磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

『そうか、もう君はいないのか』

2009年01月24日 23時39分15秒 | オフ・タイム

私は、特に気に入った本以外は処分してきました。
最近は、ISOWAに作った「本の森」に寄付しています。

でも、大好きで、長年捨てずに残している本もそれなりにあります。
例えば、『男子の本懐』とか『落日燃ゆ』。どちらも大学時代に読んだもの
です。一時期、城山三郎の本は続けてたくさん読んだ時期でした。

ところがその頃は、城山さんが一橋大学の先輩で、それも同じ名古屋出身
ってことはまったく知りませんでした。

去年、ツノ坊がこの城山三郎の『そうか、もう君はいないのか』を読んで、
すごく気に入っていたら、2週間ほど前、ドラマとして放送されました。
見たかったんですが、時間がなかったので、ビデオに撮って、やっと今夜
二人で見ました。

奥さんが入院し、NYから見舞いに来た自分の息子に、

 「人間の幸せっていうのは案外簡単なものかもしれないと思うように
  なった。仕事ができて、愛する伴侶がいればいいんじゃないだろうか」

同感だな~ 

全編、溢れんばかりの夫婦愛。長年の積み重ねから生まれる絶妙な関係。
夫婦愛っていうより、夫婦の絆って言った方がいいのかな~

病気になった後と、一橋大学時代の休暇に名古屋に帰省していて名古屋の
図書館で奥さんと出会ったことや、その後の奇跡的な再会などの場面を
織り交ぜながらドラマは進行しました。

夫婦の絆っていうのは、別れも含まれるんですね。
絆は別れで終わるものではないと信じたい。


奥さんが亡くなった後、城山さんが講演をする場面がありました。
話をしようと会場を眺めた城山さんの目に、聴衆の中に座っている奥さんの
姿が見えたというシーンです。その時、突然、ツノ坊が叫びました。

 「アレ、ここって・・・」

そうでした。撮影場所が2008年6月28日付の『磯輪日記』で紹介した
ツノ坊の母校自由学園の明日館でした。


城山さんのもうひとつの書に『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』というものも
あるそうです。『あちら』で大好きな奥さんとまた仲良く暮らしている。
そう信じたいです。


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