くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

Go To 屋久島(5)10月7日(水)せまりくる台風14号

2020-12-15 22:34:38 |  旅行
益救神社
「おかげさまで、3日間のダイビングを無事終えました。
これから帰ります。また来年、お参りにきます。」

…と、けさも益救神社参拝。
この第二鳥居から拝殿の間に足を踏み入れると、何かに守られているように感じ、日ごろの憂鬱や不安もどこかへ消えてしまう、真にパワースポット。

けさは曇り、堤防越しの宮之浦川河口が、いつになくザバザバいっている。
台風14号は、屋久島に向かってくるらしい。


みやかふぇ
ゆうべは向かいの「ルージュ」で朝食を、と思っていたが、結局けさも、「みやかふぇ」で朝食。

どうしても、ハンバーガーが食べたかった。
ビーフバーガーといっても、パテではなく、薄切りの牛肉をサンドしてあって、いい意味で裏切られる。
このお店のお手製感あふれるメニューがとても好き。

そして、民宿に戻ったら、落ち着く間もなく、空港への送迎が1時間間違えて早く来たので、さっさと出発。
JAC3740便、屋久島09:55、鹿児島10:30→NH624 鹿児島11:20 東京13:00と乗り継いで帰るのだ。

宮之浦から屋久島空港への道中、時折見える海は、黒く、うねっている。
きのうでダイビング終了、きょう帰るスケジュールは、ある意味、ラッキーだったわけだ。

JAC3740便、屋久島09:55、鹿児島10:30
空港に着いたら、搭乗予定のJAC3740便には、「天候調査中」の表示。
離島便にはつきものさ、くらいに思う。
早く着きすぎたので、しばらく時間を持て余し、保安検査場がオープンしたら、先頭きって通過。
待合室のベンチで、スマホみたり、外をぼーっとながめたり、ついているテレビを見るともなく見たりしながら、なかなか折り返し便が来ないな~、少し遅れてるのかな~、なんて思って待っていた。
しばらくすると、視界の右側に鶴丸が現れ、そして、その鶴丸がすぐに左斜め上に上昇するのが見えた。
まぢか!?
パイロットは着陸を試みたが、タッチダウンできなかったのだ。
屋久島の小さな待合室の窓から、それは一瞬のことだった。

はじめて見たGo-around。
皆、その光景を見ていなかったのか、ざわつく様子もなく、空港職員は粛々と保安検査を続けている。
それから何分かたってから、到着便について、「上空で天候の回復を待ってます」というアナウンスが流れた。
がんばって、安全に降りてきて~!!
風よ静まれーーー!
ゴーアラウンドと旋回で、今上空にいる人たちは気分も悪いだろうし、鹿児島に帰ったら、かわいそう、なんてまだ他人事。
で、さらにだいぶたってから、「使用機材は強風のため鹿児島に引き返しました」、そして「振替か払い戻し手続きをします」とのアナウンス。
あっそう…

誰よりも先に待合室入りし、前方のベンチに座っていた私がロビーに出たときには、ブービーだった。
願わくば、次の11:35発の便に振り替えてほしいものだが、空港に着いたときから2便めは満席表示だった。
午後便には空きはあるけれど、今、前に並んでいるひとたちを全部割り振ったあとでも、最終便までのどれかに乗れるだろう。
屋久島-鹿児島がたとえ最終便になったとしても、鹿児島‐羽田の最終便には間に合うわけだし、でも、どうやって時間つぶそう。
いや、今鹿児島に引き返したってことは、これから台風が接近してくるわけだし、このあとの運航も怪しいな…と思案しているうちに、JACの職員が、順番待ちのわれわれにプリントを配りにきた。
プリントには、鹿児島空港までの所要時間は4時間、料金は11,000〜24,000円、港までのバスと高速船トッピー・ロケットの時刻表、そしいて高速船は各便100席以上の空席ありと書かれている。
料金が11000~24000円というのは、陸路の移動をタクシーかバスかで変わるというところだが、24,000の数字に拒否反応。
絶対振り替えてもらおーっと。
でも、トッピーは、午前中は通常運航、午後は未定という。

「すみません、次の便は満席ですよね?」とプリントを配っていた若男子に尋ねると、「アプリでチェックしてみてください。アプリで空きがあれば、それが最新情報です」というので、アプリでチェックすると、「あ!1席ある!」
「それがあれば振替できます!」と言われたものの、私の前には、10人以上が並んでいて、私の番まで、その1席が残っている保証はない。
午前中のトッピーは、宮之浦発10:45。
きょう確実に東京に帰れるのは、これに乗ることだ。
時計は9時45分。
屋久島空港から宮之浦港へゆくバスの出発時間は9時54分。
時間がない!
飛行機もトッピーも、午後の運航は、天候しだい。
台風14号が接近する今、悪くなっても、良くなることはないはず。
え~い、急がば回れ!もう、トッピーだ!

行列を抜けて、宮之浦ゆきのバス停に急ぎ移動。
ほどなくバスが来て、乗り込むと、さっき送ってもらってきた道をもどる虚無。
さらに、乗ってから気づいたけれど、財布には1万円札しかない!
1000円札までしか両替できないバスなのに、やっちゃった…。
でも、もう乗っちゃったし、降りるのは終点だし、なんとかなるさ。

宮之浦港に着くと、みんなが、整理券と代金投入のシステムにもたついている間に、カニカニ前へ進み出て、運転手さんに、「1万円札しかなかったんで両替してきていいですか? 折り返し何時発ですか?」と聞いてみる。
すると、「すぐ回送になります。」ってことで、ひぇ~!!!!
「すみません、戻ってくるんで、先に、乗船手続きだけさせてください!!!!」と言い残してターミナルへダッシュ。
乗船券買わなくっちゃ、って走るけど、ここも長蛇の列で、まだまだ順番はこなそう。
売店で縄文水でお金くずしてバスに走り、無事、バス代500円の支払い完了。


TOPPY2 111便 屋久島1045 鹿児島1235
ふたたびターミナルへ戻り、トッピーの乗船券を買えたのは、定刻4分前。
出航間際なので、カード決済はできないとのことで、現金払い。
乗船券の当日購入は9,200円。
JACは7,950円だったし、トッピーだと、空港-港のバス代500円、鹿児島市内から空港へのバス代1,300円もかかるので、高いものについたぢゃないの。
座席はすでに通路側しか残っていないとのことで、2階のB21って席だった。
とはいえ、船内には十分な空席があって、密にはならなかった。


Eddie is gone,,,
トッピーは、防波堤手前で浮き上がるときだけ、若干衝撃があったものの、台風接近のわりには、航路上大した揺れもなく。
船内ではTBSが映っていて、つまんないし、寝ようかな~、と思っていたところに…
「エドワード・ヴァン・ヘイレンさん死去」のニュース。
信じられない。
エディがニコニコと白黒ストライプ入りの赤いギターを弾き、シンセを弾く姿が、くっきりと目に焼きついている。
ヴァン・ヘイレンのMTVを見て育ってきた私にとって、エディこそがギター・ヒーロー。
ものすごい喪失感が襲ってきた。
学校に行きたくない日には、景気づけに「JUMP」を聴いて、出かけたくらいだ。
微笑みのギタリスト、エディ。
エディロスでじめじめとした気持ちとは裏腹に、鹿児島に近くにつれて青空が広がってきた。

鹿児島本港につき、船を降りると、記憶にあるトッピー乗り場界隈と、なんか感じが違う。
今はコロナの影響で、鹿児島本港から空港ゆきのバスがなく、まずは、空港リムジンの出る天文館まで移動しないと。
天文館までゆけるタクシーのりばもバスのりばも長蛇の列だし、ここは節約。
去年は、ホテルからここまで10分くらいで歩いてきた。
天文館のバス停まで行ったって、15分くらいだろう。
うろ覚えで、こっち!と、歩き出す。

それにしても、いい天気。桜島がよく見える。

でも、なんだろう?
この野っ原。
去年はドルフィンポートの下を通って来たけど、ドルフィンポートがないし、違う港?
なわけないよな…。

あとになって知ったことだが、ドルフィンポートは3月でクローズして、もう更地になっていたのだ。
仕事早!

ドルフィンポートがなくなったことを知っていればよかったけれど、記憶の中の景色と違いすぎて、途中からGoogle Mapにナビさせたら、なんかややこしいことになり、さらに、天文館のアーケードにはバス停がありすぎて、けっこう時間がかかってしまった。
遠回りしたみたいだけれど、おかげで五代様!

三浦春馬の「天外者」見たいなあ。


ところで、アース山口はGo Toトラベルでとっても安かったけれど、それでもGo Toの地域共通クーポンを2,000円もらっていた。
でも、屋久島内で使えるところがあまりなくて、くしくも、1000円円をリムジンバス代にあてることに成功。


鹿児島名物 クレープの自販機
そして、天文館のバス停といえば、クレープの自販機だ!

去年は売り切れだったけれど、きょうはある、ある!

物珍しさもあるけれど、なんて訴求力のある自販機。


念願のクレープ、その名も「イタリアの風マスカルポーネチーズ」、250円。

バス待つあいだいに、ペロリ。
クリームずっしり、よく冷えていて、とってもおいしい!

クレープは、ワンカップの瓶みたいなのに入っていて、空き瓶は自販機横の牛乳瓶ケースみたいなのに返すシステム。
またいつの日か、再会したい。


山形屋のかたやきそば
バスが天文館を出たときには、車内余裕があったが、鹿児島中央駅で満席、密になった。
1時間で空港に着き、鹿児島空港着いたら、遅ランチ。
きょうは鹿児島のソウルフード、山形屋のかたやきそばにした。

麺といい、あんといい、ものすごーくおいしいわけではないけれど、なぜか食べたくなる不思議なメニュー。


JL650 鹿児島16:25 羽田18:00
ANAは夜まで便がないので、出費は痛いが、JALで帰ることにした。
使用機材は、「みんなのJAL2020ジェット2号機」。


離陸すると、台風の影響か、よく揺れる。
機上で見る虹。


まったく、にっくき台風14号。
こやつさえいなければ、ゼロ戦サンセットリベンジもできたし、無駄な出費もしなくてすんだのに。
それでも、JACも、トッピーも、鹿児島‐屋久島間の午後便はすべて運休したと知り、トッピー・ロケットを選んだ決断に誤りはなかったと、なんだかほっとした旅の終わり。

これも益救神社の御加護にちがいない!

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