イスラーム大学には世界中のありとあらゆる地域から学生が集まっていますが、大学での留学生の待遇も特に世界最貧国出身の学生にしてみれば魅力的なのでしょう。月額845リヤル(約2万5000円)の奨学金は低賃金の出稼ぎ労働者の月給よりも大きい金額です。大学内でこき使われているバングラデシュ人の月給は300リヤル(約9000円)しかありません。エジプトでは月に500~600ポンド(1万円前後)稼げれば『いい仕事だね』と言えるくらいでしたし、またケニア・タンザニアあたりでも月に50ドルの給料があればいい方でした。在学中は生活の保障がせれているわけで、学生の中には自主留年といいますか、試験にわざと落ちる人もかなりの数いるようです。