はじめの一歩８７巻の感想レビュー（コミック）

講談社から『はじめの一歩』（森川ジョージ先生原作）の８７巻が発売中です。

アニメが放映されている事でも話題ですね。
前巻から引き続き宮田対ランディーの試合が繰り広げられる展開ですが、あれだけ宮田有利の状態からランディーがどう立ち回るのか？が見所です。

対宮田戦をどう戦えば勝てるのか？という一つの答えがランディーによって見せられようとするのも熱ければ、その上を行くためにMAXスピードを上げ続けることで対処する宮田が更に熱い！という、男同士のプライドをかけた殴り合いは必見です。

２人の心理的な駆け引きや、限界ギリギリでの技の応酬など、ボクシングの醍醐味と言える部分の面白さを登場キャラ達のセリフでわかりやすく解説してくれるのが相変わらず見事です。
説得力のある試合運びと、それを表現する躍動感あふれるイラスト。
また、登場キャラそれぞれが持つ『戦いに対する姿勢』が際立っているの事がこの作品の魅力であり、長い間数多くのファンに支持される理由だと思います。

特に、宮田というキャラは自分のスタイルに誇りを持ち、それを強さに直結させることが出来るタイプの人物として描かれている分、戦いに対する姿勢も驚くほどストイックな訳ですが、そんな彼の全力全開がどれほどのものかが、この８７巻を読めば判ると思うので、ファンの方は是非、お読みになってみて下さいませ。