかもらえないはずのおかずを2品にしてくれたり、セルフサービスのコーヒーも彼等が持ってきてくれたりと、他の学生に比べ扱いが全然違うのです。あまりによくしてくれるのでなんか申し訳ないと思いながら、その好意に甘えさせてもらっています。時々、『こんなんじゃ量が少ない!』と怒鳴り散らしている黒い人(アフリカ系の学生)もいるのですが、これじゃあ逆効果ですよね。給仕してくれるバングラデシュ人に嫌われたらますます量を減らされてしまうのに……

イード・ムバーラク!

2005年11月04日 06時22分38秒 | Weblog
 クッルアーミン・アントゥム・ビハイル(すべての年があなたがたにとってよいものでありますように)。
こちらサウディアラビアでは一ヶ月間のラマダーンを無事に終え、ラマダーン明けのお祭り『イード』を迎えました。世界各地のムスリムがそれぞれお祝いの時を過ごしていることかと思います。
 不慣れな地での断食生活はちょっとだけ疲れましたが、預言者モスクに通う日々の中、色々な経験もできました。特に今朝方礼拝した『サラートルイード』は圧巻でした。おそらく100万人以上の人が預言者モスクで礼拝したことだと思います(マッカの聖モスクではゆうに200万人以上が礼拝しているはずです)。
 イード(お祭り)をゆっくり過ごした後は巡礼後の試験に向けて、学業の方もロングスパートをかけなくては!

パキスタン人はO型が多い?

2005年11月04日 06時09分18秒 | Weblog
 こちらに来て、エイズ検査を受けさせられました。日本でビザを取得する際に検査したばかりなのに・・・
 一緒に血液検査を受けたパキスタン人の学生達とたまたま血液型の話になったのですが、聞いてみたらなんと見事に9人中9人、みんなO型でした。ちなみに私もO型です。
 民族によってA型が多いとか、B型が多いとかあるようですが、パキスタン人にはO型の人が多いのでしょうか。とはいえパキスタンは他民族国家なので同国内の違う地域出身者だとまた違ったりするかもしれません。
 でも9人中9人O型となると、それぞれを差別化することが出来ないわけですから、彼らの間では血液型占いってまったく役に立ちませんよね。

オーバーステイをしてました

2005年11月04日 06時05分06秒 | Weblog
 3ヶ月前にトランジットビザでサウディアラビアに入国して小巡礼を行ったのですが、その際に1週間ほど国内に滞在しました。
 ビザには有効期間1週間、滞留なしという表記がされていたものの、あまり気にていなかったら出国時になってオーバーステイ(滞在許可の有効期限切れ)ということが発覚。何かおしおきでもされるのかとちょっとドキドキしましたが、係員が余計な仕事をしたくなかったのか、あるいは面倒だったのか、『早く行きな』とせかされただけでお咎めはなし。
 後日、サウディ滞在の日本人に聞いたところ、オーバーステイは一律罰金1000リヤル(約3万円)とのことでした。こちらの職員が怠慢で仕事をしないためイライラさせられることはよくありますが、彼らのいい加減さがむしろ都合いい時もあるものですね。

ターイフまでの小旅行

2005年11月03日 09時43分27秒 | Weblog
 先日、サウディ人の友人を訪ねにターイフというマッカ近郊の街までお出かけしてきました。
 標高の高い場所に位置するので、その気候はマディーナから行くと涼しいというより寒くさえ感じられます。また夏場は避暑地として有名で、国内各地からサウディ人が集まるそうです。
 ですがマディーナとは全然雰囲気が違いますね。マディーナは巡礼地だけあり、外国人が多く人の交流が盛んで賑やかなのですが、ターイフはとても保守的な印象を受けました。
 静かで涼しい街の滞在はいい気分転換になりました。

私はマレー系日本人?

2005年11月03日 09時41分30秒 | Weblog
 さて。イスラーム大学には約6000人の学生がいるのですが、これってちょっとした『町』の規模だと言えるでしょう。
 敷地内にはクリーニング屋から雑貨屋、カフェに本屋、はたまたサウディアラビア航空のオフィスまであり、街中まで出なくても生活ができる環境が整っています。
 でもこういった『町』ではうわさ話が広まるのもまた早いもの。何年か振りに日本人留学生がやってきたという話は、幾日も経たぬうちに学生たちの間に知れ渡ってしまいました。こちらに到着してから、見知らぬ人に何度話しかけられたことでしょう。
 そんな中、一部の学生の間では『日本人でムスリムなんて、そうそういるわけがない。彼は日本人の父親とマレーシア人の母親とのハーフだ』などといううわさまで流れていたようです。うわさの出所は不明ですが、一体何を根拠にこのような話が作られたのでしょうかねえ。