くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

雨、雨、雨

2009-02-26 23:16:59 | Weblog
最近、マレーシアの「Hujan」というオルターナティブ系バンドを気に入っている。
今っぽさと、けだるさと、適度な不健康さと、シンプルでかつしゃれたメロディーラインが私の好みなのだ。
You Tubeやimeemでひんぱんに聞いている。
バンド名のHujan、ふじゃんというマレー語は、雨を意味する。

でも現実の雨は嫌いだ。
雨は降らなければ困るけれど、今週は、もう本当にうんざり・・・。
月曜日から雨か曇りの日ばかりが続いている。
しかもきょうなんて東京だけに晴れマークがない。
天気が下り坂になると、気温があがるものだが、それもない。

4日も太陽が出てこないと、気分も晴れない。
こんなときは、次はいつ行けるかわからない南の海を思って現実逃避だ。
もうソメイヨシノと春の暖かい日差しを通り越して、熱帯の強い陽射しを浴びたい。
そして昼下がりの明るい水中で、強い太陽光を感じたい。

太陽とアオウミガメ。


太陽とギンガメ。


水深3mで、太陽光を浴びて色濃いキンギョハナダイ。


こんなごくありふれた景色でも、今すぐには手に届かないだけに、恋しくなってしまう。
無情にもそらジローは、明日も雨の予報。おまけに来週も寒~い1週間だそうだ。
ちっとも暖冬じゃない。
暖冬がはずれたのと同じように、明日の雨も、来週の寒波もはずれてしまえばいいのに、なんて思っている寒い冬の1日。

ジンベイ

2009-02-25 22:10:59 |  ダイビング
かれこれ5年ジンベイザメを見ていない。
そろそろジンベイザメ欠乏症になってきたなぁと思っていたところ、日曜日からKKでジンベイが出ているらしい。
今すぐKKに飛んでゆきたい。でも私はセレブではないので、そんなことはできない。
早くエア・エイシアよ日本にやってきておくれ・・・。

KKのジンベイは、2~4月のどこか1週間だけ、って感じの年が多いようなので、狙っていくのは困難だ。えびさんたちを食べつくすまでのKKご回遊といったところだろうか。

ドンソル、ラ・パス、モルディブ・・・ジンベイ高確率のところにゆく、という手もあるが、願わくば、私がダイビングを引退するまでには、KKかシパダンで一度、ジンベイに遇いたいものだ。

ボルネオ・グリーン

2009-02-15 23:44:42 |  旅行
シパダンへゆくときは、いつもはKKからタワウへ飛ぶが、先日はKLからタワウゆきの便に乗った。

ボルネオ上空に入ってからも、KLからタワウの便は、KKからの便がキナバル山の近くを飛行するルートとはちょっとちがっていた。
KLからはずっと眠り続けていたが、目がさめると、遠くに小さくキナバル山が見えた。

タワウに近づき高度がさがると、ボルネオ・グリーンの大地が広がる。
泥んこの蛇行した川が見える。
民家もなさそうな、ひたすらジャングル、レイン・フォレストだ。


飛行機はいちど海の上に出て、左手にはタワウの町。
このにごってぬるそうな海が、東南アジアの町を感じてうれしい。


そしてタワウ空港着陸直前は、一面のココナッツツリー。
この生き生きとしたボルネオ・グリーンがたまらない。

インペリアル・インターナショナル・ホテル コタキナバル

2009-02-08 23:03:02 |  旅行
インペリアル・インターナショナル・ホテルに泊まった。
センターポイントの裏のワリサン・スクエアにあり、場所が便利なのだ。

同じワリサン・スクエアにあるラディウス・インターナショナルは、エレベーターが
他のテナントと共用だが、こちらのエレベーターはホテル専用だ。

部屋のカテゴリーは、コートルーム、スタンダード・スーペリアー、スーペリアー、
スタンダード・デラックス、デラックス、スーパーデラックス、スイートとある。

ちょうど真ん中のスタンダード・デラックスにした。

またも部屋から正面のビューは、メリディアンとワリサン・スクエアの屋根。
左手には、海、ガヤ島、フィリピン・マーケットの屋根。



右手にはセンターポイントごしに、朝はキナバル山の頭が見える。



だけどガラスにはヒビがはいっていて、とーっても汚れてる。
でもこれだけ窓が大きいと、明るく、広く、部屋の感じはけっこうよい。

ベッド。



テレビとライティングデスク。
ホテルの無線LANも使えるし、壁のLANポートで有線接続もできる。



ミニバーコーナー。中の冷蔵庫はカラなので、持込したものをらくらく入れられる。
ミネラルウォーター2本、ネスカフェ2パック、サバティー2パックが1日分のコンプリメンタリー。



クローゼット。セーフティボックスあり。使い捨てスリッパ、バスローブあり。



バスルーム。シャワーブースとトイレが、洗面台をはさんで別れている。
バスタブはない。

固定式のシャワーは大きい。ハスを思い出す。稼動式シャワーノズルもある。湯量は抜群。



最近のホテルによくある四角い洗面。



トイレ。




ガラスが汚いだとか、バスタブがないだとか、冷蔵庫はカラだとか、中途半端なオーシャン
ビューとか・・・。中途半端な予算でホテルを選んだ結果のようだ。
2007年開業ということだが、このクラスのホテルについては、すぐに汚れてしまうようだ。
ガラスのヒビといい、バスルームの床の汚れが取りきれないといい、やはり材質が安いのか。

KKを右往左往する私にとってはありがたい立地で、特に可もなく不可もなく、なホテル。
ただ、外に出ればワリサン・スクエアのマッサージの客引きがやってくる。無理には勧誘
しないが、「まっさ~じ」と長時間握っていてぶにゅぶにゅになったチラシやらを渡される。
いったいワリサン・スクエアにマッサージ店は何店あるんだろう。来るたびごとにふえている。
ワリサン・スクエア自体、飲食店もこじゃれていてKKらしさが薄いし、あんまりおもしろくない。
どうせ毎日町のはしからはしまで歩くのだから、次は違うところにしようかな。

社会科見学 コタキナバル市魚市場

2009-02-03 10:34:33 |  旅行
朝7時からじゃらんじゃらん、KKの市場へいってみる。市場は17時頃までやっているが、市場の活気と品ぞろえは朝に限る。

青果市場には今、マンゴ、マンゴスチン、ランブータン、そしてドリアンと、好物の季節物フルーツが並んでいて目の毒。

以前はハイアット側に肉や魚市場があったが、今はフィリピノマーケット側に移動していた。魚市場が通りから入りやすい場所になっていたので、入ってみた。生臭く、びしょびしょな足元だが、かまわずどんどん入ってゆく。ダイバーは魚市場で楽しめる人って多いと思う。私もそうだ。去年もセンポルナの小さな魚市場でも、じゅうぶん興奮した私たちなのであった。こちらのフィッシュ・マーケットは、日本の魚市場のような忙しさはなく、ゆったりしている。



バラクーダ、ギンガメアジ・・・。シパダンでの仲間達が、みな変わり果てた、いや、命果てるとも、かわらない活きの良い姿でならんでいる。ロウニンアジだけは頭を落とされ変わり果てていたけれど。キハダマグロ、カツオなど紡錘系のやつらはぶりぶりっとしていて、見てるだけで楽しい。

市場の人たちは、皆口々にカニだ、エビだ、買ってけといっている。無理にきまってるでしょ。



チャイニーズのおじさん二人の店の前を通ったら、バラクーダをすすめられた。バラクーダはシガテラ毒があると聞いているけれど、市場にはたくさん並んでいる。そういえばはじめてシパダンに行ったとき、ボルネオダイバーズのボート小屋で出発を待っていると、干物売りのおばさんがバラクーダの干物をひっさげてみんなでびっくりしたことを思い出した。この私がいつもトルネードで見てる横縞模様なやつらは、毒はどうなんだ。「見てるだけで、買うことはできないの。」と告げると、「ホテルに泊まってるの?」と、何も買わない見学者であることを承知しつつ、ひまつぶしにあーだこーだ言ってくる。「バラクーダって、いくらするの?」とたずねると、「1キロ9リンギットだよ。」だそうだ。「バラクーダって1本だいたい何キロくらいあるの?」ときいたら、「4キロくらいだね。」とのこと。おじさんたちに、「隣のシイラもよーくみてゆきなさい。」、と言われ、しいらの平べったい顔を凝視。



他のところではギンガメが積み重なっていた。ギンガメはマレー語でikan putih(ikanが魚、phtihが白)と言われるだけあって、水揚げされた奴らは、水中でのギラギラ感があまりなく白っぽい。モルディブやパラオでローカルが釣り上げたギンガメは結構ギラギラしていた気がするけれど。ギンガメもキロ9リンギット、ギンガメは1本1キロちょっと。



いったいシパダンでは何リンギットのバラクーダとギンガメを見たんだろう、とついつい思ってしまう。市場を歩いていると、魚、米、ココナッツフレーク、野菜、フルーツ・・・新鮮な食材を買い集めて、調理したくなってしまう。たまにはコンドに泊まって、自炊しようかな。

サバハンカット 126円

2009-02-03 00:09:51 |  旅行
海水と紫外線でパサパサなうえに伸び放題な髪の毛。
鏡を見るたびに、広がった髪の毛に、もう、うんざり。
KKにいながら、どうしてもすぐに髪を切りたくなった。

とりあえず見た目がまとまりさえすればそれでいいのだ。
若者がカットしているところに行けば、きっと日本のファッションの情報も、台湾経由の雑誌で見ているに違いない。
さーて。どこで切るか。
前に何度かカットに行った店があるのだが、外からのぞいたら、担当のナルシストな兄さんはいなくなっていた。

町にはレトロな床屋はいっぱいあるが、サロンらしいものはほとんどない。センター・ポイントからシャングリラ・ホテルへゆく通りに、いちおう、今風かなと思うサロンが1件あるが、ピンと来ない。ウィスマ・ムルデカあたりだと、昔のパーマ屋さんなイメージの店が多い。センターポイントの1階に、若い女の子がこぞってストパーかけている店があるけれど、みんな髪に板つけて、店の外の丸イスにすわられていてたりする。そんな店はいやだ。ワリサンスクエアをさがしてみたら、サロンは数件あるが、混雑してるところと閑古鳥が鳴いているところの落差が大きい。もちろん狙うは混雑してるところだけれど、そうとう待たされそう。カットとシャンプーで20~25リンギットと貼ってあるところが多い。そういえば、リトルKLと呼ばれるセンターポイントのパームスクエアの上に、美容関係のこぎれいな店が何件かあったではないか。もうあれこれ見たり、品定めをしていたら絶対に入れないので、ゆきあたりばったり、最初にぶちあたった打ちっぱなしな感じの、一応ロレアルサロンに入ってみる。

入ると気まずいことに、お客ゼロ。「あいうぉんととぅーかっとまいへあー」と言うと、「とうぇにーオーケー?」と聞こえたので20リンギットとは安いなあと思い、「オーケーら~。とうぇにーりんぎっとおんりー?」というと、「とぅえにー」とまた言うから「20りんぎっと」と噛みあわない。すると料金表を目の前に出された。とうぇにーではなく、「とれーにー」であった。トレーニーはシャンプー&カットで7リンギット。これは賭けだ。でも私は髪の毛が多いし、伸びるのも早いから、いかようにもなる。7リンギットでどういう結果になるかの興味が勝って、「トレーニーOK!」ということに。もっとも高い部類でも40リンギットとかそんなもん。

さてトレーニーはチャイニーズ。アイドル共和国に出てた頃の香取慎吾みたいで、完全にびびってるし、とても華奢だ。私の髪がダメージで乾燥しているうえに、ボリュームが多いのと、くせもある。ちょっとだけ年上の、これまたアイドル共和国に出てた頃の中居君みたいな先輩に泣きつき、中居君が私に、「どういうふうにカットしたいですか」と聞いて、慎吾に中国語で指示を出す。(※注:ふたりともSMAPとは似て非なるもの。)最初はトレーニーはおずおずとカットして、これでいいか、とか先輩に聞き、何かあると先輩が見本を示す。びびってはいたが、ひとたびハサミを入れ始めれば、なんとかなっている。

カットが終了するまでにはかなり時間がかかったけれど、見た目は東京でも違和感のない髪型に落ち着いた。カットラインがどうなのかはわからないが、伸び放題の時よりはずっといい。

そしてお会計。シャンプーしなかったので、5リンギットだけだった。今、1リンギット25.19円だ。126円で髪が切れてしまうなんて。これは表参道のサロンと訣別の時かも。


CHI,THE SPA

2009-02-02 22:36:50 |  スパ
旅のおわりに、シャングリ・ラ・タンジュンアル・リゾート&スパのCHIスパに行ってきた。

シャングリ・ラ・タンジュンアル・リゾートは、KKのリゾートホテル第一号で、大型リゾートホテルの王道を行く感じだ。ローカルは「ビーチホテル」と呼ぶ。15年前には、国際ホテルといえば、こことハイヤット・キナバルくらいだった。

ホテルに着くとさっそくスタッフに、「すぃー・へぃち・あい・すぱ、はどこですか?」とたずねるが、「?」というリアクション。Hの発音を変えて、「すぃー・えぃち・あい」と繰り返すが、伝わらない。しばしの沈黙の後、「ちーすぱ~!」と言われ、はじめてチーと読むことを知る。

CHIは「氣」となっている。そういわれれば、チーと読むのが妥当かもしれない。

CHIは、リゾート内のプラウ・バユと呼ばれる場所にあり、プールを越えると、CHIのゲートが見えてくる。



この門をくぐると、その先にスパのレセプションがある。



まず、このレセプションが広々として、豊富に水も使っていてとても素敵。



ここでまず簡単な問診カードを渡される。これは英語だ。アレルギーはあるか、血圧は高くないか、過去6ヶ月に手術を受けていないか、妊娠していないか、またその予定があるか、授乳中か、などなど。この健康に関するアンケートに加え、そのカードには、緑・白・赤・黒・黄のうちで一番好きな色と2番目の色、1日のうちで好きな時間帯は朝・昼・昼下がり・夕刻・夜のうちどれか、好きな味覚はスイート・サワー・ソルティ・スパイシー・ビターのうち1番と2番は、高温多湿・高温・寒気・ドライのうちどの気候が好きかというアンケートがある。そのカードを見て、スタッフ同士でなにやら協議ののち、セラピストさんが迎えにきてくれる。

トリートメントルームは、完全独立ヴィラ型。



それも単なる個室ではない。ヴィラのゲートをくぐると、正面に屋外バス、右手にはチェンジルーム、そして左手にトリートメントルームと、それぞれが独立しているのだ。

チェンジルームの洗面ひとつとっても、こんなにかわいい。



チェンジルームのドレッサー。手前のBOXに、アクセを入れる。



紙パンツも、こんなかわいくサービス。



メニューは、「プラウバユリトリート」という、サバのローカルトリートメントを選んだ。

トリートメントは、パンダンリーフのお茶をいただきながら、オーキッドを浮かべたフットバスではじまる。お茶もちゃんとティーポットで入れてくれて、おかわりも自由。このパンダンのお茶がなかなかよい。フットバスでは、スクラブとボディウォッシュをちゃんと使って丁寧に足を洗ってくれる。

続いてパール・ココア・スクラブ。センポルナからとってきたパールを砕き、マレーシアのココアと混ぜたというもの。香りが甘々。生のアボカドやマンゴを使うトリートメントと迷ったが、センポルナのパールってのに、セレベス海を感じて選んでしまった。

スクラブを屋外シャワーで洗い流し、バスに入る。シャワーも、セラピストさんが、適温になったのをみはからって呼んでくれる気遣いぶり。ジンジャー、ライム、レモングラスが入ったお風呂。




マッサージは「Borneo Therapy」。サバのカダザン族型マッサージ。ほとんど眠れる心地よさ。

トリートメントがすべて終わると、「氣」の5つのエレメントが書かれたカードを渡される。5つのエレメントとは、金、木、水、火、地のことだ。

カードによれば・・・

METAL、金は美と守護。自分にも他人にも、最大の敬意を抱く。信条と理性。色は緑と白。すっぱいもの、辛いものが好き。暑さと湿気が嫌い。

WOOD、木は行動力と活力。冒険と競争を好む。常にナンバーワンかつオンリーワンであろうと努める。色は黄と緑。甘いもの、酸っぱいものが好き。昼下がりがあう。湿気が嫌い。

WATER、水は積極性と意志の強さ。知的欲求が強い。色は赤と黒。辛くてしょっぱいものが好き。暑さが嫌い。

FIRE、火は洞察力と気ままさ。カリスマ性。人にインスピレーションを与える。色は白と赤。スパイシーでビターな食べ物が好き。夜型。乾燥が嫌い。

EARTH、土は平和と調和。人を育て、いつも人を喜ばせようとする気質。色は黒と黄、味覚は塩味と甘味。夜がベスト。寒さが嫌い。

そして私が受けたトリートメントはFIREの氣だったと知らされた。

どうやら、スパに着いたとき、レセプションに出したカードで私はFIREな人だったらしい。あはははは。

マッサージオイルは、この氣が何にあたるかによって決まる。面白い切り口だ。


素晴らしいスパ環境なだけに、15パーセントの税サを含め、690リンギット払ったが、それだけの価値は十分ある。レセプションからトリートメントルームまで、すべてがパーフェクトな作りだし、ゴージャスでラグジュアリーで、それでいてシックなのだ。すべてが期待を上回るスパだった。できることならシャングリ・ラ・リゾートに泊まって、スパでとろけておやすみ、ってのが理想だ。ただ、昼ならば、このスパの明るい美しさが堪能できる。

スパグッズの販売コーナーも大きい。お茶を買おうかとおもったけれど、1パック(20包くらいだと思う)85リンギット。「Chiでしか売ってないから・・・」との弁であったが、いくらリンギット安といってもティーバック20包だけに2000円以上も出したくない、スーパーで買ったサバティーをすすることにして、スパをあとにしたのであった。

フルーツ天国タワウ

2009-02-01 00:40:13 |  旅行
タワウの夜は早い。
それなのに、センポルナからやって来て、ホテルに着いたのが19時半すぎ。

もっと早く着いたら、サビンドの露店を散策したかったが、早く休みたいので、ホテルの近くで夕食はすませることにした。
ホテルで荷物を置くと、一息つくまもなく、日本で日々渇望しているバクテを食べに、佑記肉骨茶に行く。

バクテと野菜炒めが来てご満悦。



この店は、内臓系も食べやすい。ハーブとブタのコラーゲンとで、健康増進に違いない。スープを大盛りにしてもらえませんか、と言いたいほど、スープがおいしい。でも、そんなことを言わなくても、スープがさっさと減っていれば、お代わりのスープを入れに来てくれると知った。ライスもおかわりして、10リンギットの幸せ。それに、ここのメガネの店主はいつもにこやかだ。「ニホンジンデスネ、ダイブマスターデスカ?」とか話しかけてくる。KKの佑記肉骨茶と名前も、サービスの仕方も同じなので、「KKのと一緒ですか?」と聞いたら、別ものということだった。


さて、タワウに寄るのは、オーシャン・エリア・シーフード・レストランのココナッツプリン目当てと言っても過言ではない。今回はひとりで来ていて、10人がけの円卓に1人ぽつん、はつらいので、食事はせずに、ココナッツ・プリンのテイクアウトだけをもくろんだ。うすうす予想はしていたが、オーシャンレストランに行くと、結婚披露の宴で貸切営業、入れない。土日の夜といえば、なんらか宴会で貸切になっていることが多いようだ。



すごすごホテルに帰ればいいものを、なんとなくココナッツプリンにかわる甘いものを求めて歩き始める。

でも、タワウの夜は早い。
土曜の夜だからか、なおのこと早いのだろう。
人かげも車もまばら。

タワウの町は、KKほど安心な感じはしないが、普通の通りを歩く分には問題ない。
そしてやはり、タワウの夜はある意味こわい。
お店のシャッターが軒並み閉まっているあたりは、ゴキブリがいっぱい駆け回っているし、ドブネズミも走っている。東京も夏の夜道はゴキブリが歩いているし、地下鉄の線路では、ドブネズミを見るけれど、タワウのはいっそうおそろしい。

大通りに出たら、通りのむこうに、そこだけ明るいテントが見えた。
車が少ないので、信号のない大通りをいとも簡単にわたり近寄ってみると、果物ばかりがならんだ夜店だ。



マンゴスチンやマンゴがこんなにざくざくあったら、どうしてみすごすことができようか。



お店のお兄さんも、「甘いよ~」と商売っ気まんまん。マンゴが1キロ7リンギット(約180円弱)、マンゴスチン1キロ6リンギット(約150円強)。マンゴだけにしておくつもりだったが、マンゴスチンもあまりにおいしそうであきらめられず、両方買ってしまった。「アリガトウ~。」やはりタワウは日本人をちゃんと識別する。

ココナッツ・プリンにはありつけなかったが、旬のフルーツが手に入って、なんだか得したような気がした。

ホテルに帰ってマンゴスチンから食べら、ものすご~くおいしい。
帰るまでに食べきれないと心配したけど、問題ない。

そしてマンゴを食べたら、これがまたびっくりするほどおいしい。
黄色っぽいのと緑のマンゴがあるが、緑の方がより甘いらしい。
そして、繊維質もより多いようだ。
フルーツに夢中になるあまり、珍しくタイガービールを思い出しもしなかった。

さすがに全部ひとりで一夜にして食べきることはできないから、KKへ持ってゆくしかない。さて、明日もエア・エイシアでKKに飛ぶのだ。このフルーツもエクセスの元。ラップトップと、レギュレーターと、マンゴとマンゴスチンは手持ちだな・・・。ああ、果糖とりすぎ・・・。