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感想

バラとおわら風の盆と釣りなどの雑記

法隆寺宝物館

2007年05月14日 | 東京
 上野の東京国立博物館に併設された法隆寺宝物館です。
明治11年に法隆寺より皇室に寄贈された国宝の灌頂幡やおびただしい数の菩薩立像などを展示してあります。何故寄贈されたのかは分かりませんが、法隆寺の宝物はやはり奈良にある方が落ち着くのではないかと思いながら見てきました。建物はご覧のように展示物に見合わないモダンな建築です。
 風は強かったものの天気もよく、芸大の学生らしき方が数人水面の外側で写生をしていました。丁度建物を正面に見据える位置にベンチと灰皿が置かれており、座って建物の不調和について考えていたのですが、たばこの煙がカメラのレンズ越しに浮かび妙に落ち着いた大気が漂っているような、おもしろい経験をしました。
 この建物を設計したのは谷口吉生さんという有名な建築家です。建築家の意図はもちろん分かりませんが、この空間の取り方と空気は奈良の二月堂を下から見上げた時と同じ、逆説的ですが日本的ではない、壮大さを感じました。名建築とは、いつまでもそこにいることを意識させないことを意図的につくり上げ成功したものだろうと思います。







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大天使ガブリエルは

2007年05月14日 | 東京
上野にダ・ヴィンチ展を見に行ってきました。
ダ・ヴィンチの受胎告知が展示されている特別展です。会場には本物の他にレプリカもいくつか飾ってありましたが、本物の持つ圧倒的な質感と鮮やかな色合いに驚きました。空気遠近法を操り背景や小物など巧みに配置された構図ではありますが、その意図を意識せずとも強いダ・ヴィンチの意思を感じさせます。

受胎告知の登場人物は聖母マリアと大天使ガブリエルです。天使は通常男性だそうですが、ガブリエルは唯一の女性神。しかし彫りの深い深遠な顔立ちは若い頃のダ・ヴィンチの自画像にも見えます。ダ・ヴィンチはガブリエルだったのでしょうか。







ダビンチは日常の文字を左手で反対に書く、鏡面文字を使っていました。

東京国立博物館 本館
コメント (4)
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