ファミ通文庫のラノベ、『"葵"ヒカルが地球にいたころ……（1）』（野村美月先生原作、竹岡美穂先生イラスト）が発売中です。
ラノベクラスタで評価の高い"文学少女"シリーズでコンビを組んだおふたりが手がける新シリーズということでも話題ですね。
表紙は、タイトルにもなっているメインヒロインの左乙女葵。
小柄な割になかなか気の強い一面を見せる彼女ですが、その本性は繊細で純粋…と、なかなかの大和撫子らしさを感じさせてくれますね。
お話的には、主人公である見た目コワモテ＆不良少年のレッテルを貼られている是光の前に、学園きっての美少年である"皇子"ヒカルの幽霊が現れて…という衝撃の開幕からスタート。
不慮の事故死を遂げてしまった彼の心残りである『葵への想い』を本人に伝えるため、是光が一肌脱ぐのですが…という展開です。
自分が好きな女の子ではなく、知人が好きだった女の子へのメッセンジャーをかって出るというシチュエーションは、ラノベとしても珍しさを感じさせますが、是光とヒカルの友情が芽生えていく描写が丁寧に描かれているので、とても爽やかで青春らしい内容を楽しむことが出来ました。
死後も葵のことを想い続けるヒカルの純情さ、想いの深さが良く伝わってきて、是光と同じくなんとかそれを伝えてあげたい！という気持ちにさせられてしまいます。
一見、全く似ていない是光とヒカルですが、それぞれの境遇は違えど心の中で感じてきた思いには共通の無力感＆やり切れなさがあって強いシンパシーを感じてしまう→本当の意味で親友としての絆を深めていく様子が胸熱でした。
というか、是光どう見てもモテ要素満載なんだが…やはり男も顔が重要なのかｗ
仮に想いを伝えられたとしても、ヒカルは既に幽霊になってしまっているわけで、そこから葵と結ばれて幸せに生きることは出来ないという事実と、生前、ヒカルに素っ気ない態度で接していた葵が、実はどの様な想いを抱えていたのか？が明かされる展開とが相まって、思わず胸が詰まってしまうような切なさを味わうことができるので、泣き系純愛ストーリーモノが好きな方には特にオススメかと。
葵の事を語る時のヒカルの様子を見ていると、彼が如何に彼女のことを愛していたのか、ということがヒシヒシと伝わってくるわけですが、それが却って『ヒカルの早すぎる死』をより切なく感じさせる要素にもなっているのではないかと思います。
思わず、彼の死なずに済む世界があって、ふたりが仲良く幸せに暮らしていければ…と願わずにはいられない心理状態になってしまいますが、ヒカルが死んだ時の状況が記憶喪失状態となっているため判らない、というのが大きなポイント。
彼の死が単なる事故ではなく、誰かの思惑によるものだったとしたら？という噂がここに来て大きな意味を持ってくる…というわけですね。
ラストの引きがあからさまに怪しさ爆発！な感じで、２巻からの謎解きが楽しみです。
個人的な予想では、いわゆるミスリードだと思うのですが、ミステリアス現代学園ロマンスというキャッチコピーを掲げている以上、真犯人は既に登場しているのではないか？と思えてしまう罠ｗ
あらかじめシリーズ化されることが決まっていたのはタイトルのナンバリングからも明らかですが、ヒカルの願いを叶えるという本筋をしっかりとこなした上でメインキャラ達の設定説明に項数が多く割かれているので、単体での読み応えとシリーズ始動巻としての機能はバランス良く両立されていたと思います。
ぶっちゃけ、１巻では是光とヒロインズとの出会いまでが描かれた、という段階なので、ラブコメ部分についてはまだまだこれからどうなっていくのか未知数なイメージですね。
ヒカルとの行動を通じて葵の本質に触れたことで、是光も葵に惹かれていくのか、また、それを目の当たりにするヒカルはどうなってしまうのか？と、妄想は広がるばかりですｗ
というか、『帆夏、可愛いよ、帆夏！』過ぎて、自分内好感度が上がりすぎた件。
名前からして式部帆夏なので、本人がラブコメするよりも見守る立場になりそうな感じも保護欲をそそりますねｗ
常識人だけど、是光からは今のところ恋愛対象として意識されている様子もなくて空回り気味…こいつぁ不憫萌えの匂いがプンプンするゼェ！
イヤーン＼(▽~＼*))((*／~▽)／イヤーン
彼女には幸せになって欲しいな～と、なんとなく思ってしまう今日この頃ですｗ
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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ラノベクラスタで評価の高い"文学少女"シリーズでコンビを組んだおふたりが手がける新シリーズということでも話題ですね。
表紙は、タイトルにもなっているメインヒロインの左乙女葵。
小柄な割になかなか気の強い一面を見せる彼女ですが、その本性は繊細で純粋…と、なかなかの大和撫子らしさを感じさせてくれますね。
お話的には、主人公である見た目コワモテ＆不良少年のレッテルを貼られている是光の前に、学園きっての美少年である"皇子"ヒカルの幽霊が現れて…という衝撃の開幕からスタート。
不慮の事故死を遂げてしまった彼の心残りである『葵への想い』を本人に伝えるため、是光が一肌脱ぐのですが…という展開です。
自分が好きな女の子ではなく、知人が好きだった女の子へのメッセンジャーをかって出るというシチュエーションは、ラノベとしても珍しさを感じさせますが、是光とヒカルの友情が芽生えていく描写が丁寧に描かれているので、とても爽やかで青春らしい内容を楽しむことが出来ました。
死後も葵のことを想い続けるヒカルの純情さ、想いの深さが良く伝わってきて、是光と同じくなんとかそれを伝えてあげたい！という気持ちにさせられてしまいます。
一見、全く似ていない是光とヒカルですが、それぞれの境遇は違えど心の中で感じてきた思いには共通の無力感＆やり切れなさがあって強いシンパシーを感じてしまう→本当の意味で親友としての絆を深めていく様子が胸熱でした。
というか、是光どう見てもモテ要素満載なんだが…やはり男も顔が重要なのかｗ
仮に想いを伝えられたとしても、ヒカルは既に幽霊になってしまっているわけで、そこから葵と結ばれて幸せに生きることは出来ないという事実と、生前、ヒカルに素っ気ない態度で接していた葵が、実はどの様な想いを抱えていたのか？が明かされる展開とが相まって、思わず胸が詰まってしまうような切なさを味わうことができるので、泣き系純愛ストーリーモノが好きな方には特にオススメかと。
葵の事を語る時のヒカルの様子を見ていると、彼が如何に彼女のことを愛していたのか、ということがヒシヒシと伝わってくるわけですが、それが却って『ヒカルの早すぎる死』をより切なく感じさせる要素にもなっているのではないかと思います。
思わず、彼の死なずに済む世界があって、ふたりが仲良く幸せに暮らしていければ…と願わずにはいられない心理状態になってしまいますが、ヒカルが死んだ時の状況が記憶喪失状態となっているため判らない、というのが大きなポイント。
彼の死が単なる事故ではなく、誰かの思惑によるものだったとしたら？という噂がここに来て大きな意味を持ってくる…というわけですね。
ラストの引きがあからさまに怪しさ爆発！な感じで、２巻からの謎解きが楽しみです。
個人的な予想では、いわゆるミスリードだと思うのですが、ミステリアス現代学園ロマンスというキャッチコピーを掲げている以上、真犯人は既に登場しているのではないか？と思えてしまう罠ｗ
あらかじめシリーズ化されることが決まっていたのはタイトルのナンバリングからも明らかですが、ヒカルの願いを叶えるという本筋をしっかりとこなした上でメインキャラ達の設定説明に項数が多く割かれているので、単体での読み応えとシリーズ始動巻としての機能はバランス良く両立されていたと思います。
ぶっちゃけ、１巻では是光とヒロインズとの出会いまでが描かれた、という段階なので、ラブコメ部分についてはまだまだこれからどうなっていくのか未知数なイメージですね。
ヒカルとの行動を通じて葵の本質に触れたことで、是光も葵に惹かれていくのか、また、それを目の当たりにするヒカルはどうなってしまうのか？と、妄想は広がるばかりですｗ
というか、『帆夏、可愛いよ、帆夏！』過ぎて、自分内好感度が上がりすぎた件。
名前からして式部帆夏なので、本人がラブコメするよりも見守る立場になりそうな感じも保護欲をそそりますねｗ
常識人だけど、是光からは今のところ恋愛対象として意識されている様子もなくて空回り気味…こいつぁ不憫萌えの匂いがプンプンするゼェ！
イヤーン＼(▽~＼*))((*／~▽)／イヤーン
彼女には幸せになって欲しいな～と、なんとなく思ってしまう今日この頃ですｗ
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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