くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(5)クマノミ編

2012-11-14 10:48:37 | シパダン図鑑
シパダンで見られるクマノミは5種類(のはず・・・)。

カクレクマノミとハナビラクマノミがいちばん多く見られるように思う。
気が向いたら撮ってみるけど、かわいく撮るウデがない。
みんな、実物はかわいいのに、写真写り悪いっ!
それによく動くので、なかなか全身写らない。

いちばんかわいいカクレクマノミ。


か弱いハナビラクマノミ。


強気なハマクマノミ。


シャイなセジロクマノミ。


攻撃的なスパインチークアネモネフィッシュ。




名まえの通り、顔にトゲがあって、肉眼では黒く見え、♀はかわいくない。




小ぶりな♂の方がかわいい。

そして、くまのみ。




魚影濃く、魚種豊富なシパダンなのに、クマノミは、コタキナバルでは7種類見られるらしく、ちょっと少なめ。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(4)ぷにゅぷにゅアオウミガメ

2012-11-12 23:08:22 | シパダン図鑑


カメはマレー語でPenyu。
「ぷにゅ」と発音。
甲羅におおわれたレプタイルさんなのに、なんだか弾力がありそうな響き。
シパダンほど多くのアオウミガメに出会えるところはないだろう。
おまけにここのカメには、人に対する警戒心はほぼない。
だから近寄れる。




そして、いろんなポーズや表情を見せてくれる。


ハッケヨイ



前はカメが流し目をするという噂があった。


確かに、甲羅のまだ綺麗な若いカメは、すれ違いざまに瞳孔が左から右へ動くのをよく見た。


畳一畳ほどもある巨大で、亀甲模様が目立たなくなったような老カメたちの瞳孔は動かない。


そんな大きな個体には、コバンザメもついている。


最近は、流し目しなくなったように思う。
でも、正面からなら目も合う。




半目で上から目線だったりもする。


いろんなカメのまなざしがある。



すいすい・・・。






脚は結構、やわらかい。





浅瀬で強い日差しを浴びて、レインボー。



水面近くでは、いつもカメウンねらいのツバメウオにストーキングされている。



泳いでいるカメもいれば、休憩中のカメもいる。
岩陰にはさまって、は定番。




ときにはぐっすり。


それから、よくイソバナをベッドにしている。


でも、近づけば目を開く。




なぜか十字架ポーズでたたずむカメ。



クリーニングのときは、ハッケヨイポーズが多い。


うっとり。


クリーニング・ステーションの場所取りはゆるやかに熾烈。


ときに大混雑。


また、たまにはこんなことも。






タートルメイティングは、水面でよくジタバタしてるが、バラクーダポイントに降りて来た。

今は昔、母ガメ産卵風景。


泣いているのではないと言うが、涙を流し、フーッという大きなため息で苦しそう。
水中でも、よく目から涙らしき成分を流している。

今は昔、子ガメの放流風景。


とてもかわいいのだけれど、ドロップオフに入るや否や、空からは鳥が、水中ではバラクーダが・・・で、見ていて複雑。
というわけで、シパダンにはたくさんのカメがいるが、みんな生き残った超エリートたちだ。

今は昔、ハッチアウトした子ガメがなぜか海にいかず、SDCに上がって来たことがあった。


カメは万年。
はじめてシパダンに行った頃よりも、さらにダイバーへの無関心度は高まっているように思う。
ダイバーの人数は制限されても、みんな長生きだから、彼らにとってはダイバーは海の普通種だろう。
きっと、私のシパダンデビューから、やがて訪れるダイビング引退までの、長いおつきあいになる個体もいるはず・・・。
みんなタートルカバーンに迷い込むことなく、ボートとサメに気をつけて、元気で!

というわけで、カメ3ダースでした。

Sipadanプレイリスト

2012-11-07 11:16:07 |  ダイビング
iPhone5に同期させる音楽を選んでいたら、「Sipadan」というプレイリストが出てきた。
存在すら忘れていたが、その昔、「iPod mini」をもらった時に作ったんだった。
ちょうどシパダンクローズの年だったので、思い出にふけって作ったものと思われ・・・。

その昔、シパダンのシャレーは寝るためだけの、ほぼ掘建て小屋だった。




ただ、これでもシャレーは何回か建て直されたあとのもの。

Jettyはボロボロ、先端のほうは、何枚も板がなくなっていた。
日没後の島はものがなしく・・・


夜は水中ライト片手に足下を照らさないと、部屋まで歩けない暗さだった。
だから、何もない島の娯楽といえば音楽くらい。
私がシパダンに通いはじめたのは、グランジ終焉の、カート・コバーンが亡くなった1994年。
日本では篠原涼子の「愛しさと切なさと心強さと」が大ヒットした頃で、洋楽ではオルタナ系が流行っていたものの、島で聞くのはほぼ懐メロ。
当時は20代ダイバーが多かったので、洋楽の懐メロにはピンと来ない人々が多かったようだが、私はロックにはちょっとうるさいので、同世代の友だちが知らないような50's、60'sだって、平気でついてゆけた。

この「Sipadan」の中身は・・・

Wonderful Tonight/Eric Clapton
ゲストに対する、ほめ殺しソング。
でも、ありがたい!?
クラプトンの自伝によれば、この詩は皆が思うロマンチックなシチュエーションではなく、ジョージ・ハリソンと争ってgetしたパティ・ボイドが、外出前の支度にあまりに時間がかかることで、「うん、君はもうじゅうぶんきれいだから・・・」的シチュエーションで生まれた曲らしい。
この曲のけだるい感じが、1日5ダイブのあとの夜にはよろしい。

悲しい気持ち/桑田佳祐
マレーシアでも人気。
でも、意味はわからない、を連発していた。

If we hold on together/Diana Ross
ダイブマスターの手書きの歌本にあった1曲。
確か、ドラマの主題歌になったことで日本でもヒットし、すらすら歌えるとダイブマスターと熱唱。
でも「ダイアナ・ロスの歌って長いよね」ってことになり、ダイアナ・ロスのように歌い上げることなく挫折。

I'm not in love/10cc
初シパダンに後ろ髪を引かれつつ帰る、MH便の中で流れていた。
次はいつ来られるのかしら?という、なんとなく打ちひしがれた思いと、すぐに戻ってきてやる!という前向きな気持ちが交錯。
とはいえ、学生の男の子と友だちと3人、全員シパダン初心者で、シパダンでの日々に興奮したまま、超ハイテンションな帰り道だった、

Broken Hearted Woman/Jessica Jay
1995年2月。2度目のシパダン。
はじめての直行便で昼間にKK入り、はじめてKKを歩いた時、センターポイントでやたらと流れていた。
島に行っても、ボルネオダイバーズのカンティーンで、狂ったように流れていた。
フィリピノのおばさんスタッフが、曲にあわせてコミカルに踊っていた。
なんとなく中国っぽさを感じるメロディラインが印象的だったが、原曲が中島みゆきのルージュと知ったのは、21世紀になってから。
失恋ソングだけれど、キャッチーなメロディーで、原曲や中国語版よりいいと思う。
ちなみに、その頃、お隣のSDCでは、大黒摩季が狂ったように流れていたらしい。
SDCのカンティーンに近いハットの人々が「うるさい!」と怒っていた。

Without you/Mariah Carey
日本でマライア版ウィザウト・ユーのヒットの記憶が新しかった頃。
夕方になると、どこからともなく、誰かがつまびくギターの音にのって聞こえてきた。
なんだか、ものがなしくて、サンセットタイムにマッチしていた。

We Are The Champions/Queen
Rock You/Queen
当時、夕方になると、ダイブマスターは、毎日交替で、ナイトダイビングにゆくゲストのために、ビーチで待機していた。
とはいえ、ダイブマスターの仕事は、ライトのレンタルと、全員が無事エキジットしたかのチェックくらい。
たいていはヒマそうで所在なげにしているので、そこでバカ話でもするのだ。
初期はギターをつまびいていたりするのが、やがて「ラジカセ」となり、「ウォークマン」に進化。
当時のダイブマスターの月給は確か、1リンギット40円でも、27000円とか、そんな数字だった記憶している。
ラジカセに進化したとき、ガンガン流れていたのがQueen。

Tears In Heaven/Eric Clapton
邦題は「天国の扉」。
クラプトンが、ニューヨークの高層マンションから転落死した息子にたいして、気持ちに一区切りついたときに作った、泣ける歌。
敬愛するクラプトンなのだが、皆に嫌われてたオヤジイントラが、私たちが楽しく談笑しているところに、歌いにくると、本当に、迷惑以外の何者でもなかった。
イギリス人ダイブマスターが「みんなの邪魔をするんじゃない」と注意したら、おっさん、泣いてしまった。

Smoke On The Water/Deep Purple
なぜか島にエレキが登場。
エレキを持ったら、やはりこのリフは弾きたいだろう。
ドロップ・オフ前で、HRはないだろう、と思ったけれど・・・

Have You Ever Seen the Rain?/Creedence Clearwater Revival.
邦題は「雨を見たかい」。
Jettyでよくフィリピノのボートマンや裏方スタッフが演奏していた。
アメリカ人が「フィリピノの音楽センスは本当にすごい!」と賞賛するとともに、オジサンたちからは「彼らは、これを反戦歌と知って歌っているんだろうか?」と言われていた。

American Pie/Don McLean
これもフィリピノがよく歌っていた。
50年代後半のアメリカのロックスター、バディ・ホリー、リッチー・バレンス、ビッグ・ボッパーが1959年節分の日、飛行機事故で亡くなった日を、音楽が死んだ日と歌ったもの。
私には、島にはあわない歌だなぁ、と思った。
個人的に、フォークは苦手である。

Hotel California/The Eagles
これもフィリピノがよく歌っていた。
もともとが長めの曲なのに、夜遅くまで延々とJettyで歌われていると、早く寝たい日など、迷惑以外の何物でもなく、この歌が嫌いになった。
こうやってみると、フィリピノは、アメリカンロック、サバハンはブリティッシュ・ロックだな。
私はブリティッシュに1票。

Believe/Sher
ミレニアムの夜、この曲で踊っていた。
シェールの曲のよさもわからないし、しかも、犬猿の仲のダイブマスターと踊っていた。
そのあと、モー娘ラブマシーンと嵐のA・RA・SHIを歌いながら島内一周したっけ。

Grateful Days/Dragon Ash
持っていったCDの中に、当時ファンだったDragon Ashがあった。
ミスチルやスピッツ、ケミストリーなんかもあったと思うが、サバハンにはどれも響かないよう。
サバハンには、私が苦手とするKiroro人気は高いので、ああいう、穏やか系がよいのかと思いきや。
でも、Dragon Ashは違った。
ダイブマスター約1名、すっかりハマってしまい、おらんぷてぃ(白人)にはわからないのに、カンティーンでやたら流していた。

Sexbomb/Tom Jones
SDCのスタッフシェッドから聞こえてきた。
一度聞けば覚える、印象的なサビ。
KKのショッピングセンターでも、よく流れていた。
保守的な国なのに。

Will You Love Me Tomorrow/The Shirelles
Let It Be Me/The Everly Brothers
どちらもオールディーズの名曲。
アブディラで、ダイブマスターたちが、イタリアンゲストをエンターテインするために練習してた曲。
練習なので、いつまでもいつまでも繰り返して歌ってた。
静かな島の夜に、よくあうと思った。

How Deep Is Your Love/The Bee Gees
I want you, I need you, I love you/Elvis Presley
クローズの年の9月。
歌わないリゾート、シパダン・ダイブ・センターに、なぜかギターが登場。
ダイブマスターとすみっこの方で熱唱していたら、「ユースホステルみたい」と言われた。


こんなラインアップである。
忘れた頃なだけに、けっこうフラッシュバック。
そして、心の中にGoodbye Jamaicaの替え歌「シパダン・ソング」。

クローズから10年もたたないのに、今はダイビングでゆくような僻地でも、ほぼケータイがつながり、WiFiが使えるので、ホリデーとはいえども、常に「現実」とどこかでつながっている。
前は「電話もつながらないような場所だからさよならー」と言って、有給に入ったものだが、今はどこでも台風情報がチェックできるがごとく、完全な現実逃避の旅ができなくなってしまった。
あんな素朴な夜がなつかしい今日この頃。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(3)いかん ある ある バラクーダ

2012-11-01 22:31:38 | シパダン図鑑
シパダン三大魚の大御所は、みんな大好きバラクーダ。
バラクーダ有る、有る、じゃなくて、マレー語でバラクーダをIkan Alu Aluという。


メタリックなしましまに囲まれる幸せ。


シパダンのバラクーダは、BlackfinとSawtoothという説があるが、たぶんブラックフィン。
しっぽを見れば、どう見ても、ブラックフィン。


若者たちは群れの下の方にいて、この下部組織の子たちは、縦縞になっておらずくの字縞だ。


たまに、クリーニング中のことも。


ズームしてみた。


開口すると、しまりのない表情。


シパダンに来始めたきっかけは、バラクーダの群れが見たかったから、と言っても過言ではない。
そして、シパダンのバラクーダの群れを見たら、他のところのは、もう群れに見えなくなってしまった。
スカスカの日もあるが、それでも、他のところより多い。


バラクーダポイントで、バラクーダを見ているうちに、みるみる結集して、群れが巨大になることもしばしば。
そして、ギンガメをもしのぐフォーメーションの豊富さ。

サークルは基本形。


時に壁となり、


玉となり、




川となり、


トンネルとなり、


縦長になり、


トルネードになる。
同じ群れでも、やはり、縦長のトルネードがいちん見ていて楽しい。


長期間、バラクーダがダイバーの前に姿を見せない時期もあったが、近年はバラクーダポイントで高確率で見られる。
ダイブマスターたちは、「Barracudas follow current.」と言う。
流れは強いときも、たいしたことないときもあるが、High Tideではまずお目にかからない。

ギンバラ盛りは古き良き時代。




Schooling Barracudas...再会が楽しみ。