くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(240)カスリイシモチ Apogon kallopterus

2016-06-24 09:58:54 | シパダン図鑑
スズキ目テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科ヒトスジイシモチ族ヒトスジイシモチ属のカスリイシモチ。


絣石持。
うろこが絣模様のように見える、ということらしい。
英名は、Iridescent cardinalfish。
Iridescentは「にじ色の、玉虫色の」という意味だそうで、私には、そんなカラフルな光沢があるようには見えない。
と思いきや、ナイトではギラギラするらしい。
Spiny-head cardinalfishってのもあって、頭がトゲトゲには見えないので、なんで?



それにしても、アポゴン系って、寄るとすぐお尻向けられちゃう。
そしたら、アンボンクロミスとにらめっこ~!

まりん・らいふ・いん・しぱだん(239) ミナミフトスジイシモチ Apogon nigrofasciatus

2016-06-23 06:55:49 | シパダン図鑑
スズキ目テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ族スジイシモチ属のミナミフトスジイシモチ。


黒いボディに4本の黄色いストライプが目印。
でも、英名は、Black-lined cardinalfishだし、漢字も「南太筋石持」で、ボディ全体の黒の方をスジとみるもよう。
こちらも鰭が朱鷺色していて、ひそかにおしゃれ。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(238)イエローストライプド・カーディナルフィッシュ  Apogon cyanosoma

2016-06-22 08:42:27 | シパダン図鑑
スズキ目テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ族スジイシモチ属のイエローストライプド・カーディナルフィッシュ。


いちばん新しい「ネイチャーウォッチングガイドブック海水魚1000種」には載っていない。
日本海洋センターのWEBは、学名のApogon Cyanosomaだけで、標準和名併記がない。
なので、標準和名はないようで、と思ったら、古い「日本の海水魚」によればアカホシキンセンイシモチ。
ただ、「尾柄後端に瞳孔径大の1赤橙色円班がある」となっているけれど、この子にはない。
きっと最新の分類では、こうしたこまごまとした相違点によって、アカホシキンセンイシモチとは別ものと見分けられたのかも。
本当に、アポゴン界は、酷似したタイプが多くて、奥深すぎ。
そこで、より新しい「Reef Life」の写真や、「Reef Fishes of the World」のイラストがマッチするので、英名のカタカナ版を採用。
別名オレンジラインド・カーディナルフィッシュ。

オレンジがかったイエローのストライプをもつアポゴン。
アポゴンファミリーは薄暗いところに生息しているうえに、縞模様が多いから、どの種か見分けるのはたいへん。
こちらは、はなづらがちょびっと黒いのと、黒目の上を走るブルーの縦線が見分けポイント。
あとは3本めの縦縞が途中で切れているといったところか。
でも、そんなアポゴンはたくさんいるので、ややこしー!

肉眼では地味だけれど、光が当たれば、ヒレは薄紅色がかっているし、ストライプもボディもメタリックな光を放って、実はけっこう派手だったりする。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(237) ウスジマイシモチ Apogon angustatus

2016-06-21 08:54:28 | シパダン図鑑
スズキ目テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ族スジイシモチ属スジイシモチ。


岩かげで、群れずにひっそりたたずんでいる。
ストライプと尾の付け根の点が特徴。
でも、そんなイシモチはたくさんいる…
ウスジマより、Broadstriped Cardinalfishのほうがイメージわきやすいかも。
たしかに他のイシモチより、縞の間隔は広いから。

覚えられないイシモチワールド。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(236) アポゴン4種 Apogonidae

2016-06-17 10:18:14 | シパダン図鑑
バラクーダポイントのタートルロック。
昔はコーラルもりもりで、ハダカハオコゼ御殿だったのに、前回のエルニーニョ後、今ではすっかり不毛岩。
不毛になっても、まだまだ楽しいロック。
かわりに干潮時には、ロックのてっぺんは、アオウミガメのクリーニングステーション会場と化す。
大きなアオウミガメが次から次へと飛来して、場所取り合戦。
不毛になっても、今なおシロガヤはたくさんついているので、油断していると、チクっ!イタっ!となる。
そしてロック下は、昔も今も、常時アポゴン御殿。
いろんなアポゴンが暮らしている。


ネオンテンジクダイにアオハナテンジクダイにキンセンイシモチが絶賛混泳中。
彼らは皆、「スズキ目テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ族スジイシモチ属」なので、まとめて観察。
近づいてみると…。

アオハナテンジクダイ、Apogon apogonides 。

アポゴン界を背負ったような学名…。
青鼻天竺鯛。
鼻は青いかなぁ?
英名はShort-tooth cardinalfish、Goldbelly cardinalfish。
歯は見えないけれど、ゴールドの腹に、ブルーのラインがなかなか美しい。

少数派だけれど、尾の付け根が黒いアオスジテンジクダイも。Apogon aureus 。

青筋天竺鯛より、英名のRing-tail cardinalfishが特徴をとらえている。

ネオンテンジクダイ、Apogon parvulus。

Red-spot cardinalfish。
尾の付け根の赤い点が特徴。
細くって、透明で反射しやすく、コンデジ撮影は常に失敗。
体の中央に入るブルーのラインがネオンのようで、ネオンテンジクダイと言うとか。

キンセンイシモチ、Apogon properuptus。

英名は、Southern orange-lined cardinal fishだけれど、オレンジよりは黄色に見える。
金線石持だもの。

というように、ここはシパダンで最もよく行くスジイシモチ属コロニー。





ちっちゃなアポゴンたちが、ダイバーのテリトリーの侵害にムッとしながら、こっちをにらみつけてくる様子がけなげ。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(235)ホウセキキントキ Priacanthus hamrur

2016-06-16 09:24:43 | シパダン図鑑
スズキ目キントキダイ科のホウセキキントキ。


英文の図鑑では、「BIGEYES」でくくられる、仲間のアカネキントキ、ウスベニキントキ、キビレキントキたちと、パッと見は皆、同じようにみえる。
ホウセキキントキと見分けるポイントは、尾びれの形。
英名の「Moontail bullseye」や「Lunar-tailed bigeye」が表すように、その尾びれは三日月がかった形をしていて、ほかのキントキーずと一線を画する。

TG-4の内蔵ストロボをあたると、ありがちだけど、ちょっとホラー。



Bullseyeというのは、半球レンズだそうで、確かに。

Goggle eye、そのぎょろ目が物語るように、夜行性とはいうけれど、昼もうろうろ。


めちゃめちゃこっち見てる。


「よく体側に縞模様を出す」と言うけれど、このときは、ひたすら赤でいた。
ルビーのような色合いだから宝石、金時は坂田金時に由来して宝石金時。
派手なのに地味な存在である。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(234)シロオビイソハゼ  Eviota atriventris

2016-06-15 08:58:12 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科イソハゼ属のシロオビイソハゼ。


マクタンでおなじみのちびハゼちゃん。
シパダンにも、ひっそりと、でもたくさん。
およそ、この魚にとって、地に足がつくというか、腹びれが岩か砂かコーラルにつくところなら、どこにでもいる。
でも、シパダンでそうそう悠長にマクロしているわけにもいかないので、なかなか写真を撮ることはない。
他の物かげ住人と一緒に写りこんだとか、見かけたときに1枚お願いしまーす、とあわててスナップな感じ。


日本はおなかの白に注目した名まえなのに、西洋はクロに注目でBlackbelly Dwarfgoby。
どう見ても、白が目立つので、和に一票!

ピグミーやドワーフと言われる極小ハゼは、肉眼では色も吸収されて地味で細いだけだが、拡大すれば皆かわいらしいので、シパダンで潜るダイバーも、是非止まって、ひとときでも観察してほしいものだ。


まりん・らいふ・いん・しぱだん(233) ヘラヤガラ Aulostomus chinensis

2016-06-13 11:59:38 | シパダン図鑑
トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘラヤガラ科のヘラヤガラ。

リーフ上に浮かんでいるのをときどき見かける。
ユニークな形なのに、写真を撮る気にはあまりなれない。
ここ2~3年、シパダンではどれだけの種類の魚に会えるのか、ということに関心が移って、見たもの手当たりしだいに撮ってみているので、やっとヘラヤガラショットも加わった。

のっそりしているが、寄るとだいたいお尻を向けられるし、遠くからコンデジズームではこの有様。
しかもヘイズで太陽光が入らず、真昼の水深5m以浅でもどんよりという悪条件。


黄色版。




黄色くなっているときの方が、より警戒心が強く、物かげに入りがち!?


漢字で「箆矢柄」と書くそうで。
箆って漢字知らなかった…
英語はChinese trumpetfish。
学名もchinensisなのに、他にもPacific Trumpetfish、Tahiti Cornetfish、なんて名まえもある。
さらにPainted Flutemouth、Spiny-back Trumpetfishなどなど。
トランペットにコルネットにフルート、どのみち管楽器な英名。
私には、楽器ならクラリネットに似ていると思うし、裁縫のヘラや靴べら、スパチュラと、「箆」系がしっくり来る。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(232) アオヤガラ Fistularia commersonii

2016-06-10 09:20:46 | シパダン図鑑
トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヤガラ科ヤガラ属のアオヤガラ。


インパクトなく、ぬぼーっと漂っている。
近づきやすいけれど、1.5メートル級なので、全身入れようとしたら、いっぱいいっぱい。

青矢柄。
矢柄は、矢のやじりと羽根をとった部分を言うそうで。
英名は、Bluespotted cornetfish、Smooth cornetfish、Smooth flutemouth。
どっちみち楽器?

食べるところがあまりなさそうだけれど、実は美味だとか、いや臭みがあるとか。
仲間のアカヤガラは高級魚で、アオヤガラは安いけれど市場に出回らないとか。
味は食べた人によって意見が分かれているみたい。
ハタやアジを見れば、うまそーそ思うが、この細っこいのがあらわれても、私には食べるイメージはわかない。

通り過ぎたら次の瞬間には忘れてしまう、希薄な存在…。
バラクーダポイントで、バラクーダがやってこないかなぁ…なんて視線を向けた先にはアオヤガラの群れ。
なんか脱力。



まりん・らいふ・いん・しぱだん(231) オグロクロユリハゼ Ptereleotris heteroptera

2016-06-09 09:02:47 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ亜目クロユリハゼ科のクロユリハゼ属のオグロクロユリハゼ。




Blacktail goby、尾のまわりが黄色いものとそうでないものがいるが、図鑑上はどちらもオグロクロユリさん。
バラクーダポイントのガレ場にたくさん。
Tailspot dart goby、アケボノやヘルフリッチ同様ダーツ型のゴビーなのに、みんなスルー。
私も通りすがりに、着底することなく、とりあえず1枚、なので、寄った写真はない。
ダーツ仲間のハタタテハゼも、よく近くに棲んでいる。