gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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とある魔術の禁書目録第11話『妹達(シスターズ)』の感想レビュー

2008年12月14日 15時35分53秒 | とある魔術の禁書目録&超電磁砲
『悪い、今の今まで、お前が死んじまったんじゃないかって思ってたんだ・・・良かった。なんともないみたいだし。』
(その時、俺はまだ気付いて無かった・・・。この妹の存在が、何を意味するかを。)
ミサカに隠された真実とは何か?が、少しずつ明らかになっていくお話です。

『問題です。この俺、アクセラレータは、果たして、何をやっているでしょう?』

『・・・反射?』

『残念。惜しいけど、俺の本質とは違うんだよねぇ?答えは、「ベクトル変化」。運動量、熱量、電気量、あらゆるベクトルは、俺の皮膚に触れただけで変更可能。デフォじゃあ反射に設定してあるけどなぁ?・・・それでは敗者復活戦の問題です。俺は今、血液の流れに触れている。これを逆流させると、人間の体はどうなっちまうでしょうか?正解者には安らかな、眠りを・・・!』

銃撃もビリビリも通用しない一方通行に、ミサカはなすすべ無し。
反射は完全に相手に向けてはね返すだけですが、ベクトル自体を操れれば触ったものの力の強さに関係なく、思いのままに軌道を変化させることが可能というわけですね。
学園都市最強の名に恥じない実力の持ち主であることが良くわかります。
ただし、性格の方も最凶!
相手の感情など知ったことではないという唯我独尊の雰囲気が印象的です。
今まで完全に悪役っぽいイメージの敵が、序盤のステイルぐらいしか出てこなかったですから、インパクトは大きいですね。

『あいつ、どこ行ったんだ?』

猫飼育用の本をゲットした上条さんは、待たせていたミサカを探して路地裏へ。

『・・・!ミサ、カ?』

そこにあったのは変わり果てたミサカの姿。
やはりアクセラレータによって止めを刺されてしまった訳ですね。
ついさっきまで仲良く話していたミサカだけに、上条さんが受けたダメージは相当なものだったのではないでしょうか。
あまりにもショックな出来事が起こると考え事が出来なくなるとよく言いますが、とりあえず能力絡みの事件であることを警備委員(アンチスキル)に通報し、放心状態になる上条さん。

『もしよければ、現場に同行してもらいたいんだが・・・。』

『・・・行きます。』

ミサカを襲った犯人は誰なのか、それを知るために現場へと再び進入します。
知り合って間もないとは言え、何とか真実を突き止めようとする上条さんの意思が見て取れますね。
現場に向かう途中、片方だけ脱げたミサカの靴が映っていたりと、徐々に近づいていく一行でしたが・・・。

『・・・え?あ、いや、ここに死体が、あった、ハズなんですけど・・・。』

『君、ここには何も・・・。』

『本当に、本当に人が、死んでたんです・・・。どうなってるんだ?どうなってるんだよ、くそっ!』

行き着いた先はもぬけの殻。
血の跡も何もかも、完全に痕跡らしきものが見当たりません。
警備員2人も訝しがりますが、上条さんの見間違いか、いたずらではないかと思っているような感じでしたね。

1人奥へと進んだ上条さんは、そこで1人の見知った影と出会います。
肩に大きな寝袋を担いだその少女は、間違いなくミサカ。

『どういうことだ・・・?』

『申し訳ありません。「作業」を終えたらそちらへ戻る予定だったのですが、と、ミサカははじめに謝罪しておきます。』

『お、おい、ちょっと待て。お前は御坂妹で、良いんだよな?畜生、結局なんだったんだ・・・?悪い、今の今まで、お前が死んじまったんじゃないかって思ってたんだ・・・良かった。なんともないみたいだし。』

『・・・?ミサカはキチンと「死亡」しましたよ?と、ミサカは報告します。』

いきなり不穏な発言をしだしたミサカ。
心の底から彼女のことを心配していた上条さんのナチュラルスマイルも、持続したのは数秒程度だったのが皮肉ですね。
セリフ以外での心理描写も細かくてグッジョブ!だったのですが、事態はより重たいものへ。

『お前・・・一体、何、抱えてんだ?』

『・・・あなたは「実験」の関係者ではなさそうですね?と、ミサカは確認します。』

『その寝袋に入っているのは・・・。』

「実験」というキーワードが気になりますが、ここではあとまわし。
更に問おうとする上条さんでしたが、返答は横手から現われた人物からのものでした。

『妹達(シスターズ)ですよ、と、ミサカは答えます。』

もう1人、ミサカそっくりな人物が登場。
まさか三つ子?と思いきや・・・。

『黒猫を置き去りにしたことについては謝罪します。と、ミサカは告げます。』

『ですが、無用な争いに、動物を巻き込むことは気が引けました。と、ミサカは弁解します。』

『どうやら、本「実験」のせいで、無用な心配を掛けてしまったようですね。と、ミサカは謝罪します。』

『ここにいるミサカは全てミサカです。と・・・。』

(・・・なんなんだ、コレ・・・?)

後から後から同じ容姿のミサカたちが出現。
大勢のミサカに囲まれて、訳がわからなくなってしまう上条さん。
どこかホラーめいた展開に寒気がしますね。
魔術絡みでない、普通の日常の中に突然現われた非日常、というインパクトが大きかったですね。

『あなたが今日まで接してきたミサカは、シリアルナンバー10032。つまり、このミサカです。ミサカは電気を操る能力を応用し、互いの脳波をリンクさせています。他のミサカは10032の記憶を「共有」させているに過ぎません。と、ミサカは追加説明します。』

少なくとも同じ姿形をしたミサカがあと1万体以上いることが明らかに。
某シスプリの12人でもびっくりでしたが、間違いなくライトノベル・アニメ・ゲームなどのジャンル中、最多の妹数を誇る作品にww

『お前は・・・誰なんだ?』

『学園都市で7人しか存在しないレベル5・・・御坂美琴お姉様の量産軍用モデルとして作られた体細胞クローン・・・「妹達(シスターズ)」ですよ。と、ミサカは答えます。』

科学技術の発達した学園都市では、クローン技術も異常に発達しているのでしょう。
・・・倫理観はともかく。

『お前は、何をやってるんだ?』

『ただの「実験」ですよ?と、ミサカは答えます。詳細は機密事項となっているため説明出来ませんが、とにかく事件性はありません。と、ミサカは弁明します。本「実験」にあなたを巻き込んでしまったことは、重ねて謝罪しましょう。と、ミサカは頭を下げます。・・・では、ネコをお願いします。』

ミサカが1人死んでしまったことも、彼女達の言う「実験」内ではたいした出来事ではない様です。
感情を見せずに淡々とかたるミサカが作り物めいて怖いですね。

(実験?軍用?もしかして、あいつはこの事を知ってたっていうのか?)

妹達が立ち去った後、上条さんが真っ先に気にしたのは、本物の美琴のことでした。
この実験に美琴がどの様に関わっているのかは、今後の重要なポイントだと言えるでしょう。

『焼肉のおこげに含まれる成分・・・実は発ガン性物質。』

ところ変わって小萌先生の自宅では、絶賛居候中の姫神が小萌先生と焼肉パーティー。
小萌先生の面倒見の良さが伝わってきますね。
屋根は応急処置されただけでしたがww
なぜかインデックスも加わって賑やかに・・・でも本編には全く絡まず出番はコレだけ。
説明自体も少なめで、扱いが(汗)

(あいつに会って、どうしようっていうんだよ。人1人平気で殺すほどの、おぞましい実験の内容を聞こうって言うのか・・・?)

第7学区の常盤台中学学生寮に辿り着いた上条さん。
中学生の女子しかいない寮に入り込むなんて、高校生の男子にはハードルが高すぎる気がww
実は黒子が相部屋だったと判明し、部屋で美琴を待つことに。
美琴のベッドで思う存分残り香に包まれたりと、フリーダムな黒子の様子がテラカワユスww

『それであなたは、「普段からお姉様と頻繁にいさかいを起こしている殿方」でよろしいんですの?』

『ん・・・?』

『違うならそれで構いませんの。お姉様の支えとなっている方のお顔を、少しばかり拝見したいと思っただけですから。』

上条さん本人は心当たり無しといった感じですが、どうみても上条さんのことに違いなさげですね。
支えという言葉の意味がなんなのかまではわかりませんでしたが、美琴にとって上条さんは思った以上に必要な存在であると想像できます。
抜け目のない黒子のことですから、なんとなく認めたくはないものの、上条さんこそが美琴の支えであると予想しているかもしれませんね。

寮監の巡回があるということで、美琴のベッドの下に隠れるように指示(というより無理やり押し込まれたww)された上条さんでしたが、そこでぬいぐるみを発見。
ファスナーの中に何かが隠されていると気付いて物色してみると、中からはある計画書が。

『-量産異能者(レディオノイズ)「妹達」の運用における「一方通行」の絶対能力(レベル6)への進化法-』

と書かれたその紙には、驚愕の事実が。

『ツリーダイアグラムを用いて予測演算した結果、絶対能力者「レベル6」に到達できるものは1名のみと判明。特定の戦場を用意し、シナリオ通りに戦闘を進めることで、実戦における成長を促し・・・なめやがって!』

実験の内容に激怒する上条さん。
詳しくは次週に語られると思いますが、ミサカがアクセラレータと戦っていたこと、そして殺されてしまうということも、全てはあらかじめ決められていたことだったというわけですね。
いまだ存在しないレベル6という絶対能力を持った存在を生み出すため、世界最高の演算能力を持つコンピューターである樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)が導き出した結論に沿って、非人道的な計画が進められている、と。
前回のお話ではツリーダイアグラムを信じていない雰囲気だった美琴でしたが、自分自身が深く関わっていたことが明らかにされました。
やはり、上条さんを巻き込みたくなかったような感じですね。

(どこだ・・・どこにいるんだ?)

計画書に記された目印から、美琴は今も学園都市の中で何かをしているに違いないと考えた上条さんは、とりあえず街中を探し回ることに。

(風が吹いてないのに、プロペラが回ってる・・・?風力発電は、プロペラを回すことで電気を発生させる・・・。逆に、電気を浴びせることで、プロペラは回る?あいつの体からは、常に電磁波が出ているはずだ。ということは、あれを追っていけば!)

上条さんの推理力は名探偵クラスですかww
窮地に陥っても、持ち前の冷静な判断力で切り抜ける・・・というのは主人公らしいですが。
その先には思いつめた表情の美琴が・・・って、セリフ無しですか(泣)
今回はミサカの出番が多かった分、他のキャラたちがチョイ役になるのもやむなしという感じで残念でしたね。

次回、第12話、『絶対能力(レベル6)』

美琴が何を思って行動しているのかが見所ですね。
場合によっては上条さんと戦うことも?という雰囲気ですが、どうなってしまうか必見です。




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