磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

GNHからGIHを考える

2013年11月17日 20時02分35秒 | ISOWAの風土改革

なぞなぞのような今日のタイトル。

GNHとは "Gross National Happiness" 。
そうあのブータン王国が打ち出した従来とはまったく違った国家の運営指標『国民総幸福度』
のことです。

9月に如水会大阪支部でお話を聞いた鴻池運輸会長の辻先輩が、

 「そんなにブータンに興味があれば参加してみてはどうか」

と紹介して下さったのが、福井県のブータンミュージアムの開館1周年記念の講演会でした。

その後、詳しい情報を頂くと、これに合わせて福井県も『幸福と希望を高める地域づくり』と
してブータンセミナーを開催します。

この二つのイベントが昨日、今日と連続して福井市で開かれるということで、ツノ坊と一緒に
一泊二日で出掛けてきました。




まずは昨日、福井県国際交流会館で、国立ブータン研究所のカルマ・ウラ所長の講演を
聴きました。

      

演題は『ブータンのこれからの国づくりとGNH』。

カルマさんの講演は英語です。
というのも、驚くこと無かれ、ブータンでは中学校以降の学校の授業はすべて英語で、
ブータンの人はみな英語が喋れるんです。

同時通訳が付きましたが、右耳からはカルマさんの英語。左耳からはヘッドセットを
通じて通訳さんの日本語が聞こえるので、かえって混乱してしまいます。
結局、ヘッドセットははずして、カルマさんの言葉に集中することにしました。



ブータンはGNHを考えるにあたって9つの領域を定めました。

 ・健康
 ・教育
 ・物的生活水準
 ・ワーク・ライフ・バランス
 ・統治の良さ
 ・地域の活力
 ・自然環境、生活環境
 ・伝統文化の維持・継続
 ・精神的幸福

そして世界中の専門家の力を借りて、それをさらに72の指標に細分化して、自国の
GNHを数値化しました。

社員の会社に対する満足度と同じですね。
ただブータンのすごいところは、世界で一般的に使われているGDP(国民総生産)より
GNHを優先するということを国民に宣言しているところです。

会社で言えば、売上や利益より社員満足を優先するってことですからね。
そのために国としての売上や利益が少なくとも、国が運営できる方法までも考えているん
です。すごい!

もうひとつ驚いたことがありました。
ブータンの輸出、輸入共に、その75%の相手国はインドです。



そしてインドからの輸入品の内、第9位に"Corrugated"、つまり段ボール製品がランキング
されていました!!!!



その額、自分で金額換算してみましたが、年間10億円となりました。
本当でしょうか?
それにしても、一国の輸入額で段ボールがトップ10に入るってことは、すごいことです
よね。
この事実を知ったことが、この二日間の最大の収穫でした。


      

そして今日はブータンミュージアムで、元フランス国立科学研究センター研究員で、ブータン
王国研究の世界的第一人者である今枝由郎さんの『私が見たブータンの魅力』という講演も
聴きました。




今回のブータンセミナーを足掛かりに、さらにブータンの研究を続けます。

ブータンのGNHにならって、GIH、つまり Gross ISOWA Happiness ISOWA総幸福度を
考えるために。


貴重な機会を提供して下さった辻先輩、本当にありがとうございました。



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4 コメント

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Unknown (acb)
2013-11-18 08:13:43
磯輪さん こんにちは
社員の幸せの総和を最大にする
私も目指しているところです
数値化できたらすごいですね
ただ・・・会社が「幸せを提供」するではなく
社員自ら「幸せになる」でありたいですね。
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ブータンだって (磯輪)
2013-11-18 22:44:51
 acbさん

「社員の幸せの総和を最大にする」からなぜacbさんは
その主語が会社だと考えるのでしょうか?
当然社員みんなで自分たちの幸せの総和を最大に
するんじゃないでしょうか。
ブータンだって国民が主語だと思いますよ。
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Unknown (北村三郎)
2014-08-11 15:58:43
「GIH」のコンセプトに共感。
それぞれの会社で工夫をしたいですね。
モデルになってくださいね。
もちろん社員が主語です。
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もちろんです (磯輪)
2014-08-11 21:40:18
北村さん

頑張ります と言っても、社員が主役ですから、社員に頑張って
もらわなければいけませんね。 笑
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