わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【心の底からエールを送る】 ~山深いこの小さな村から旅立つこどもたちに~

2016年03月13日 | ひとねる=自律のひとづくり
私の職場の山村留学は、「暮らしの学校:だいだらぼっち」という。

昨日から今日、1泊2日で「ひきつぎ会」が開催された。

だいだらぼっちは卒業式がない。

その替わり、今年度1年間暮らしたこどもたちと来年度1年間暮らす予定のこどもたち、保護者、スタッフが一堂に会して「大事なことをひきつぐ」ことを趣旨にした会を催すのだ。



私はこの会がとても好きだ。

それは、この会の構造自体を30年前のこどもたちが考え出し、今年この会をやるかどうかもこどもたちが決めて、運営もこどもたちが切り盛りするからだ。

こどもたちによる遅々として進まない混沌とした運営に、今年度1年の苦労と汗と喜びがにじみ出る。

今日昼に、その「ひきつぎ会」終わった。1泊2日という短い時間だったが、こどもからこどもへ、素敵なひきつぎができた。

親から親へも、薪作業や果てしない飲み会を通して、素敵なひきつぎができたことだろう。






1年間、仲間を認め、仲間一人一人を大事にして、仲間を支えきったこどもたち。

その1年間を振り返り、最後の言葉を訥々と語るこどもたちに、不覚にも涙があふれそうになった。

1年間で「だいだらぼっち」を卒業するのではない。

こどもたちの人生の「だいだらぼっち」は、泰阜村を去った時から始まる。

山深いこの村から旅立つこどもたちに、心の底からエールを送りたい。



代表 辻だいち