きづきCafé【きづきリハビリ訪問看護ステーション】

きづきリハビリ訪問看護ステーションです。

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「もっとゆっくり。」

2015-12-14 06:00:00 | きづきリハビリ訪問看護ステーション
皆さんおはようございます。
今朝も元気に起床
きづきの短いです。

さて今年も残すところ、あと半月。
私の今年のブログ登板も、本日が最後。
そこで本日は今年のリハビリ中におきた
ある出来事を紹介させて頂きたいと思います。

「もっとゆっくり。」

この言葉が非常に胸に残っております。

詳細は以下の通りです。

私の個人的な思考ですが
リハビリを実施する際
限られた時間のなかでは
時間内いっぱいに、少しでもたくさん。
少しでも効果がある事を
出来る限り提供させて頂きたい。
少しでもリハビリの効果を実感して頂きたい。
と、思っておりました。

しかしその思考は、時には
一方的なエゴとなっていた事には気付かずに。

私よりも3~4回り御年配の方(仮名:Aさん)
のリハビリ中の出来事です。
2年程前からAさんのリハビリを担当させて頂いておりました。

その日も、いつも通りに声掛けをしていました。

「はい、次はベッドから起きてきましょう」
「次は立ち上がって、足の運動をしましょう」
「最後にリビングまで歩きましょう」
と、いつもと変わらぬペースで、変わらぬ内容で。

同じ時間過ごすのであれば、適切な評価をふまえたうえであれば
多少、慌ただしくなっても
少しでも効果がある運動を
たくさんやりたいと思っていました。

しかしそんな時、Aさんから言われた言葉が、

「もう若くないからそんなに早く動けないわよ。
もっとゆっくりやって欲しいわ。いつも疲れるわよ。
他の日に担当している○○さんは
もっとゆっくりリハビリをしてくれるのに。。」

と、今まで我慢していた事
中々言いづらい事を勇気を出して
私へ言って下さりました。

正直、私は驚きました。
Aさんも限られた時間内ではたくさん運動したい
と、思っていました。
しかし実際は、勘違いでした。
Aさんも私と同じ思考だと
思い込んでいました。

やはりまだまだでした。
相手の立場に立って、考え、感じる。
当たり前の事が出来てなかったのです。

信頼関係が
出来ているようで出来ていなかったのです。

そして、ご年齢やお身体への配慮も足りずに。

今回の件を絶対に無駄にすることなく
今回の件を教訓に
今よりも相手の立場に立って
気持ちが分かる理学療法士となれるよう
来年は精一杯努めていきたいと思いました。

今年一年間、ブログをご覧の皆様
誠にありがとうございましたm(__)m
引き続き、来年からも宜しくお願い致します。

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