アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

ターイフまでの小旅行

2005年11月03日 09時43分27秒 | Weblog
 先日、サウディ人の友人を訪ねにターイフというマッカ近郊の街までお出かけしてきました。
 標高の高い場所に位置するので、その気候はマディーナから行くと涼しいというより寒くさえ感じられます。また夏場は避暑地として有名で、国内各地からサウディ人が集まるそうです。
 ですがマディーナとは全然雰囲気が違いますね。マディーナは巡礼地だけあり、外国人が多く人の交流が盛んで賑やかなのですが、ターイフはとても保守的な印象を受けました。
 静かで涼しい街の滞在はいい気分転換になりました。

私はマレー系日本人?

2005年11月03日 09時41分30秒 | Weblog
 さて。イスラーム大学には約6000人の学生がいるのですが、これってちょっとした『町』の規模だと言えるでしょう。
 敷地内にはクリーニング屋から雑貨屋、カフェに本屋、はたまたサウディアラビア航空のオフィスまであり、街中まで出なくても生活ができる環境が整っています。
 でもこういった『町』ではうわさ話が広まるのもまた早いもの。何年か振りに日本人留学生がやってきたという話は、幾日も経たぬうちに学生たちの間に知れ渡ってしまいました。こちらに到着してから、見知らぬ人に何度話しかけられたことでしょう。
 そんな中、一部の学生の間では『日本人でムスリムなんて、そうそういるわけがない。彼は日本人の父親とマレーシア人の母親とのハーフだ』などといううわさまで流れていたようです。うわさの出所は不明ですが、一体何を根拠にこのような話が作られたのでしょうかねえ。

自主留年

2005年11月03日 09時38分38秒 | Weblog
 イスラーム大学には世界中のありとあらゆる地域から学生が集まっていますが、大学での留学生の待遇も特に世界最貧国出身の学生にしてみれば魅力的なのでしょう。月額845リヤル(約2万5000円)の奨学金は低賃金の出稼ぎ労働者の月給よりも大きい金額です。大学内でこき使われているバングラデシュ人の月給は300リヤル(約9000円)しかありません。エジプトでは月に500~600ポンド(1万円前後)稼げれば『いい仕事だね』と言えるくらいでしたし、またケニア・タンザニアあたりでも月に50ドルの給料があればいい方でした。在学中は生活の保障がせれているわけで、学生の中には自主留年といいますか、試験にわざと落ちる人もかなりの数いるようです。