文学少女と死にたがりの道化（ピエロ）コミック版１巻の感想レビュー

スクウェア・エニックスから人気ラノベのコミカライズ作品、『“文学少女”と死にたがりの道化（ピエロ）』（野村美月先生原作、高坂りと先生作画、竹岡美穂先生キャラクター原案）の１巻が発売中です。
このライトノベルがすごい！誌上でランキング１位に選ばれた作品の漫画化という事で話題ですね。
さらには劇場アニメ化も決定と、その人気は未だにとどまるところを知らないといった感じです。

表紙はもちろん“文学少女”こと遠子先輩。
この巻では、本をちぎって食べてしまう妖怪である彼女と、今でもまだ高校生ながら、過去に“天才美少女作家”として本を出したこともある主人公の少年、心葉との出会いや、ちょっと変わった日常が綴られています。

お話的には、ある日、後輩の女の子である千愛の恋路に協力する事になった心葉と遠子先輩は、奇妙な事実を発見する…という原作１巻の前半部分を収録。
名作小説を味で例える本作独特の恒例シーンも遠子先輩のうっとりとした表情と合わせてイラスト化されていて良い感じです。

なぞの人物のモノローグ部分には、原作の文章を多めに引用して雰囲気を再現しており、いかにも文学少女シリーズだなという風にまとめていてニヤニヤでした。
ほかの作品ならキャラクターのイラストが多い方が喜ばれる所でしょうが、このシリーズに関しては文章の巧みさを上手く生かすやり方のほうが作品の魅力をあまさず伝えられそうな気がするので歓迎といったところでしょうか。

また、人気キャラのななせも勿論登場！
素直になれないツンデレのツンパートをばっちり収録と、彼女のファンの期待に応える事も忘れていないのが好印象でした。
ミステリアス学園コメディと銘打つ本シリーズなので、今後の謎解きシーンにも期待できそうです。
普段つかみ所のない遠子先輩が、名探偵もかくやという推理を披露する後半部分が今から楽しみです。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。


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