磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

「蝉しぐれ」

2005年10月01日 23時55分07秒 | I LOVE シネマ・ドラマ

今日の映画は「蝉しぐれ」。
今日が公開初日で、原作は読んだことないけど、ものすごく期待
して、出掛けました。

もともと原作がすばらしい上に、1億円かけて作ったというオープン
セット、そして何より日本中を歩いて、探し求めたちょっと寂しさの
漂う日本の原風景の映像の美しさ。

何度か出てくる坂の風景は、坂の先から強烈な日差しがさしていて、
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」をイメージさせた。

また舞台が東北で、主人公は貧しい下級武士、父親の罪を背負って
生きる息子、愛など、私の大好きな浅田次郎さんの『壬生義士伝』を
思い出させた。

愛し合っていながら、お互い別の道を歩んでしまった、主人公
文四郎とふくがラスト間近で二人っきりで最後の別れを惜しむシーン
では、二人が交わす言葉は非常に少ないけど、その一言、一言の
重みと、その間の静寂、間が、バックの景色と入り混じり、何とも
言えず胸にしみ渡りました。

これこそ日本映画の醍醐味っていう感じでした。

今年これまで観た映画の中で一番でした。

「いゃー、映画って本当にいいですね」

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2 コメント

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「蝉しぐれ」良かったですか? (ミヤさん)
2005-10-03 14:06:45
この作品はNHKの金曜時代劇シリーズでみていました。

同じ藤沢周平著「たそがれ清兵衛」も下級武士の悲哀・悲恋・宮仕えの身に降りかかる不条理にも耐えて生きる主人公に清らかさを感じる作品でしたが、

また、「壬生義士伝」南部弁で朴訥に子供等に語りかける主人公に旧き日本のオヤジの愛情を感じた作品でした。

映画化されたと聞いて是非、テレビとは違うスケールで「蝉しぐれ」みたいと思っていました。
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良かったです (磯輪)
2005-10-03 22:25:59
 ミヤさん



私はテレビは観ていないので、比較できませんが、

良かったです。

ぜひ観に行って下さい。観たら感想聞かせて下さい。待ってます。
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