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終末ノ再生者1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2016年11月19日 18時13分13秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『終末ノ再生者I.ワンハンド・マテリアル』(河端ジュン一先生原作、むつみまさと先生イラスト)が発売中です。

電子書籍版を買ったので写メ画像が無いですが、表紙は、ヒロインのカノンと主人公の有斗。
ロリ美少女のキスで目覚めるとか、男のロマンの王道ですわ!!(;゚∀゚)=3ムッハー

お話的には、持ち前の正義感から鉄骨の下敷きになりかけた少女を救い、代わりに自分が死んでしまった主人公の有斗。
しかし、はるかな未来、奇才と呼ばれる美少女・カノンによって蘇らされた彼は、最強のホムンクルスとして、世界を崩壊させる力を持った天使との戦いに巻き込まれることになって……という転生バトルラブコメ展開です。

転生によって得た無敵の力で世界を救うという、これぞ物語の主人公!!的な要素が満載で面白かったです。
魅力的な美少女達とイチャイチャしたり、いかにも悪そうな敵&組織が暗躍していたりと、少年心をくすぐる展開はテンプレ気味ですが、己の気持ちに嘘をつかずにアクセルベタ踏みで駆け抜けていく有斗&カノンの姿が眩しく、絶望的な状況に追い込まれても色褪せず輝き続ける若者たちの熱気を感じさせてくれて好印象でした。
世界規模の災厄が起こって大人が全滅という設定や、そこから十数年の間に魔術&錬金術が劇的に進歩するといった世界観は、はじめは若干非現実的に思えましたが、物語の核心部分としっかり絡み合っていて、終盤に近づくに連れて説得力が増したので良かったです。
また、相反する2つの力と考え方の狭間にありながら、最初から最後までブレずに信念を貫き通そうとする有斗は典型的な主人公、救世主として描かれていてとても頼もしかったです。
最強の脳筋でゴリ押しするのかと思いきや、事件の真相を推理分析して解決に導く頭脳派な部分も見せてくれたのがポイント高し&伏線を伏線と思わせない意外性がお見事でした。

過去の事件が元で病的なまでに自己犠牲心が強いのは、人間本来の感情面から見るとかなり歪ですが、魔術サイドの秘蔵っ子であるもうひとりのヒロイン・アリスとの心の交流が丁寧に描かれる際に、有斗だからこそ彼女の心を見誤らず、正しく理解することが出来たのだなぁと思うことが出来たので満足度が高かったです。
もっとも、転生や天使との戦いに大きなショックを受けたり葛藤したりすることもなく、たった数日で現在の状況に順応してしまうのは、普通の男子高校生のメンタルとしては強靭過ぎる気がしますし、学園の保護があるとはいえ、世界を左右するほどの力を個人に委ねるのは、人類存亡の危機にある世界観とは矛盾するように思えたのも事実。
ただ、登場人物を極力絞り込み(学園が舞台なのにクラスメイトもほぼ名無しモブのみというあたり徹底されてるw)、世界観にまつわる独自の設定や用語に関する説明が多い(厨二っぽさも高め)本作をテンポ良く読み進められるようにする配慮と考えればありかなと。

ラブコメ的には、生みの親でもあるカノンが、表面上はツンに見せつつも最初から好感度高めかつ時折母性を感じさせる存在(これがバブみというものかw)であるのに対し、最初はライバル意識が高かったアリスは、バトルとデートを経て一気に惹かれていく(ピュアさ加減で言えばむしろこちらのほうがロリ)という両手に花で(・∀・)ニヤニヤ
性格は違えど、健気な頑張り屋という部分は共通で、有斗ならずとも守ってあげたくなりますね。
お約束なシーンにぴったりな挿絵が挿入されるのも、欲しいところに欲しい絵が!という感じでありがてぇありがてぇ!
有斗をめぐる三角関係が今後どうなっていくのか楽しみ。

物語の発端であり、核心とも言える部分の謎については伏せられたままですし、魔術サイドと錬金術サイドの対立は今後も続いていきそうで、完全な平和を取り戻すまでにはまだまだ時間が掛かりそうですね
学園を拠点とする関係上、有斗達のカバーできる範囲には制限がありそうですが、ヒロインふたりはもちろん、世界もまるっと救ってしまうような活躍をしてくれることに期待♪


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。



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