くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

アリ環礁 ジンベイ、マンタ、モブラの群れ<2011年1月19日編>

2011-02-25 08:19:08 |  ダイビング
1本目 南アリ環礁 ボドゥ・フィノール・アウト
もちろん、ジンベイねらい。



南アリ環礁最南端。
モブラの群れがひらひら。



でも、45分、とうとうジンベイは来てくれなかった。


ジンベイスイム
1本目と2本目の水面休息の間、ジンベイサーチが行われる。
これで出なければ、今回は、ジンベイなしになるだろう。
なにしろ、水族館ではジュゴンが見られなかったし、フォッテヨでは、ハンマーヘッドに会えなかった、悪い星の巡り合わせなきょうこのごろ。
と、自虐的に考えるまもなく、食後あっさりジンベイコール。
BS2の後ろから直に、ジンベイのいる海にジャンプすることとなった。
先に飛び込んだ人々は必死に泳いでいったが、順番待ちであとに残されたわれわれ数名には、ディンギーを出してくれたので、楽してジンベイのいるところで落としてもらった。
あわてるなんとかは・・・か!?
しかし、やや遅れてアイランド・サファリ・ロイヤルもやってきてしまい、さらに、ヨーロピアンとチャイニーズのLiveabord、加えてリゾートのドーニも参戦し、1匹のジンベイに、1学級くらいの人間がワッと集中。

あまりに人が多いので、まずはそのすきまをかいくぐって、蹴り蹴られ、前に出る。
今回のダイブトリップでおろしたスーパーミュー。
スキューバのときは、本当に、「フィンの存在を忘れてしまうほど」というのが嘘ではないと思えた。
このジンベイダッシュで、やっと蹴ってる感じはしてきたが、ロングフィンのように、ぐんぐん潜ってく感じはしないし、かつてのロンディンほど、水面でのぶっちぎり感はない。
存在を忘れるだけに、足応えがなさすぎかも。


右上のお姉さん、なんでそんな中途半端にはいっちゃうの~?
どうせ入るなら、もっとちゃんと入って~。



ひさびさにハイパーベンチレーションして、ジャックナイフ。
左上のひと、なんで、そこで今水かくの?
でも、このつっぱった手からは、必死な気持ちが伝わってくる。


頑張って追いかけて


とにかく寄って


アングルなんてもんは知んない。


苦しくなってきた…


こんどは正面から接近して…


ジンベイは追っ手を避けるように、深度をさげていったが、ちょうどそこにはスキューバ中のガイドとダイバーが1組いて、ジンベイは彼らにかすりそうなほど近くを通っていった。彼らにとってはたなぼた。いいな。

ジンベイの出現を手放しに喜ぶというより、あまりにも人が多く、みんななんらか不機嫌になる瞬間があったはず。
お互いさまだけど、とにかく人をよけることに必死。スキンで浮上するときに、人に頭突きを入れないように気をつけないといけない。

ジンベイにあえてうれしい、より、いちおう出てきてくれてよかった、というのが率直な感想だ。
これじゃ、バア環礁のハニファルベイは、もっと芋洗いになるんだろうな・・・。

ジンベイスイム後、ラパスでジンベイ慣れしているマルコが、「ジンベイかわいそう・・・」を連発していた。
そのとおり。



2本目 ランガリ・マディバル
マンタ狙いの1本。
でも、マンタはおらず。
かわりに、インド洋のおさかなたちを満喫した。

Jewel Fairy Basslet。宝石、妖精、すごい肩書きだ。


パウダーブルーは群れで見たかったが、頑張ってこれだけ…。残念。


モルディブくまのみ。


イエローヘッドバタフライというらしい。


おなじみタテキンインド洋ver。


特に珍しいものはいないが、ふだん会えない子たちばかりなので楽しい。
ずっと大物狙いだったので、ゆっくりマクロウォッチングも楽しめた。
モンツキカエルウオもけっこういた。

船のログには、
ナポレオン、クジャクベラ、イエローヘッドバタフライ、インディアンフレームバスレット、イソマグロ、モンツキカエルウオ。



3本目 パネトーネ
イタリアの、クリスマスシーズンむけの菓子パン、「パネトーネ」にリーフの形が似てることにちなんでのポイント名。
きょうのパネトーネは、エントリーポイントを間違えて入ると、洗濯機状態だという。
入ってみたら、洗濯機の刑はまぬがれたが、よく流れていた。
そして、透明度が7mくらいかと思うようだった。





きょうが、BS2でのガイドデビューのマルコだが、誰よりも早くマンタを見つけるのは、さすがだね。






ジンベイもマンタも、もっとゆっくり落ち着いて見たかった。
もっと、乾季らしい、スコーンと抜けた海で潜りたい。
でも、ログのみたものリストだけ見ると、実際の感覚よりも、なんだかものすごい充実の1日だったんだなあ。

ミームからアリへ<2011年1月18日編>

2011-02-23 08:45:11 |  ダイビング
1本目 ミーム環礁 Vanhuravalli Kandu
きのうの3本目で潜ったポイントふたたび。

またまた水深30メートルで、流れの中、適当なロックにつかまって、沖のサメウォッチング。
きのうはホワイトチップが多かったが、けさはグレーリーフが多い。
写真をとろうとしても、遠いし、暗いわで、コンデジの内蔵ストロボじゃ、六角形ワールド。
ためしに動画をとりはじめたら、少し離れたところにつかまっていた隣のダイバーのエグゾーストがぶぉ~。
一瞬、ぴきぴきっとなるが、流れが速いから仕方ない。
どうせたいしたものとれないから、まあいいや、と動画はあっさりあきらめることに。
もし、一眼やビデオだったら、隣人に憎しみを覚えたことだろう。
それにしても、ハギっていつも入ってほしくない場所に写りこむ。



目をこらせば、奥のほう、深いほうに、もっともっとサメがいるので、もっと深く、もっと近くに行きたい。
でも、ここは、水深30mまでと法律で決められたモルディブ。そうはいかない。

さて、このポイントの水底は不毛な感じだ。
強い流れを好む、ナンヨウキサンゴばかり、といったイメージだ。
ナンヨウキサンゴも、ポリプを開くときれいらしいが、見たことないし、ふだんは地味だ。
もちろん、他の種類のサンゴもあるし、クマノミ棲むイソギンチャクもある。
オーバーハングの下や、ロックの影には、ソフトコーラルが繁茂しているけれど、全体的に色彩感はあまりない。









水底を離れ、中層を泳いでいると、月面空間みたい。


それでも、楽しいポイントではある。

船のホワイトボードに書かれた見たものリストは
ホワイトチップ、グレーリーフシャーク、ギンガメアジ、インディアンバナー、コラーレバタフライ、ヒメフエダイ。

そして、フェリドゥ・ミームでの痛快ダイビングはこれでおしまい。
このあとは、ジンベイ・マンタのためにアリ環礁へ移動。


環礁移動中、なんとかと煙は高いところへ、で、誰もいないルーフデッキにあがる。
乾季っぽい強い日差しが心地よい。
でも、風向きは乾季の方向ではあるらしいが、「この風が止むと本当の乾季」だそうで、ずっと風が吹きつけ、乾季にはなりきっていないようだ。
その風で、毎回、ダイビング後は、「さむい!さむい!」を連発なのだ。
寒いときには、やっぱりお日さま。
紫外線は有害でも、好き好んで焼かれておく。


島かげもない大海原、見えるのは、けなげについてくるドーニだけ。


それにしても、気持ちはフェリドゥ・ミームに未練たらたら。
今回アリ環礁にゆくかどうかは、2日めの夜、和美さんが、マンタやジンベイを見たいかどうか、ゲスト全員の意見を聞いたうえで決まったことだ。まさに最大多数の最大幸福であって、中には、チャネルダイブだけでいい、という人もいた。私は、前回モルディブ以来、かれこれ7年ジンベイを見ていないので、そろそろ会っときたくて、「ジンベイみたいです。」といったものの、ジンベイはまたの機会でいいかも、なんて思えるほど、チャネルダイブのダイナミックさは捨てがたいものがある。


2本目 南アリ環礁 クダラ・ティラ Kudarah Thila
アリの有名ポイントなだけに、クルーズに乗れば毎回来ているクダラ・ティラ。
入ってみて、まず、その透明度の悪さにうぇっ!
あ~、やっぱりジンベイ見たいなんて、言わなきゃよかった。

小さなティラ(隠れ根)を中心に、魚影の濃いポイントで、ティラのオーバーハング下には、ソフトコーラルがびっしり。
でも、にごにごすぎて、すべてに紗がかかった感じで、イエローカラーばかりが目につく。
ウメイロモドキの黄色いライン…


タテキンの黄色いストライプ・・・


そして、クダラ・ティラといえばヨスジフエダイ。


実は、私は、どうもあのヨスジの黒ずんだ鼻づらが、いっせいにこっちに向かってくるのが苦手である。
みんながヨスジ萌えの頃、私は別のものを観察。

ティラの外側は、ロウニンアジが通ったり、頭上をイソマグロを通ったり、ヒカリモノもいる。
クマザサハナムロの群れもいる。

これまた好きではないが、アピールしてるので、パチリ。




カエルウオ萌え~。







手をつこうとしたところに、オニカサゴがいた。あぶない、あぶない。



船のログには、ヨスジフエダイ、ヒメフエダイ、イエローバックフュージャラー、クマザサハナムロ、ロウニンアジ、カスミアジ、モルディブクマノミ、クダゴンベ、アカマダラハタ、イソマグロ。


エキジット後は、ジンベイサーチ。

このホリデー・アイランド前が、ジンベイさんの出没エリア。


探すスタッフ。


おやつのドーナツ。ジンベイスイムもしていないのに、食べまくり…。


残念ながら、水面からのサーチは、いなかった。


3本目 マーミギリ・アウト Maamigili Out
ジンベイねらいといえば、のマーミギリ・アウト。
ここも透明度が超悪い。すべてぼけたイメージだ。
ジンベイがいなければ何もいない、的に言われるポイントだが、マンタ、ヒメイトマキエイ、ギターシャーク、タイマイが通りかかり、リーフをちまちまみれば魚影も濃く、地形は単調すぎてつまらないものの、客観的にみればまあまあの内容ではあるのだ。

でも、このポイントでジンベイが出ないとがっかりダイブ感はぬぐえない。


こうしてまた日が沈み、


月が昇り・・・


はやくも3日め、みんなにとっての中日もくれてゆく。

ばら~ばるフォッテヨ! <2011年1月17日編>

2011-02-21 22:20:54 |  ダイビング
フェリドゥ・ミーム環礁での1日

1本目 フェリドゥ環礁 フォッテヨ
5:50ブリーフィング開始で、ハンマーヘッドねらいの早朝ダイビング。
ドーニでポイントへ移動中に、やっとサンライズ。



まだ海の中は暗く、鳥目ぎみのまま、外洋でハンマーヘッドを待つスタイル。
同じくハンマー狙いのポイント、ラスドゥ環礁のラスドゥ・マディバルと感じがよく似ている。
しかしながら、グレーリーフを1匹みただけの、むなしい夜光虫ウォッチング。
エキジット前に、リーフに寄ると、そこは垂直のカベで、すてきなドロップオフの佇まい。
次のダイビングに期待。






2本目 フェリドゥ環礁 フォッテヨ
インディアンバタフライ、マダラトビエイ、ホワイトチップシャーク、グレーリーフシャーク、ロウニンアジ、カスミアジ、ギンガメアジ、マダラタルミ、ナポレオン、バラクーダ、クマザサハナムロのむれ。
船のホワイトボードに書かれた出物は、ざっとこんなもん。

こんどは、リーフを潜るが、まず地形がダイナミック。



エントリー直後から、前方遠くで、なにかがひらひらしている。
トビエイだろうけど、目をこらしても遠すぎて、しっかりとは見えない。
しばらくすると、外洋遠めに、まとまってひらひら。
前方にも、ひらひらが見え隠れし続け、そのあとも単体がなんどか通り過ぎていった。
フォッテヨって、ずいぶんマダラトビエイが多いポイントだ。



相変わらず、出ればうれしいグレーリーフシャーク。



このポイントでも、ホワイトチップは正しく泳いでいる。



フォッテヨは、こんな外洋の大物たちだけでなく、リーフをちまちま見るのもおもしろい。
オーバーハングの下には、ソフトコーラルがぶらんぶらんしている一帯もある。
昔のシパダンのハンギングガーデンみたい。
シパダンのトゲトサカはカラフルだったが、なぜかここでは黄色いトゲトサカが主流。



インド洋では、アケボノハゼは黄色いし、ナンヨウハギの腹も黄色く、ソフトコーラルも黄色。
毎度疑問に思うことだが、インド洋の生き物たちよ、なぜこうも黄ばむ?
フォッテヨで、トゲトサカがここまではびこっているエリアはごく狭い範囲だけれど、他のオーバーハングの天井には、イボヤギがびっしり。
こいつらのポリプが全開の夜は、さぞきれいだろうなあ。



フォッテヨは地形も変化にとんでいる。



インリーフに入ると、こんなパスになっている。



水底のコーラルがだんだん小さくなっていくのを惜しみながら浮上。



出物よし、地形よしのフォッテヨで、もっともっと潜っていたい。
大物がいると思えば、カエルウオがすぐそのへんでひょこひょこしていたり、飽きることがない。
あと5本は潜りたい。

が、このダイビングは、フォッテヨはおろか、フェリドゥ環礁でのラストダイブ。
後ろ髪ひかれつつ、ミーム環礁へ移動。


さて。ブルーシャーク2のごはんは、なかなかおいしい。
本日のランチは、おさかなのバーガー。



ひとつだけ、おもむきの違うのがあると思ったら、青唐2本だてのマルコスペシャル。



見て楽しい、食べておいしい、ギンガメアジ。



そして、カレー。



名前も知らないローカル・アイランド。



けなげについてくるドーニ、リーフのむこうに小さな島。モルディブらしい景色。




3本目 ミーム環境 Vanhuravalli Kandu
ポイント名の発音を忘れた。ヴァヌラヴァリ・カンドゥ?
カンドゥというのは、ディベヒ語で、環礁から外洋につながるチャネルのことで、カンドゥとつくだけで楽しそう。

またも、28mくらいのリーフエッジでサメ待ち。
ホワイトチップがぐるんぐるん。



シパダンのやつらはあまりに怠慢なので、スルーしているが、ちゃんと泳いでいるホワイトチップは楽しい。

じっとしていれば、距離も縮まる。



マダラトビエイも出てきた。



日も西に傾く時間だから仕方ないけれど、海の中が暗いうえに、すべてが逆光。



ギンガメは、ぎゅっと寄せればすごい量なんだろうけど、広範囲に広がっている。





ものかげをのぞけば・・・
クリーニング待ちの方々に…


ムスジさん


きりとったような地形。


みあげれば、ぶりりっとイソマグロ。



ふりむけばクロヒラアジ。


ホワイトチップシャーク、グレーリーフシャーク、マダラトビエイ、バラクーダ、タイマイ、インディアンバナー、ヒメフエダイ
モルディブ・ダイジェストな感じの1本だった。


こうしてきょうもチャネルダイブを満喫。
バラーバル!チャネルダイブ!

フェリドゥへ<2011年1月15日~16日編>

2011-02-16 22:55:51 |  ダイビング
1/15 BS2(ブルーシャーク2)乗船
7年ぶりのフルレ空港。
空港の様子は、7年前の記憶のまま、何も変わっていない。
イミグレーションの仕事は、早くなったように思える。
ターンテーブルから出てくるまでは、その軽さと安さゆえに、破れてるんじゃないかと心配だったモビーライトも無傷。
やましいものは何も持っていないので、セキュリティチェックも即通過。
ミーティングポイントの様子も、ドーニ乗り場も、何も変わっていない。
が、BS2のドーニに乗って、そのでかさに驚く。
さらに、私の中では、ドーニというものは、腰にパレオを巻いた、折れそうに細いモルディビアンが、船の後方にある舵を、足で操りながら操船というイメージだが、今は、船の前方にハンドルがついているし、モルディビアンも、ひと昔前より、体格がよくなってみえる。

初乗船のBS2は、船内広々としていて使いやすい印象。
2のつかない「ブルーシャーク」に9年前に乗ったことがあるだけで、とてもリピーターとは言えない。
でも、スタッフの和美さんは、9年前のことを思い出してくれた。さすが。
ヘルプのかずちゃんを紹介され、続いて、この日乗船し、GWまで期間限定で働くという、ラパスのガイド、ドレッドのメヒコ、マルコを紹介された。
けさのチャンギでも、ドレッドなんてひさびさ~、と思ったが、なんかドレッドづいてる?

ウェルカムドリンクが、ヤングココナッツまるごとだったので、それだけで、もうこの船を気に入った。
いつも、セレベス・エクスプローラーの狭い部屋と、はしごのないよじ登り二段ベッドがあたりまえだったので、とても楽。



ゲストは8人だけ。
3名を除き、あとはおひとりさま。
ゲストカード記入と、翌朝の卵料理の希望(オムレツか、目玉焼きか、スクランブルか、トマトやチリはどうするか、チーズはどうするか的な)を書いて、タイガードラフト1杯飲んで、初日はさっさと就寝。


1/16(日)マーレ→南マーレ環礁→フェリドゥ環礁
朝はゆっくり。
朝7時頃に、船はマーレを離れ、南マーレ環礁に向かう。
8時頃から、1本目を潜る。

1. 南マーレ環礁 クダギリレック
ジャイアントストライドで飛び込んだ瞬間、「さむ~い」と感じた。
レックということもあるが、乾季のモルディブのイメージとはほど遠い、グリーンがかった海。



水温は28度あるが、ウェットがへたって、ぺらっぺらになっているのと、去年の29~30度とぬるいシパダンに慣れていたので、とても冷たく感じる。
高温が続けばサンゴにダメージが出るから、28度というのは、水中環境にとってもダイバーにとっても、理想的ではある。



甲板部分には、大きめのハダカハオコゼがいた。
便器前に常駐らしい。
肉眼では、気にとめていなかったが、スザクサラサエビさんが2匹いたのね。
あとは、ひたすら逃げるアカククリのこどもが2匹いた。

船のホワイトボードに書かれたログには、キンメモドキ、コーラルバタフライフィッシュ、マダガスカルバタフライフィッシュ、サドルバックバタフライフィッシュ、モルディブクマノミ。
私には、チョウチョウウオ系は、サドルバックくらいしかわからないけれど…。

正直、レックかぁ…と思って入ったが、やっぱり、レックだった。
チェックダイブだし、まあ、こんなもんでしょう。


2. フェリドゥ環礁 アリマタサウス
グレーリーフシャークが近づいてくるし、やっぱり、モルディブといえば、サメでしょう、って思わせるダイビング。







あと、ホワイトチップが、しっかり泳いでいるのも、なんか新鮮だった。
シパダンでは、ホワイトチップが、休憩ばかりしているからだ。

他には、イソマグロ、カスミアジといった、流線型のオンパレード。


3. フェリドゥ環礁フシカンドゥ
流れの中、30mぎりぎりのリーフエッジにつかまってサメまちをする。
サメたちは外洋でぐるんぐるんしているし、目の前で、ヒレをカーッと広げるマッコーズラスも気になる。
暗いけれど、素敵な光景。
でも、暗さと距離で、コンデジだけじゃちゃんと写らないので、肉眼でしっかり見て、心の中に…。

浮上開始すると、バブルがチリチリと巻いていて、アップカレント、ダウンカレントに翻弄され、安全停止がやっかい。

ちなみに、ホワイトボードに書かれたログ的には、ギンガメアジ、グレーリーフシャーク、ホワイトチップシャーク、バラクーダ、ヒメフエダイ、ヨスジチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ。


それにしても、もう乾季でもよいかと思う1月中旬なのに、雲が多くて、EXIT後は、さむいさむい。




チャネルダイブを2本潜っただけで、モルディブに来てよかった、と思える初日だった。
30m以上潜れないモルディブで、かつ、1日3本なので、窒素づかれもまるでなし。
もうちょっと、潜りたい。


*** つづく ***

シンガポールの1日(3)  ローカルフード~肉骨茶編(2011.1.15)

2011-02-16 22:55:27 |  旅のグルメ
シンガポールには、「松發日夜肉骨茶」という人気のバクテ店があるらしい。
疲れた体には、ハーブのきいたバクテがいちばん。
それにむこう一週間、ムスリム国のモルディブではポークにはありつけないので、ここはバクテを食べておこう。
VIVO CITYにもバクテ屋があったが、こぎれいすぎてバクテ屋っぽくないので却下。
松發日夜さんは、ブギス駅付近にあるらしいので、とりあえず、MRTでブギスに行ってみる。
でも、ブギスに着いた頃には、暑さと足の痛みで、松發日夜さんを探す気力は失せてしまっていた。
とりあえず、適当にぶち当たった店に入ることにした。

むむ、おいしくさいにおいがしてくる!と思ったら、ドリアンの山。



その他、南国フルーツ。
ドラゴンフルーツ。



マンゴスチンがネットに入れられて売られているのは新鮮な光景。



マンゴ。



バナナ…


このあたりの、やや猥雑な感じはアジアっぽくてよい。
性趣味という看板があり、adult shopと書かれていて失笑。

そして、折良くフードコートが目の前に登場。
アルバート・センター・フードコート。



フードコート内は薄暗く、清潔感はあまりないが、魅惑のローカルフードがいっぱいで、バクテへの気持ちがゆらぐ。
ローカルたちが食べている焼きそばとかが、妙においしそうにみえるのだ。
さらに…

魅惑の北京ダックとか…



さまざまな揚げ物とか…



パンダンとココナッツと黒糖のお菓子、オンデオンデとか…



マレー系ローカルフードのところにいくと、マレー語がいっぱい聞こえて来て、ほっとする。
コタキナバルにいるときだって、ローカルフードはチャイニーズ系メインで、あんまりマレーらしいマレーは食べないから、マレーにしょうかな、なんて思う。

でも、「肉骨茶」の文字をみつけると、やっぱりバクテ。
バクテには、塩ベースの白タイプと、醤油ベースの黒タイプがあるらしい。
コタキナバルで食べ慣れてるのは黒なので、黒がいいなあ。
みつけた店は、看板にマレーシアの地名である、IPOHの文字があるから、マレーシア風だ。



他のメニューもあるのに、ちょっと店の前で立ち止まっただけで、店主に「バクテ?」とたずねられ…。
私はよほどバクテを食べたい顔してるんだろうか?
まあ、食べたいんだけど。

スープとライスだけを注文。スープは黒く、内臓系は少なく、食べやすい。SG$4.50(約290円)。




さて、ごはんを食べたら、ジンベイスイムにそなえてシュノーケルを買わなくては。
私のダイコンは、もうレガシーデバイス化しているので、願わくばダイコンも欲しい。

またまたMRTに乗り、オーチャードで降りると、通りには、アイスクリーム売りのパラソルが、そこここに出ている。
さっき、ドルフィン・ラグーンで、マグナムを食べたばかりなのに、人だかりをみるとつい…。



たったのSG$1.00!64円くらい。
迷わず、ヤムいも味をGET!
パンにアイスをはさんだだけのもので、微妙だな、と思いつつも、おいしー!



グリーンとピンクのマーブル状のパンは、食パンぽい味わいだけどアイスと、あうなあ。
もうひとつ、ココナッツ味もいっときたいけどがまん、がまん。

ローカルたちとともに、横断歩道でないところで通りを横切り、ラッキープラザへゆく。
前は地下にダイビングショップが2件あって、そのうちの1件は、ダイコンやらウェットを、日本に比べて、破格のお値段で買えたし、日本ではメーカー出ししか方法がなかったSUUNTOのソリューションαのバッテリー交換が、その場で2500円くらいでできたり、便利だったのだ。
だけど、その店はみつけられず、もうなくなってしまったのかもしれない。
残っていたもう1件に入るが、品薄だった。
ダイコンも、期待するような商品はなく、つまらない店だったが、またダイビングショップを探してさまようのも大変なので、とりあえずシュノーケルは、ここで、あるもの中から買うことにした。
最近のダイビングといえばクルーズ続きで、スキンダイビングができる機会はめったになく、シュノーケルをほとんど使わないので、シンプルな安いものでじゅうぶん。
クレッシーか、ブッシャーか、はたまた、名もないやつか。
いろいろチェックしていたら、店の女性に「使い方は知ってる?」と聞かれた。
脱力したが、ドライスノーケルだの親切に説明してくれるので、知っていても、知らないような顔をして、一応、ふんふんと聞いておく。
ドライスノーケル以前からダイビングをしているので、私にとって、水が入ることは普通なので、ドライである必要はない。
ディスカウントもまあまあで、ブッシャーを、SG$45、約2900円強でGET。
同じ品が、日本のディスカウント店より、1000円は安く買えた。
これで、軽器材3点セットは、すべてNEWになった。
しかも、みんな黒。
ダイビングはじめるときに用意した7点セットは、迷わずピンクだったのに、行き着くところは、黒なのだ。

ラッキープラザを出て、オーチャードを歩いているうちに、足の痛さはピーク達した。
オーチャードでは、KINOKUNIYAあたりで、Keith Richardsの「The Life」を買い、HMVあたりでマレーシアのオルタナティブ系グループのCDを買い、どこかサーフ系ショップで、スイムウェアとボードショーツを買い、ちゃんとしたサロン、願わくば青山でお世話になっていた「TONI&GUY」のシンガポール店でヘアカットすることをもくろんでいたが、時間も体力もあるのに、足が、もう空港へ帰って休もう、と言っているので、オーチャードを撤収することにした。
まあ、モルディブがえりにも、12時間あるから、また寄ればよいか…。

最寄り駅にむけて歩く通りぞいの商業ビルは、来るチャイニーズニューイヤーにむけての飾りつけでキンキラキン。





MRTのオーチャード駅の次は、サマーセットなのに、「たしかもうちょっと先に、こんな店が、あんな店があったよなぁ…」と思って、漫然と歩いているうちに、サマーセットを通り過ぎ、イメージする店が見つからないまま、ドービーコートに到達。
足はますます痛いが、2駅歩いてしまった。

チャンギに着くと、ターミナル3地下のスーパーを楽しむ。
ブーツをピックアップし、ターミナル2にスカイトレインで移動。
超感じの悪い、インド系出国審査官の女性からスタンプをもらい、ばいばい、シンガポール。

さて、足は痛いのに、ターミナル2の免税をくまなくチェック。
ビラボンはあるが、シドニーやオークランドのように、QUIKSILVERもあればよいのに。
いつも愛用している本屋を見るが、ここにもKeith Richardsの「The Life」はなく、「Asian Diver」も今回はなかった。
Nikeやリーバイスは、すぐに声をかけてくるが、最近、コスメ系は、前ほどうるさく声をかけないようだ。
大好きなクエ屋の、Bengawan Soloで、オンデオンデを1パック買っておく。
そして、アンバサダー・トランジットホテルのところにある美容院兼マッサージにゆき、カットをしてもらう。
カット、けっこう時間がかかるなぁ、と思ったら、今回も、「髪、多いね」と言われた。
その間、フードコートに設置されている、無料の携帯充電サービスにiPhoneを突っ込んでおいたが、思うほど、チャージ十分にはなっていなかった。それぞれ、iPhone用、ブラックベリー用などと書かれている。



そして、セブンイレブンで、ボディソープ、シャンプー、歯磨きといった液体類を買い、セキュリティー対策のスペシャルプラスチックバッグにシールをしてもらって、マーレゆきSQ452のゲートへGO!

ゲートで、しれっ~と荷物をスクリーニングすると、「ジャムが入っていませんか?」と指摘された。心の中では、「ビンゴ!」だが、「えっ!?あ!うわっ!そーいえば!」とわざと日本語で大げさにびっくりしてみて、ジャムを渡す。保安検査の係員のインド系女性は、しげしげとカヤ・ジャムながめたあげく、「So sorry...」の一言とともに、スチールのゴミ箱に、どっかーん。唯一の救いは、この人は、表情も、ごめんなさい顔をしてくれたことであった…。

そしてSQ452便登場中には、追い討ちをかけるように、またもアイスクリームが出たのであった。
えっ!?と思ったが、まあ、いっぱ歩いたしと、しっかりいただいた。
モルディブ着は22時10分。しばしの仮眠。



*** つづく *** 
長い前置きはこれでおしまい。次回から、やっと本題、モルディブです。

シンガポールでの1日(2) アンダーウォーターワールド~ジュゴンに会いたくて(2011.1.15)

2011-02-16 22:52:42 |  旅行
セントーサ島のアンダーウォーターワールドには、2回来たことがある。
1回目は、初心者ダイバーかつ、伊豆ダイバーの頃だったので、トロピカルな水槽に感激。
トンネル水槽を、動く歩道で何週もした。
2回目は、完全リゾートダイバー化していたので、クールに観察。
トンネル水槽も、お愛想ていどに2周だけで見学終了。
それなのに、なぜ今、ふたたびアンダーウォーターワールドなのかというと、前はいなかったジュゴンにピンク・ドルフィンがいるというからだ。
ジュゴンなんて、そうそう会えるものではない。
イルカも、バンドウやハシナガならチャンスはあるが、ピンクドルフィンに会うことは、まずないだろう。
ならば、もうミラクルに期待するより、水族館でお目にかかっちゃえ!

セントーサはもう3度目、知っている場所、という思い込みで、なんの不安もなく、事前にアクセスや施設のことをちゃんと調べておかなかった。買わないまでも、「るるぶ」でしっかりチェックしたカヤ・トーストとちがって、セントーサは、ぱらぱらっとページをめくっただけで、「ジュゴン」「ピンクドルフィン」以外の文字は見えちゃいなかった。セントーサは過去2回とも、「連れて行ってもらった」という事実を、すっかり忘れて。

初セントーサは、旅行会社時代、初めての添乗のときだった。添乗といっても、セントーサは、あらかじめ観光スケジュールに組み込まれていたから、ホテルから、ローカルガイドつきのバスで乗りつけるだけ。アジアのローカルガイドは、添乗員の立場がなくなるほど率先して仕事をするので、添乗員は、人数チェックと、集合時間の案内と、食事のときのお飲み物精算をする以外は、ほぼついていくだけの人だったりする。それゆえに、添乗デビューの地にされたわけだ。
2回目は、シパダンで知り合ったシンガポリアンのビジネスマンたちが、シンガポールでトランジットのとき、チャンギまでピックアップに来てくれ、車で連れていってくれた。たぶん、ダイバーだから水族館がいいだろう、って思ってくれたんだろう。でも、実際には、そのあとの、ローカルと一緒でもないと、ちょっと行きにくいゲイラン・ロードでの中華がおいしかったことばかりが印象に残ってたりする。
よって、どうやって島に行けばよいかを知らないことに気づいた私は、キリニー・コピティアムでカヤ・トーストをぱくつきながら、「セントーサ、行き方」でぐぐってみた。検索結果のトップに出てきたのは、「教えて!goo」で、ハーバーフロント駅から、シャトルバスかケーブルカーを使うということを知った。ケーブルカーは高いと書いてあったので、バスに即決。2005年に投稿されたもので、ちょっと古い情報だけど、島の場所が変わるわけじゃないと、投稿時期には無頓着だった。

ハーバーフロント駅に着くと、そこはVIVO CITYというショッピングセンターに直結していて、セントーサゆきモノレールの表示があった。このビルでモノレールに乗れるんなら、バスよりモノレールがいいな、ちょっと聞いてみよう、とインフォメーションに行くが、インフォメーションはもぬけのから。外にたまたまセントーサゆきのバスが入ってくるのがみえたので、ついつい反射的にバスに乗ってしまった。バスに乗るとすぐにロープウェーが見えてきて、そういえば、あれでマウント・フェーバーってのに行ったなあと、おぼろげに記憶が甦ってきた。かくもシンガポール観光の印象は、私の中では薄い。アンダーウォーターワールドで、トンネル水槽を何周もしていたある周に、イトヒキアジが目から流血しており、「ああ、かわいそうに…」と思っていたら、次の周にはもう、サメや他の魚に食べられているところだったとか、もともと私は大の蝶ぎらいなので、バタフライガーデンを駆け抜けたとか、第二次大戦時代の日本の侵略の過去を目の当たりにする展示室で、その史実は、日本人として、その場にいづらい雰囲気にさせるものだったとか…。ずーっと忘れていた小さなトラウマばかりが甦ってきた。

バスが島に近づくと、キャッスルが見えてきた。「なんでこんなところに浦安みたいなのが?」と思ったら、ユニバーサル・スタジオで、シュレックの城らしい。そういえば、本屋で立ち読みしたガイドブックには、2010年にユニバーサルスタジオがオープンって書いてあったな。今はテーマパークには無関心なので、そんな情報はスルーしていた。そして、バスが着いたのは、「リゾート・ワールド・セントーサ」。リゾートといっても、癒しではない、超アクティブなリゾートで、すべてが超人工的だ。なんだか島全体が、過去の記憶の中のセントーサと、すっかり様変わりしている。それもそのはず、冷静になって考えてみたら、この前セントーサに来たのは、なんと1996年。年とるわけだ。

さて、セントーサ島内では、モノレールを乗り降りして、アンダーウォーターワールドをはじめとする見学箇所にアクセスした記憶があるが、今もモノレールはあれど、4駅しかない路線図には、あったはずのアンダーウォーターワールド駅がない。聞いた方が早いので、インフォメーションにゆくが、チャイニーズのファミリーが、どのアトラクションをつけるか、家族内で意見がまとまらず、あーだこーだとやってくれたので、けっこうなタイムロス。やっとスタッフをつかまえて、「アンダーウォーターワールドだけに行きたいんだけど。」とたずねたら、「モノレールに乗ってビーチステーションまでゆけばOK!モノレールはタダ。」といわれた。昔のモノレールが一方向に向かって走っていたので、入ってきたモノレールに飛びのったら、またまたハーバーフロント駅に戻ってしまった。大間抜け。最初からモノレールを使えば早いのに、あえてバスにS$2払って、遠回りしてきた自分の愚かさ。しばしVIVO CITYのボードウォークふうの屋上で呆然。ピンク・イルカのショーが11時半からということだけはおさえてあったが、このままだと間に合わないくさい。明日からはモルディブの海で、天然のアンダーウォーターワールドが待っているし、もう人工的なアンダーウォーターワールドなんてやめちゃおうかな、と思ってみたりする。が、気をとりなおして、もう一度、モノレールに乗って(これもVIVO CITYから乗るとS$3かかる!)、ビーチステーションにゆく。

ビーチステーションで降りると、モノレール駅の近くにアンダーウォーターワールドがあったという記憶に支配されているので、周囲をきょろきょろ見まわすが、水族館らしい建物はない。駅に戻ってスタッフにたずねると、「ブルーバスに乗ってね。」と言われる。モノレールからバスに乗り換えた記憶なんて、まったくない。でも、そうなら、最初からビーチステーションからバスに乗り換えて、って説明しやがれだ。ここのスタッフは、モノレールが出るときは、愛想よく手を振るが、インフォメーション的には、言葉足らずだ。ビーチステーションからアンダーウォーターワールドまでは起伏のある道をけっこう走る。このあたりの道は、片側、ジャングルだったり、自然が残っている。こうして、やっとアンダーウォーターワールドにたどりついた。


アンダーウォーター・ワールド
バスを降りると、クジャクの親子がうろうろしていた。
ゲストが食べるスナックのおこぼれにありつくためらしい。
そして、サメのオブジェがお出迎え。





もしかして、このごろっと感と、テールは、ホオジロさん?ですね?
本物に迎えられたらこわい。
途中、なぜだかヘビを首に巻いて記念写真がとれるコーナーがあり、そしてカメの池がある。



カメの池には、タイマイ、アオウミガメ、アカウミガメ。
アオウミガメはシパダンにいっぱい、タイマイもときどき、でも、アカウミガメは見たことがない。
しばらくカメ池をのぞいていたが、なじみのアオウミガメとタイマイしか顔を出してくれなかった。

入場券はS$22.98。1500円弱。
入場券売り場に掲示されている、「Swim with Dolphin」「Swim with Dugong」というプログラムに心ひかれ、予約できれば、モルディブからの帰りにも寄ろうかな、なんて思わないでもないが、ダイバーだから、そんな水槽ぐらしではなく、いつか自然界で会えるミラクルに期待して、そんな商業的アトラクションの誘惑は断ち切る。
売り場のお姉さんに、「イルカのショーは2時半です」と言われ、やはり11時半には間に合わなかったが、それまでここで時間をつぶせないだろうな。

ふむふむ、こんなのが見られるのね。



入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、明日から普通に会うであろう、トロピカルフィッシュの水槽。



また、入り口近くには、エイにさわれる水槽があった。
サカナは体温が低いので、人間がさわると、低温ヤケドをすると主張する人がいるけれど、ここは海洋学者たちがかかわっているので、そんなことはないのかな。
ダイビングでは、水中生物にさわらないが鉄則なので、学者が携わってるのに、積極的にさわらせる、ってのも、どーなの?と思えてくる。

ボロカサゴ。



のぞきこむと、こっちを向いてくれた。
この子は、いろいろポーズをとってくれ、いちばんコミュニケーションがはかれた!?



フリソデエビはここでも落ち着きがない…。



シーホース



り~ふぃ~すぃ~どらごんさん…。は、私にとっては、なんかきもい生き物。
うぃ~でぃ~どらごんさんたちと、三位一体。



ガーデンイールはここでもやっぱり引っ込みがち。
にしきあなごだけでなく、ちんあなごもいたが、ちんさんたちは、全員引っ込んでしまった。
シパダンでは、にしきさんの方が用心深そうだが…



ジェリーフィッシュは、ライティングでカラフル。



パラオでも、サンガラキでも、ジェリーフィッシュレイクは、にごった水に汚いオレンジ色のクラゲ達できらいだったが、こんな色だったら、楽しいかも。

でも、これは妖しすぎ…



フランス人に人気のクリオネさん。
というか、クリオネ水槽の前では、フランス語しか聞こえなかったから。



ほかには、コブシメ、オクトパス、オウムガイがいたし、タカアシガニなど、カニさんコーナー、淡水魚の間があった。


そして、アンダーウォーターワールド名物のトンネル。
前は、クリアなイメージだったが、アクリルがちょっと汚れたかな?







トンネル水槽には大きなグルーパー、ホワイトチップ、ナースシャーク、トラフザメ、ギンガメアジ、クロヒラアジ、マルコバン、イトヒキアジなど各種アジ、各種スティングレイなどなど。たまにパウダーブルーサージョンフィッシュも混じっているが、全体の印象ではカラフルな感じはあまりしない。前はマンタがいた記憶があるが、マンタはみえなかった。

大きなエイが頭上を通るたびに、「みら!」、また別のが来ると、「おーとろ!」と繰り返し聞こえてくる。
!Mira!は、「見て!」、otroは、もうひとつの、の意味で、スペイン語。
彼らは、ずっと私の近くにいたが、エイの時以外は感嘆符は聞こえてこなかったから、スペイン人はエイがお好き!?

そして、一周83メートルというトンネルのおしまいが、ジュゴンの家。
ジュゴンの表示と、写真と、説明が書いてはあるが、ご本人様おらず。
二周めも、かわらずご不在。
水族館で定住のはずの生き物にあえないなんて、相当ツキがない?
明日からのクルーズでの運が心配になってくる。

ジュゴンは時間的にいないだけで、粘れば出てくるのかわからないが、マイクを持ったインド系の説明係は、なぜかジュゴン水槽の前までは来ないので、たずねることができなかった。あともう1周する気にはなれず、ジュゴン不在に落胆しつつも、あっさりあきらめて、ドルフィンラグーンへ移動。

ここには、肌がピンクがかった、ピンクドルフィンがいる。
ピンクドルフィンは、「粉紅海豚」と書くらしい。
一度めのショーが終わったばかりの彼ら、ギーギー言いながらお食事中だった。



やがて調教師さんが去り、残された彼ら、縦横無尽に泳ぎはじめた。

ときにじゃれながら…。



だんだんプールのへりに近づいてきて、水面すれすれに泳ぐので、目もあう。





ショーでのパフォーマンスは見逃したが、勝手に遊んでいる彼らをながめるのもいいもんである。
ほとんど人のいないドルフィン・ラグーンでイルカを20分ほどながめた。
次のショーを14時半まで、約2時間、とてもここで待つ気にはなれないのでラグーンを出た。

さ、もう町へ帰ろう。

止まっていた島内シャトルに飛び乗って、インビアなるモノレール駅まで戻る。
降りると、左手に、ときどき目からビームを放つらしいマーライオンタワー。


三大がっかりの本家同様、こちらもなんだか魅力のない建造物だ。

そしてまた、本日3度目のVIVO CITYに戻ってきた。

疲れた!

教訓:個人旅行では、必ず最新情報を調べましょう。
(帰ってきてチェックしたら「セントーサ・モノレール」は、2005年に廃止されており、今のモノレールは「セントーサ・エキスプレス」でルートも違うことが判明。)



*** つづく ***

シンガポールでの1日(1) ローカルフード~カヤ・トーストを求めて編(2011.1.15) 

2011-02-16 22:51:55 |  旅のグルメ
シンガポール到着時刻は6:55。
まだ暗い。
そして、マーレゆきフライトの出発時間は20:40。
成田から、シンガポール18時着の、マーレへもっと乗り継ぎのよい便があるが、あえて半日トランジット。
目的はジュゴンに会うこと、ダイビング器材をみること、そして、できるだけ多くのローカルフードを食べること。

羽田からのフライトは、チャンギのターミナル3のいちばん端っこに着き、到着ホールははるか彼方。
急ぐこともないので、動く歩道で歩くことはせず、10分くらいかけて、ゆるゆる移動。
途中、トイレに寄って、半そでに着替え、足元はブーツからブーサンにはきかえ、シンガポールに入国。
シンガポールのイミグレーションには、いつもキャンディーがおいてあるので、グレープ味をいただくことにしているが、
アメちゃんを袋から出すか出さないうちに、入国手続き完了。

羽田での疲労感は消えていたが、これから1日じゃらんじゃらん。
デイユースのホテルもないし、スパにゆく予定もないから、ひたすら動く1日になるだろう。
翼をさずかりにコンビニに寄って、レッドブルをぐびっと1本。

日本でおなじみの紺とシルバーのカンと、こちらはシュガーレスの水色とシルバーのカンもある。



シュガーレス♪と思って手にとるが、レジの近くに、タイ系のクラシックをみつけた。
日本でも正規に販売されているオーストリアのレッドブルが、本家レッドブル、タイのは元祖レッドブルってとこだろう。
元祖には炭酸が入っておらず、悪甘く、いかにも興奮剤、体によくなさげなテイストである。
でも、やっぱり東南アジアにいるときは、元祖でょ!安いし。



元祖を飲み干し、ブーツはLeft BaggageにS$3であずけて、シンガポールドルを調達したら、MRTで町に出よう。

MRTのチャンギ・エアポート駅には、閑古鳥が鳴いていた。券売機に向かうと、2台のうち一方は、ひたすら路線図をのぞきこむドレッドの男性と、そのGFらしきコイルパーマの女性にはばまれ、もう一方は、日本人かチャイニーズか不明のアジア人のつるつる頭のオヤジが、シンガポールのコインと格闘中。各列1組だけなのに、列は停滞。この様子じゃ、みんな土地不案内なツーリストだから、私がきっぷを買うのには時間がかかりそう。まあ、まだお金を投入していないうえに2人分買うドレッド・コイルペアより、コインはもう出ているつるつる頭の方が早いだろうからと、つるつるの後ろに並ぶと、すかさずドレッドが振り向き、「シティホールにゆきたいんだけど」と尋ねてきた。なんか、一昔前のTRFのDJ KOOとダンサーを彷彿させる。たぶん私のことをシンガポリアンだと思っている。「あいにく私はローカルじゃなくてね。どれどれ!?」とのぞきこむと、なぜか瞬時に「CITY HALL」の文字が目に飛び込んできた。「ここ!」「サンキュー」と、他人の目的地はすぐに見つかったのに、かんじんの、自分が行きたいサマセットはなかなかみつからない。

せっかくiPhoneアプリで、MRT路線図をダウンロードしてあったのに、事前に、何色の路線かくらい、見ておけばよかった。
チャンギからは、緑のEast West Lineしかないから、まずはこれに乗って、サマセットは赤いNorth South Lineだから、緑と赤がぶつかるシティホールで、東西線から南北線に乗り換えて2つめね、結局、私も、シティ・ホールかぁ、と把握した頃には、電車が1本行ってしまった。きっぷは3ドル、190円強で、こっちの物価にしては高いなあ、と思ったが、うち1ドルはデポジットで、あとでリファンドするから、130円弱ってところだ。

チャンギからの電車は、東西線の支線であり、同じ緑の東西線でも、2つめのタナ・メラという駅で乗り換えなくてはならない。しかし、なぜだか、チャンギの次のエキスポ駅で、さっきのドレッド&コイルが乗ってきた。1本早い電車で去ったはずなのに、2つめと1つめを間違って降りちゃったようだ。何も、私とたまたま同じ車両に乗らなくても、真ん前にすわらなくても、と思うのだが、コイルと目があいがちな位置で、気まずいのか、ひたすらコイルは微笑みかけてきた。

チャンギからシティ・ホールまで11駅もある。タナ・メラまではガラガラだったが、タナ・メラ乗り換え後は、土曜日なのに電車はけっこう混んでいて、シティ・ホールまではずっと立ったままだった。


「るるぶ」による「6大ローカルフード」
旅行情報誌の「るるぶ」をして、シンガポールの6大ローカルフードは、「チキンライス」、「チリ・クラブ」、「フィッシュヘッド・カレー」、「ラクサ」、「カヤ・トースト」、そして、「アイスカチャン」。
どれもマレーシアのもんじゃん。
まあ、マレーシアから独立した国だからあたりまえか…。
そうは言っても、アイスカチャン以外は、いただきたいものウィッシュリスト入り。
(アイスカチャンは、かき氷にコーンが乗っているのに、どうしてもなじめない…。)
できれば飲茶、ハイティーもいっときたい。
でも、今回はお一人さまじゃらんじゃらんなので、チリ・クラブやいろいろつまみたい飲茶は現実的ではない。
モルディブにゆけば、毎日カレー♪だから、カレー系もパスしとこう。
それに、機内食で深夜のサパーと朝食をしっかり食べているので、そうそう入るわけでもなく、朝食は、軽めに(?)カヤ・トーストにすることに決めた。
カヤ・トーストは、単純にカヤ(ココナッツ)ジャムをぬったトースト。
カヤジャムは、マレーシアでも、スーパーやパン屋で、よく売っていて、おいしいし安いので、私は常備している。
きっとKKにもカヤ・トーストを出す店はあるにちがいない。
でも、私にとって、KKでの朝食といえば、ミースープ(汁麺)か、ブブール(粥)が主流なので、トーストはシンガポールで食べておこう。


キリニー・コピティアム(Killiney Kopitiam)
カヤ・トーストは、サマセットの「キリニー・コピティアム」と、チャイナタウンの「ヤクン・カヤ・トースト」という店が有名らしい。
どちらも、国内外に多くの店舗を構えており、ヤクンにいたっては、豊洲ららぽーとにもあるそうなので、キリニー・コピティアムにした。
実は、チャンギ国際空港の、第2、第3ターミナルのトランジットエリアとパブリックエリアにも、キリニー・コピティアムがあるが、空港というツーリストむけ空間ではなく、本場な感じを求めて、あえてサマセットまで足を運ぶことにした。情報は、本屋で立ち読みした「るるぶ」がすべてで、「るるぶ」のマップを凝視した記憶と、iPhoneのノートにメモした「Comcentre」、そして、「Eber RoadとKilliney Roadがぶつかるところを右」だけをたよりに店を探す。
Comcentreのコムは、きっとテレコムのことだろう。

サマセット駅の、エキジットAから外に出ると、通りを隔てて、SingTelの表示が目に飛び込んできた。
ケータイのローミングで、よく出てきた名前だから、これが、Comcentreなわけだ。
駅を背に左手にすすむと、ほどなくキリニーロード(killiney road)にぶつかった。
これを右に曲がればよいのだ。
るるぶには、サマッセット駅から徒歩5分と書かれていたが、そんなにかからない。



キリニーロードぞいには、2階だてがいっぱい並んでいて、カフェが多い。
そんな中に、「やあ、ミシュラン!」



と、ミシュランをすぎると、すぐにとりわけ混んでいる店があった。
それがキリニー・コピティアム。



店に入ったときは、満席。たまたま帰る人がいてラッキーだったが、その後も、ひっきりなしにお客が入ってくる。

待望のカヤ・トースト。
なんのしゃれっ気もないもりつけ。



開くとこんなん…。



カヤジャムにたっぷりバター。チープなおいしさ。

「るるぶ」には、コンデンスミルクが入ったコピ(マレー語のコーヒー)とどうぞ、と書かれていたが、私は、ミルクなしのジンジャーティーにした。



おお、これぞ私が求めていたジンジャーティーの味。
あまり甘くなく、ピリッとしていておいしい。
よく、アジアのスパで出してくれるタイプのジンジャーティー。
日本で買えるジンジャーティーは、いろんなスパイスが調合されていて、それはそれでおいしいのだが、ちょっとちがう。
日本の寒い、寒い、冬。こんなのをいつも飲んでいたい。
この店のワイヤレスで、きのうの夜からたまっていたメールをダウンロード、あとは、次の目的地、セントーサへの行き方をチェック。MRTなら、まずはハーバーフロント駅まで行けばよいということだけおさえて出発。「テーブルでいいよ!」と、店の男の子が遠くからジェスチャーで言っているが、キャッシャーにならんでいる販売品見たさに、フットワーク軽くみずから精算にゆくと、ジャムの瓶が並んでいるのを見て、どうしても欲しくなって1本買っとく。
トースト、ジンジャーティー、そしてジャムでS$8.00(520円弱)也。

サマセット駅へ戻りながら、小さなプラスチックバッグに入ったカヤジャムをとりだしてみてみると、微妙にベタベタしてる。たいへん!ただ、もっとたいへんなことにも気づいた。そういえば、私、今夜は飛行機に乗るんだった。キャリーオンしかないし…。ということは、液体にあたるジャムは没収の運命だよなぁ…。
あ~、やっちゃった。


*** つづく ***

モルディブへ・・・旅立ちの夜(2011.1.14)

2011-02-16 22:42:01 |  旅行
2011年ダイブトリップ第一弾
おととしは、スマトラのプロウ・ウェー。
去年は、インドのアンダマン諸島クルーズ。
2年連続、その年の初ダイブをインド洋の秘境にしたら、悪くはないがビミョー感はぬぐえない。
さすがに懲りて、今年は、人が知らないところで潜ってどや、ではなく、同じインド洋でも正統派のモルディブ。
ただ、リゾートが少なく、サファリボートも、乾季に2~3クルーズだけの、フェリドゥ・ミーム環礁クルーズにしてみた。
ということは、また手つかず系で、前年までの二の舞?という一抹の不安が残る。
でも、この円高にUSドル精算の国に行かないでいるのはもったいない。
それに、潜りうるモルディブの環礁は、全制覇したいという野望(大げさ)もある。
さらに、モルディビアン・カレーがむしょうに食べたいという、食欲事情もある。
そんなこんなで、シパダン欠乏症はぐっとこらえ、モルディブへ行く!


モビーライト
モルディブにはシンガポール乗り継ぎでゆく。
羽田からの便は、1月15日土曜日、午前0時30分発のSQ633便を利用。
インターネットチェックインを48時間前にしておいたので、空港には、1月14日の23時頃までに着けばじゅうぶん。会社がえりに買い物して、家でご飯食べて、お風呂入って、パッキングして、真夜中に飛び立つ。1日をフル活用できる、深夜枠フライトの醍醐味だ。もっとも、パッキングはお風呂入る前にすべきだが、物理的にできなかった。「いれもの」がないのだ。私のスーツケースは、去年の9月、シパダンがえりに、家まであと2分というところで車輪がもげて、粗大ごみとなった。そのあと、ハードケース派の私は、大枚はたいてリモワにするか、名もないメーカーの、ン千円のスーツケースにするか、あーだこーだ考えているうちに、あっという間に年は明け、モルディブゆきは翌週というところに来てしまった。ダイビング仕様のものを買うことは、はなっから考えていなかったし、ダイビングブランドのロゴのはいった、ダイバーを主張しているグッズって、私はあんまり好きじゃない。スーツケースに加え、マスクも前回こわれたので、ダイビング軽器材を楽天市場で物色していたら、6,900円の超シンプルなクレッシーサブのキャリーバッグを、たまたまみつけてしまった。



モビーライトというバッグは、バッグ自体の重さが2.9キロしかない。なんかすぐこわれそうにも思える。でも、サムソナイトだって、リモワだって、こわれる時はこわれるんだ。しかも、他の量販店では、同じバッグが12,600円もしている。もう、絶対買い!「リモワ1個で、このバッグが20個は買える!」と思ったら、ハードケースへのこだわりはふっとんだ。バッグにダイビングフラッグが書かれてたっていいじゃない。そしてバッグは、出発間際の、1/14の20時~21時配達でオーダーした。ふだん、うちのエリアをまわっている宅急便屋さんは、指定時間帯に入ると、わりと早めに荷物を届けてくれるのだが、この日に限ってぎりぎりの20時50分になっても来ない。21時ジャストに届けてもらっても、問題のない計算ではあったが、来なかったらどうしようとか、さすがに猜疑心のかたまりになってくる。結局、宅急便が届いたのは20時54分。それでもグッズは詰め込むだけの状態にしてあったので、あっという間にパッキングは終わった。パッキングよりも、むしろバッグを梱包してあった巨大なダンボールを開封して、バッグをビニール袋から取り出し、ダンボールからガムテとって、たたんで、といった作業のほうがよほど面倒くさかった。
バッグと一緒に、フィンとマスクも到着。
フィンは、ジンベイスイムができることを前提に、「ミューに大胆さを加えた」というキャッチフレーズのスーパーミューにしてみた。ミューが出た当初、ミューを使ってみたことはあるが、形、色、はき心地ともに、たいして好きになれなかった。クレッシーサブのロンディンシリーズが大好きだったので、フィン先が、ツバメのしっぽ型になっていないといやなのだ。しゃもじ型の尻尾のマナティではなく、イルカ型の尻尾のジュゴンに会いたいと思うのと同じ、他人には理解しがたい、個人的なこだわり。スーパーミューは、ロンディンチックな形なので、いいかも!と思って購入。Sサイズは、素足でぴったりなはずと思って買ったものの、エントリー前にいきなり「はいらな~い!」とか「ぶかぶか~!」となると大変なので、いちおう試着したら、予想どおりぴったり。ほっとしてフィンを脱ぎ、一歩すすんだら、新品にはシリコンたっぷりなので、フローリングでつるりんといきそうになったが、なんとか持ちこたえてセーフ。不自然な体勢でふんばったので、どこか痛くなりそう。そうこうするうちに、21時15分。新品マスクを洗剤でちゃんと洗っている時間はないので、曇ること承知で、そのままバッグにつっこむ。


レンタルデジカメ
家から羽田までは、約30~40分なので、パッキングが21時15分に終わってもまだまだ楽勝なのだが、デジカメを持っていない私には、アトレ品川の「カメラのキタムラ」へレンタルのデジカメをピックアップにゆく、という作業が残っていた。おととしオリンパスを水没させてから、カメラは毎回レンタルにしている。デジカメのモデルチェンジの早さ、水没のリスクを考えると、年にせいぜい2~3回しか水中写真をとらない私は、ちゃんとカメラ屋さんが手入れしたものを借りていったほうが安心だし安上がりなのだ。レンタルは、レンタルカメラショップMAPレンタル、オーバーホールの専門の某社、新宿のアンサーをこれまで使ってみた。レンタルカメラショップとMAPレンタルは、親切だし、専門店らしい対応だが、水中プロテクタつきレンタルは廃止になってしまった。オーバーホールの某社は、あんまり感じがよくない。なによりも、1個だけついてきたシリカゲルを、1週間以上使ったので廃棄したら、「シリカゲルも返してください」と連絡が来たのにはびびった。アンサーはとても良心的で価格も一番安い。でも、今回は、新宿に寄ってる時間はないので、カメラのキタムラのレンタルショップにした。

キタムラの閉店は午後10時。「間に合わな~い!」とテンパって、最寄りの山手線の駅まで10分、キャリーバッグをごろごろひっぱって、早足で歩く。冬でも、荷物ひっぱって歩けば汗ばむものだが、今年の冬は寒すぎてそれもない。ユニクロのプレミアムダウン、本当の寒い時期には、全然暖かくないといえよう。駅に着くと、Suicaをもたない私は、駅の券売機で、品川までのきっぷを買い、おつりを財布に入れ、その財布をリュックに入れ、バッグの持ち手をひっぱりあげ、と、きっぷをとらないまま悠長にやっていたら、きっぷがしゅるっとひっこんでしまった。ちょっととらないでいると、ひっこむ仕組みになっているとは、知らなかった。あわてて呼び出しボタンを押したが、1分以上待っても応答なし。何度押してみても、駅員さんは出てきてくれない。待ちきれずに自動改札横の窓口に突進し、「きっぷがひっこんじゃったんですけど、誰も出てきませんっ!」と訴える。「すぐにゆきます!」と、改札口の駅員さんが出てきてくれたところで、券売機側の駅員さんが丸窓から顔を出し、「これですね~」と笑顔できっぷをふりかざしている。「遅い!」と怒りたかったが、駅員さんはあまりににこにこしていたし、私がいつまでもとらないでいたのもいけないのだから、文句は言えなかった。どたばたと改札を抜け、ホームにおりると、タイミングよく山手線が入ってきた。

品川駅の改札を出ると、アトレのある港南口方面からホームにむかう人の波が押し寄せてきた。新幹線駅とはいえ、仕事がえりの人々の中、大荷物持った私は、場違いな感じ。港南口側に向かうのは少数派で、川をさかのぼる鮭のような気分になった。品川は、家からそう遠くはないが、めったに行かない場所だ。アトレの場所と、キタムラが2階にあることは知ってはいたので、アトレに入れば、すぐに見つかるだろうとたかをくくっていた。港南口にむかって右側は、DEAN&DELUCAで、こっちじゃなさそう。左側の棟に入るが飲食店ばかり。同じアトレでも、なじみの恵比寿や目黒の、いかにも駅ビル駅ビルしたアトレにくらべると、品川のはずいぶんとしゃれている。写真屋といえば、蛍光灯がこうこうと輝いているイメージがあるが、ここは薄暗い飲食店ばかりで、キタムラがあるのは、もしかしてこのアトレじゃないかも、なんて、疑ってみたりもする。でも、落ち着いてフロア案内をみにゆき、ふむふむ、今いる場所がここだから、あそこかぁ、とキタムラ発見。キタムラの人々は、感じもよいし、親切だった。21時45分に無事カメラ受け取りを完了し、京急に乗ったら、どっと疲れがおそってきた。


羽田空港国際線ターミナル
京急の羽田空港国際線ターミナル駅は、電車を降りると、もうそこから、改札の先に、出発階へあがるエレベーターが見えている。ほとんど歩かなくてよいすばらしさ。



エレベーターを降りると、50mくらいだろうか、ちょっと歩けば出発ロビーにたどりつく。
航空券の安い時期の週末だからか、出発ロビーは混んでいた。ここから先は、もう必要のないユニクロのダウンをまるめてバッグにぎゅうぎゅう押し込む。ユニクロ、あまり気に入っていないが、軽くて、まるめられるって点では、超重宝。いくぶん身軽になって、インターネットチェックインの列に並ぶ。ボーディングパスがプリントできなかった私のような人ももちろんいるだろうが、チェックインがすんでいて、バッグをドロップするだけが前提の列であるはずなのに停滞ぎみ。しかもインターネットチェックインのスタッフ、もちろん用事があるのだろうけれど、持ち場を離れ、しばらくどこかへ消えてしまった。通常のカウンターも一か所、カウンターの前には行列ができたまま、スタッフが席をはずしている状態だった。羽田の国際線ターミナルのスタッフは、まだ不慣れなのか?ようやくチェックインの番が来ると、荷物は奇跡の15キロ!モビーライト効果はすごい。そして、何も言わないのに、マーレまでタッグがついた。最終目的地までタッグをつけるのは基本だが、普通は、一応聞くよなぁ。だって、シンガポールでのトランジットは12時間強あるのだ。
チェックイン後、あまりに虚脱感がひどいので、コーヒーの1杯も飲みたくて、上のフロアにあがって「江戸小路」だの「TOKYO POP TOWN」だのをチェックするが、羽田空港の夜は早かった。数々のショップは、すでに閉店済か、クローズ作業たけなわだった。せめて最終便のチェックイン終了時刻までは頑張ればいいのに。スタバもないし、Fly to the Worldっていっても、まだまだ…。地方空港に毛がはえたようなもんだ。ゴーストタウンみたいな、レストラン・ショッピングエリアにいる意味はないので、さっさと保安検査場に向かうことにした。



セキュリティチェックを受けると、「搭乗口におすすみください」と書かれたレシートを渡された。へー。こんなもん出すんだ。出国後、免税店を冷やかそうと思うが、免税の夜も早く、2件くらいしか空いていなかった。まだ先にあるかな、なんてスルーしたら、軒並みクローズしており、通り過ぎた免税店に戻る気力はなく、搭乗口のベンチにすわってぼーっとアナウンスを待つ。羽田って、なんだか無機質な雰囲気。でも、成田と違って、移動距離が短いのはとてもよい。

搭乗後は疲れてはいたが、夜の滑走路の誘導灯を見るのが好きなので、眠らずに色とりどりの灯を見ていた。ナイトフライトの離発着では、東京の夜景がキレイなので楽しみにしていたが、空気も澄んだ冬なのに、この日はキレイというより、不夜城東京はごちゃごちゃという印象だった。「通常より強い揺れ」が続く中、2度のミールと、Tigerビールを飲んでいるとき以外は、映画も見ずに眠っていた。


*** つづく ***