わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

ツインズ

2015年01月19日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
「覚えてる! お腹がすごく大きい人だよね!」

笑えた。

20年ぶりの再会の場面でのことである。



場所は群馬県赤城山。

自然体験活動やアウトドア団体の指導者向けのリスクマネジメントセミナー。

私は講師としての参画だ。

とかく沈む雰囲気になりがちなリスク関係の講習が、楽しい雰囲気となったのは受講生の皆さんの真摯な姿勢の賜物だろう。

私もまた学び多い1泊2日だった。



会場となったのは国立赤城青少年交流の家。

職員・スタッフのきびきびした態度や言葉は、たいへん気持ちの良い雰囲気で、セミナーの成功を側面からぐいぐいと支える。

皆さん、1泊2日たいへんお世話になりました。




その職員・スタッフの中に、約20年ぶりの再会となる人がいた。

あれあれ、同じ顔が受講生の中にも??

そう、双子だ。

この双子、創生期の信州こども山賊キャンプの参加者である。

名前が特徴的な双子ということで、私もよく覚えていた。


▼約20年ぶりの感動の再会






「私たち、2週間くらいいたよね」

「そうそう、本がいっぱいある部屋で待たされて」

「夕方に次のコースのみんなと合流したんだよね」

次々とわきああがる彼女たちの言葉は、かすかにたどる記憶がよみがえる驚きだろう。

私も20年前の風景が鮮やかによみがえる。



当時代表だった「むさしを覚えてる?」と聞くと…

「覚えてる! お腹がすごく大きい人だよね!」

その通り。

よく覚えていたね、と大笑い。



あの頃、この双子は8歳くらい。

それが今は、一人は高校教員。

もう一人はなんと、会場となった国立赤城青少年交流の家の職員!

あんなに小さかった双子が、今や私と同じこどもたちの未来を創る仕事をしている。

しかも一人は自然体験の同業者。

なんだかもう、冥利につきるというかうれしいというか。

うれしくて、懐かしすぎて、そして笑いすぎて、不覚にも涙がちょっぴり出てしまった。




双子の名前は、青葉と若葉。

お父ちゃんは、生命力の強い旧知の仲間だ。

この双子と、いつか一緒に仕事がしたい。

そんなことを想いつつ、講習を終えて赤城山から降りてきた。

赤城に入る時はただただ寒くて震えていた空っ風。

降りる時にはそれが心地よい風に変わっているから驚きだ。

前橋の街の佇まいに包まれて、赤城山を振り返って深呼吸。

そして心に想った。

20年前に泰阜村で産まれた縁を、今、再び感じることができて幸だ、と。

豊かに紡いでいかなければ、と。


前を向こう。

未来に向かおう。

そして次の地へ、次のステージへ、足を進めよう。




▼とてもセンスのいい会場





▼私は「ヒューマンエラー」という講義を担当した





代表 辻だいち